NOBODY LOVES YOU

世界はやがてジャパネスクの時代を迎える(非公式)

ちょっとした「抒情」を一つ。

2014-10-05 | 未分類

原田武夫です。これから長崎離脱、です。

今、ながさき出島道路を走っています。

ちょっとした「抒情」を一つ。

・・・
「波止場の薫風」

思い出す限り、君は常にヒロインだった。
言葉少なに見せる表情は周りにいる者たちを魅了した。

「あの子、何を考えているのだろう」

それでも消えることのない憂いの陰。
それが一体何であるのかが私には分からなかった。

「必ずつながることになるから。
クロスオーバーするから」
そう口をついて言葉が出て来てからも3年が経った。

そして今、あらためて向かい合った一時。
君は車窓を見ながら言った。

「子供の頃、父が亡くなったのです。
 今でもはっきりと・・・覚えています」

ありとあらゆる輝きをもったその中にぽっかりと空いた大きな穴。
永遠に埋められることのない穴。

他の誰もがうらやんだとしても決して満足しないのは、そのせいだったんだね。
君にとっての戦場はいつも、胸の中。
失われたあの時を求めて。

「気を付けてくださいね。過労は突然、ですから」
そう笑顔で語り掛けて来る君を見ながら、僕は思った。

この人の、未来を創りたい。
永遠の苦しみを負った選ばれし者の命の叫びを導きたい。

言葉は何も伝えない。
別れた後、ひとり秋の帳が薫る波止場を歩きながらそう思った。

されど・・・我には言葉しかない。
果たして、想いは通じるのか。

かつての香港上海銀行「長崎支店」を見ながらひとり想う。
大英帝国の栄華のひと時。
飛び交うマネー、飛び交う歓声と怒号。

「全ては移ろうもの。されど向かい来るもの」

大きな大きな薫風が私の意識を誘った。
ふと覚える未来。

明日は・・・必ずやってくる。
僕にも、そして君にも。

・・・・

※以上、フィクションでした♪

では!
さーてと!羽田にもどるぞー!!

 

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