ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

このシリーズで、もう一度、田中、菅野の投げ合いが見たい。

2013-10-28 23:59:30 | 2013年シーズン
日本シリーズは2試合を終え1勝1敗のタイ。
内海、則本、菅野、田中の4人の先発投手の好投を軸に緊迫した試合が続きとても面白い。

第一戦の5回裏、楽天の攻撃では両チームともに一瞬の隙を突きあう攻防に息を呑んだ。
先頭の松井稼頭央が内野安打で出ると続く嶋も三遊間への内野安打。三遊間の深い位置から坂本が一塁へ送球するのを確認すると、間髪入れずに松井は三進。坂本の送球がやや一塁手前のファールゾーン寄りに逸れたのも幸いしたと解説の赤星氏も指摘したとおり助走をつけて捕球した一塁ロペスはその勢いで素早く三塁へ送球。際どいタイミングでタッチアウト、打者の嶋は果敢に二塁を陥れた。

ロペスはリーグ優勝が決まる前あたりから集中力の増した守備が目についた。印象に残っているのは10月3日のドームでのヤクルト戦、4回表ツーアウト満塁から中村のセンター前で二人が生還、打ったランナーを一、二塁間で挟みながら三塁ランナーがホームをつくとすぐさまそちらに送球、ランダムプレイにも落ち着いた対処でその回のヤクルトの猛攻をそこで食い止めた。
プロなら当たり前のプレイかもしれないが、ロペスはこのランダムプレイが起きる前の段階で、一塁線への強いあたりのファールが外野へ抜けていった状況でもシャドウプレイを行い、捕球した体勢から二塁へ向き直って素早く送球するモーションを見せ、試合に集中している様が見て取れた。解説の赤星氏も紙一重のプレイと表現した松井稼頭央の隙を突く走塁もアウトにはなったものの見ごたえのある流石松井稼頭央の攻走だった。

もう一つ、守備で目を引いたのがテレビのスポーツニュースでも新聞でも大きく取り上げられた8回裏の亀井のビッグプレイ。フェンスギリギリの亀井のビッグプレイに興奮しながら、まるでデジャヴュを見るかのように、あのときの亀井のあのプレイを思い出した。今季の楽天との交流戦第一戦で見せた亀井のスーパーキャッチ。あの試合もKスタ宮城だった。
2対1で田中将大に完投負けした試合、5回の楽天の攻撃、一死満塁でバッターはマギー。澤村の球を完璧に捕らえたマギーの打球はレフトへの大飛球。弾丸ライナーに近い鋭いあたりがフェンスいっぱいまで下がった亀井を襲う。フェンスを背中に亀井はそのままフェンスにぶつかり、体勢がぶれた状態のままこれをキャッチした。犠牲フライで勝ち越し点を奪われたこのシーンは、田中将大相手に先制を許した落胆以上に大量失点を食い止めた亀井のスーパーキャッチに心躍った。

2点リードで迎えた9回裏、二死一、三塁とピンチを背負った西村は、昨年のシリーズで満足のいく仕事が出来なかったことへのリベンジを胸に今回のシリーズに望んでいたろうが、やや緊張のほうが先に立ってしまっただろうか、どうにか抑えることは出来たがこの後に少し不安の残る内容だった。

第二戦の田中の投球は今季の交流戦でも感じた田中のマウンドでの貫禄がさらに増しているように見えた。力と技をかねた凄みのあるピッチングだった。菅野もけっして負けていない。次は人生で一番の投球をしてリベンジするという言葉が頼もしい。田中が今季を最後にメジャーに行ってしまったらその対戦も二度と叶わないかもしれない。この日本シリーズ内でもう一度、ふたりの投げ合いが見たい。
ポストシーズンではいつも書くことだが、出来る限り長く楽しみたい。接戦で第七戦までもつれるハラハラ、ドキドキの日本シリーズを今回も期待したい。


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