むかしむかし、ある農園がありました。
そこにはさつまいも姫というお姫様がいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/1f/ff03fad6fa057b66ce26cf9f14ac829d.jpg)
ある日いつものように遊んでいたお姫さまの手もとから黄金のくわがころころと転がって、田んぼの中に落ちてしまいました。
なにしろ黄金のくわの姿さえ見えなくなるほどの深い田んぼです、どうしようかと泣いていたところ通りかかったまんじゅう職人S氏が尋ねました。
「どうして泣いてるんですか?」
「私の大事な黄金のくわが田んぼに落ちてしまったから泣いているの」
「なんだそんなことですか、では私が黄金のくわを持ってきたらお姫さまは何をくれますか?」
「なんでも! 焼きイモ機でもダンプでもフォークリフトでもよ!」
「わかりました、ではとってきましょう」
そういうとまんじゅう職人S氏は田んぼにもぐり、黄金のくわをとってきてくれました。
「お姫さま、では私の願いを叶えてください」
それを聞くなり、お姫さまはまんじゅう職人S氏にふきのとうを差し出しました。
すると、どうしたことでしょう!
まんじゅう職人だったS氏はたくましい半そでの畑の王さまに変わったではありませんか!
実はS氏は、畑の王様からまんじゅう職人として、悪い魔女Rに魔法にかけられていたのです。
「ありがとう、お姫様。ふきのとうを食べると元の姿に戻れるんです」
次の日には農園に立派なダンプが止まりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/b7/51b1910f0cd9ff941da9852c3900b1b7.jpg)
「ありがとう!これで畑に戻れます!
私にはやはり半そでが一番だ。
また秋になったらお会いしましょう!」
そういうと畑の王様S氏はダンプに乗り込み、さっそうと畑へと帰って行ったのでした。
というわけで
S氏はまんじゅう職人の任務を終え、畑へと帰りました。
まんじゅうファンの皆様、来シーズンさらに磨きをかけたS氏の作るさつまいもまんじゅうをお楽しみに
ちなみに彼は3月の段階ですでに半そででした・・・
寒がりな私はヘタレ・・・
いつまでも防寒具が手放せません・・・