この言葉、年寄り臭い。
都に憧れる若者に向かって年寄りが口にしそう。
こちらに来た頃、来て間もなくの事なのに、
「良い所でしょう」って、よく言われました、
良いのか悪いのか、そんなのまだ解からない。
とは、言えず、曖昧に笑っていたものですが、、、
観光客なら、温暖な気候、景色、「良いですねー」って、言うけど、
ここに住むって決めてきたのだから、でも選んだわけじゃなくって
くじを引いたら、ここに来たって感じ、良いも悪いも無いのです。
おまけのミミナグサ
祖母からは、「ここ(我家)から出てきたら、ここの嫁やって解かるさけ、
人のおうたら、会釈しやんしよ」って、教えられました。
けど、、、皆さんシャイなのか、目をそらします。
こちらに来たばかりの頃は、運転免許は無く移動はバス。
息子たちを連れて串本に買い物に出たとき、突如前方で大声が、、、
身構えました。
笑顔です。ただ、声が大きいだけ、、、、
生垣や塀が高く、広々と広がった畑や田んぼがありません。
押し潰されそうでした。ある年、
里帰りから帰ったとき、、、、嫌だーって、思ったことがありました。
また、ここでの生活が始まる。押し潰されそう~~~って、
言葉はすぐに慣れました。人が嫌だったんじゃなくって、
生垣や石垣に囲まれた家。
毎日、毎日横殴りの雨が続く梅雨。
台風到来は、生きた心地がしなかった。
冬が無くって晩秋からすぐに春が来るのも、嫌だった。
寒い冬さえ懐かしかった。
人それぞれでしょうけど、 住めば都になるのには、かなり時間が掛かりました。