明日のカープ

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信念で教育 放任は逃げ~広岡達郎

2012-02-21 18:06:48 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
 これまた野村監督には手痛い一打。しょっぱなから痛烈な言葉の数々。この記事って監督は目を通しているんだろうか…。

~以下、本文~

野村監督もそうだけど、監督経験がない人ほど評論家時代にとうとうとしゃべってますよね。
僕は冷ややかに見ていました。人を育てる苦労を知らないのにってね。

▽広島で教わる

僕は広島のコーチ時代に勉強させてもらった。当時の根本監督から苑田(現スカウト部長)を外野から内野にコンバートさせろと言われて鍛えたんだが、1年たっても全然うまくならない。「こいつはセンスがない。いくら練習しても無理だ」と見切りをつけた。

それでも監督が「駄目だったら責任は俺が持つ」と言うから続けた。すると1年半過ぎた頃から急にうまくなったんです。人間がその気になり、正しいことを繰り返すと上達すると言う哲学をもらった。人は教育で育つ。苑田に教わりました。

だから時間がかかるんですよ。人を育てるというのは。勉強と同じ。その場しのぎでカンニングをしても、本当の力は付かない。

最近は指導者が選手に迎合してしまうでしょ。要するに勇気と信念がない。門限を設けるのは世の中のルールを教えるため。本人の自覚に任せて放任するのは逃げですよ。

広島時代は相当厳しい練習をやらせた。恒例だったキャンプ中の宴会もやめさせた。西武時代に、食生活を管理したのも全て健康のため。当時は田淵を筆頭に、技術は完成されていた連中ばかりだった。毎日健康体で球場に来てくれれば勝てるという判断で、食生活から入ったんですよ。

僕は34歳で引退した後、懸命に勉強した。一人で米国に行き、新聞評論も自分で書いた。何度も書き直しをさせられながらね。それだけでは生活できないから、競馬予想で稼いだりもした。苦労した中で得たものがいっぱいあるんです。

ドラフトの逆指名もFA制度も、低迷の言い訳にはならんですね。広島で人は教育で育つというのを学んだし、ヤクルトではトレードが許されない中でも、結果を出せた。

▽嘆くよりケア

そういう意味で、広島には期待していますよ。FAで選手が抜けても、次の世代をうまく育てて新陳代謝させる。金をくれたら働くという選手はいらん、出るなら出ろってね。FA選手に札束を積むのはばかげている。

広島が首脳陣をOBで固め、よその人に教えてもらうに値しないと考えるなら、それはそれでいい。でも勉強する場は持たないと。1か月に1回はこの先生の話を聞いてみるとかね。教わろうとする気持ちがないと進歩しない。そういう場を球団が作らなくちゃ。

試合中に失敗した選手を怒っても、後で必ずケアをする。選手の無能さを嘆くのは、指導者自信の無能さをさらすことで、恥ですよ。選手が育たないのは、教える人が未熟だからです。

~以上~


 特に最後の文章、「選手の無能さを嘆くのは、指導者自身の無能さをさらすこと」ってズバリ現スタッフ陣へのあてつけか。よく耳にする「ああなって欲しい」、「こうなって欲しい」、「”破天荒”な選手が出てきて欲しい」ってどうも発言が他人頼みで心許ない。ファンからしたら、「立派な選手を作り上げて欲しい!」です。
 天谷や小窪、末永あたりはコーチ次第ではもう少しノビシロがある選手に思えるのだが…。今村、潰れなければ良いが…。