「民主主義が絶対だ」と信じて止まない御仁たちがいる。私は決してそうは思わない

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●「今日の言葉」
　～不安な時代だからこそ「覇術」ではなく「王道」を語る珠玉の言葉を～
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“愚人に権力を附して、これをして信ずる所あらしめなば、何らの大悪事をも
　為さざることなし。世のために最もおそるべき妖怪というべし”
 
（福沢諭吉『文明論之概略』（岩波文庫）より抜粋）

……IISIA代表・原田武夫のコメント：
 
─「民主主義が絶対だ」と信じて止まない御仁たちがいる。
　私は決してそうは思わない。
 
─なぜならば「政（まつりごと）」に必要なのは賢慮だからだ。
　たまたまその持ち主を選挙という人気投票で選ぶことが出来れば良い。
 
─しかし実際には、これは余りにも危険な賭けである。
 
─そして今。明らかに衆愚政治に陥った現代民主主義は金融資本主義という
　悪魔に絡まれ、もはや身動きが取れなくなっている。これが問題の本質だ。
 
程なくして、全く新しい「選良」の選び方に関する提案が出て来る。
いや、そうでなくては全くもって次の時代へとコマを進めることは出来ない。
 
ではそれは一体どういった提案になるのか。
誰が、何の権限をもって、誰を選ぶことになるのか。
 
いや、正確に言えば「選ぶ」というよりも、「推し出される」ことになるのか。
そしてその結果、悪弊に陥った金融資本主義は一体どこへ向かうのか。
 
そのことが、今、私の頭を離さないでいる。
そう、問題は……「政治」なのであって、「カネ」ではないのだ。
 
私は、そう思う。

 

（メールマガジン　2013年2月26日号 より）

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html