宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東京大学などの研究チームは18日、金星探査機「あかつき」を使った観測で、太陽から吹き出している「太陽風」は、太陽半径(約70万キロ)の5倍ほどの距離から急激に加速していることがわかったと発表した。研究成果が米専門紙に掲載された。

 太陽風は、太陽から吹き出す電気を帯びたガス(プラズマ)の流れ。2011年6、7月に、あかつきと太陽、地球がほぼ一直線で結ばれる位置になったため、あかつきから電波を発信し、太陽近くを通ったものを地球で受信する観測を計16回行った。

 その結果、太陽近くの風速は秒速30キロから60キロで、太陽半径の5倍にあたる約350万キロの距離から急激に加速することがわかった。太陽から約1400万キロ離れると秒速400キロほどに達しており、太陽から1億5千万キロ離れている地球周辺での速度とほぼ同じになっていた。こうした観測は世界で初めて。

 


 

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