遊 悠 素 敵

なんて事ない日々を、野の花や野菜の花とともに綴っています。

体験入所のお友達 3 (水仙)

2018-03-25 12:57:45 | 母の老い

今日ご紹介するのは、【ガッコの先生】やった人(教師だった方)達です。
髪を短く刈り上げ、車椅子だけど、背筋を伸ばしキリッとしたお姿です。
もうお一方も、短みの髪を宝塚の男役さながらにまとめ、背筋をスッと伸ばして姿勢の良い方でした。

まず、隣で食事をしていた車椅子の方。ご自分用の新聞を朝夕とも取っていらっしゃいました。
ホールに新聞が置かれていますが、自分用にとっていう方も いらっしゃいました。
母の習字クラブの先輩です。「とっても字がお上手なのよ。」
「手のしびれがあって、もうダメですよ。」と、仰いますが、練習は欠かさないようです。
出かけるときカーテンの隙間から、何か書き物をしてらっしゃるような姿が見えました。

なぜか?長生きについての話になった時、
「百歳まで生きたいと思ってるんですよ。百歳になった時の時代を見てみたい。」と、目を輝かせていらっしゃいました。
耳が遠いこと、足が不自由なこと、手に痺れがあることなど、不自由はあるのです。
でも加齢により多かれ少なかれ請け負わなければならない事、軽く受け止めて、颯爽と生きていらっしゃいます。
と、見えました。

もう お一方は席が離れていたので、接点は無かったのですが、
私が食器を片付けて戻る擦れ違い様、「あの方の食器も片づけてあげて」
命令調でもなく、
生徒に優しく指導する風です。「はい」と、其の方の分も持とうとすると、「私のは良いのよ。
「ついでですから、、」「ありがとう。」優しい憧れの先生に褒めていただいた気分です。

今日は帰ります。と、ご挨拶しました。
「寂しくなりますね。お母様は、お寂しいでしょうが頑張られますよ。」
「お元気でね、また、いらっしゃい。」
チョッと、小学生に戻った気分で「はい、よろしく願いします。」って、ご挨拶いたしました。



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