ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

青生野地区でヒアリング調査

2013-02-28 16:32:35 | 活動記録
2月18日(月)~22日(金)曇り、雪

23日(土)青生野地区密室集会の報を受け、急きょ住民の方からヒアリングを行うことにしました。密室の中で半強制的に賛同を集める暴挙に出る可能性も十分予想され、相手側も必死に根回ししている様子が伝えられています。こちらも負けていられません。

建設地周辺の18軒の地権者のうち同意を撤回したとされる9軒から聞き込み開始。凍てつく氷点下、凍えそうになりながら各戸を訪問。

●地権者Aさん
「国で何の害もない、大丈夫だというので一度は賛成したが、詳しい説明はなかった。99.9%安全だというから同意したのに。同意書のコピーはもらっていない。中身もよく読んでいないし覚えていない。ただ言われるまま名前を書いて押印しただけ。事前にハンコを持ってくるように言われた。」

●地権者Bさん
「反対派のチラシに『1キロ以内に放射能が飛ぶ』と書いてあるのを見て考えが変わった。これでは話が違う。」

●地権者Cさん
「やってみないと分からない。少しでも放射能が漏れたら止めると言っている。」

●地権者Dさん
「以前も**さん(推進派の中心人物)らがゴミ処分場の話を持ってきたことがあり、その時反対したから、今回もまた反対するのも悪いと思って同意した。それがこんな騒ぎになって…。バカにしているのか?私らを巻き込んでって思うよ。
**さんが今回話を持ってきた時言ったんだ。除染した物を置くからって言うんで『そんならうちの裏の敷地を使ったらいいべ』って、そこまで言ってやったんだよ。そうしたら(**さんが)『いや、あそこは道路っぷちだからダメだ』と。」

<出た!!わあ~、聞いちゃったもんね~。
そうか。**さんは環境省とツルんで秘密基地建設の立役者だったということが裏付けられたわけだ。詳しくは「公道から見えないように設計せよ?
」を参照下さい>

●地権者Eさん
「除染が必要だから。ウチは反対しない」

●地権者Fさん
「息子がいないから分からない。でも若い人が気の毒だよね。若い人は出て行ってしまうと思うよ」

賛成した理由は、99.9%放射能をカットでき、安全だと言われたこと、その他の焼却炉の説明は殆どなかったという複数の証言が得られました。
不在の方も多かったため、地権者以外を回ることにしました。
一歩外に出ると今度は反対一色となりました。

(地権者以外の人の話)

「村長は煙が出ないなどと言っているが、出ないわけないよね。放射能が漏れたらどうするの?」(複数)

「危険だよね。若い人がいなくなってしまう。」(複数)

「離れて暮らす娘・息子から報道を見て電話があった。『父ちゃんら何やってんだ。鮫川どうするつもりだ』と叱られた」

「放射能が出たら止めると言っているが、出てからでは遅いよ!」(複数)

「フィルターつけるって言ってるけど、煙突にザル被せるようなものだって聞いている。」

「この施設は、地権者以外には黙ってやったもの。(同じ青生野地区なのに)黙ってやるなんておかしい」(複数)

「燃やせば煙出るのは当たり前でしょう」(複数)

「青生野だけで(23日)説明会をやるのはおかしい。」(複数)

「風は一定方向じゃないんだよ。常に変わるんだ。スギ花粉は見えるけど放射能は見えないんだよ」

「除染して、集めて燃やしていてもきりがない」

「7億3千万?そんなにあるなら我々老人に補助してもらいたい」

「こんな危険なもの持ってくるならみんなで集まって話をするべきだ」(複数)

「何故放射能の低い青生野地区に放射能の強いもの持ってくるのよ?」(複数)

「村長が悪い。ダメなんだ」

「子供がいるのに何でこんなもの持ってくるのよ!」

「地権者がカネを貰っているんじゃないの?」(複数)

「7~8年前、産廃業者が入ってきて近くでゴミを燃やし始めた。何かは分からないが、こんな(チップ状の)形をした燃料で、燃やした途端ものすごい臭いで頭が痛くなった。夜燃やすんだが、煙で庭につないでいた犬たち4匹が相次いで死んだ。野菜も何も作って食べられなくなった。皆で反対して焼却はストップされたが、そんなことがあったものだから私達は今度の施設も絶対反対だ。」

「青生野の人は(放射能で)死んでもいいというのか!」

「以前(別の)産廃業者がゴミを持ってきたことがあった。覆土をして隠していたが、雨で土砂崩れが起き道路まで家が押し流された。」

<相次いで2つの衝撃的な事件を耳にすることに。狭い青生野地区で今回の焼却炉を含めて3件もの事件が起きたことになります。民家の少ない山間部は常にゴミ業者に狙われているということが浮き彫りになりました。>

「今回のは実験(焼却実証実験)なんでしょ?子供がいるのに実験なんて!」

「実際には鮫川村以外からもあちこちからゴミを持ってくるんじゃないか?我々は中身を確認できないわけだから。2年が3年になり、5年になり…となるのが目に見えている。」

「区長が『反対している人の家は除染しないぞ』と脅している。」

青生野地区72軒のうち、一部の地権者および不在の10数件を除き全てを回りました。地権者以外で事業に賛成しているのは数件のみ、結果8割以上が反対していることが分かりました。

(22日夜、とうとう発熱でダウン。みるみるうちに39℃近くまで上がる。明日の説明会場へ駆けつけることが危ぶまれる。)


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