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現場となった佐敷川河川敷の木=熊本県芦北町

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 熊本県芦北町花岡の佐敷川河川敷で14日夕、小学6年の男児が、木に掛けられていた縄に首が引っかかって意識不明の重体となった事故で、子どもらはこの木を「秘密基地」と呼んで遊んでいた。近くの住民からは「大丈夫か」と危惧する声もあったという。

 木は佐敷川の河川敷にあり、太い幹から複数の枝が広がり、枝の何本かから縄が横に張られたり下に垂らされたりしている。15日は県警の立ち入り禁止のテープが張られ、木の近くにはゴザがあり、靴も落ちていた。

 重体となった坂井廉君(12)と14日に小学1年の三男(7)が遊んでいたという近くの女性(38)によると、廉君の弟(小学3年)も一緒に遊んでいた。午後5時半ごろ、女性の夫が河川敷を通り帰宅を促し、3人は家に帰ったが、間もなく廉君だけが河川敷に戻り、遊んでいたという。女性は「息子も『廉くん大丈夫かな』と不安そうだ。早く元気になってほしい」と話した。