えぬじぇいの勝手にニュース&馬好き日誌

個人の趣味で気になるニュースを拾ったり、競馬の予想をしたりしてます。

阪急電車

2011年02月16日 02時36分51秒 | 徒然なこと…
 今度映画になる、『阪急電車』という小説を読みました。少し前のmixiニュースで阪急電車それも今津線が舞台だとしりました。今津線が舞台だから買う決心を固めたわけではないのですが、路線は違えど阪急電車は通勤で利用している鉄道なので、一年の半数以上は利用している計算…仕事が休みの日も梅田まで出るのによく利用しているし、土日時間のあるときは西宮北口から仁川まで利用することも多いので、それなりに親しみのある線ではあり、前言撤回かな…阪急の今津線だから買う決心をした要素は多分にあったかな。これが東急電車という小説だったら買っていたかどうか怪しい…。
 この小説のような劇的(?)な出会いじゃなくてもいいので、六車奈々様のような美女や、モデルの太田在様のような女性や、セクシー女優の及川奈央様のようなナイスバディーな方や、あと、オイラお気に入りの小林麻耶様のような可愛いらしい方や、ananでセミヌードを披露したらしい優木まおみ様のような女性と、仲良くなれる出会いが出来たらな…と思ってしまったりしました。
 梅田では紀伊国屋書店に時々立ち寄るオイラですが、入り口付近に置いてあるんですよね。この阪急電車の小説。前々から気になりつつも、なかなか買う気力がおきなかったのですが、映画になるということと、先に書いたようにmixiのニュースに取り上げられたのがきっかけで購読の最後の後押しとなりました。もっともmixiニュースは映画の阪急電車を取り上げていたのですが…。
 まず目次を見て、今津線の駅名がタイトルになっているというもの。しかし、ちょっと地元の駅を知らない方にはわかりにくい話ですが、今津線は、今津駅から宝塚駅までを結ぶ路線なのですが、西宮北口という駅で分断されていて、宝塚駅から出発すると一応の終着駅は西宮北口となります…が、西宮北口から今津駅までの路線もあるのです、実際。なのにタイトルを見ると西宮北口駅から阪神国道駅そして今津駅の名前が無くて、今津線なのに今津駅を入れないなんて… …と思っておったのですが、どうやら作者の方も気にはなっていたようで、小説の中でその路線を走るシーンはなかったのですが、2つの駅名は物語の登場人物に語らせていました。
 オイラが小説を買ったのは2月11日の祝日で、すでに映画の公開も決定していたので、映画の宣伝も兼ねた帯封がついていて『片道わずか15分の奇跡の物語』と書かれてあったので、通勤か通学かで阪急電車の今津線で通う男性か女性かわからないけれど、片思いだったのが、何かの些細な…それでいて奇跡のようなことがきっかけで結ばれる…まぁ、何年か前に奇(く)しくも中谷美紀がヒロインのエルメス役を演じられた電車男のような出来事で結ばれるのかなぁ…と勝手に妄想…いやいや、想像しておったのですが、小説読んだら全然違っていました。なんか小説の紹介で、「ほっこりと心の温まる物語」と書かれて紹介されたりしていたのですが、この小説、オムニバスとはまた違うのですが、この人が主人公!という一人が居なくて、それぞれの駅から乗車してくる人が次々主人公になり脇役になる、ちょっと変わった小説です。まず最初はカップル成立…の手前までのお話で登場する男女…、この物語は微笑ましい、なるほど、心がほっこりする物語だなぁ…。と思っていたら、次に出てくる綺麗なお姉さんは、5年付き合っていて結婚まであと一歩というところまできていたのに、彼氏を寝取られたというドロドロしたお話。しかも泣き寝入りするでもなく、なんとこの二人の結婚式に参戦し、きっちり復讐(?)をしてきた帰りだという…、ひぃ~、女は怖いよぉ~…、どこがほっこりと心が温まる物語なんだよっ! …と思っていたのですが、その後の登場人物とかどんどん語っていくと話が長々になるし、これから小説を読もうと思っている方、ストーリーを知らずに映画を楽しみになさっている方の不満を買うのもイヤなので割愛しますが、この物語、宝塚駅から西宮北口まで一駅一駅乗車と降車する人が入れ替わり登場し一旦終点に到着するのです。ちなみに一応の終点である西宮北口につくときは、大学生の初々しいカップル誕生でほっこり温まるお話なのです。…で、これで終わりかと思いきや、この小説は折り返しとして、今度は西宮北口から宝塚駅まで反対方向に電車は進んでいくのですが、さっきの電車がそのまま帰っていくわけではなく、少しというか長いというか時間が経過しての折り返しになっているのです。そして前半の片道で「あっ、あのカップルどうなったかなぁ?」や「あの人どうなったんだろう?」という前半の登場人物たちが後半も、これが奇跡なのかそれぞれ一駅一駅乗車や降車ですれ違いながら乗り合わせるというストーリー。そして前半の始発駅で後半の終着駅である宝塚駅につくと、やっぱりほっこり温まるストーリーなのでありました。すべてが暖かく終わった…と書きたいところですが、一応あの人はなんだったんだ…と思える人や、この人はその後どうなったんだろう…と思える人物も登場します。小説を読んでない人にはなんのことかサッパリわからないお話ですが、西宮北口でぶつかっていった急いでいたおじさん。門戸厄神駅で降りたおばさん。小林(おばやし)駅で仲間外れ(?)にされていた少女…。前半の宝塚駅から西宮北口駅までの電車には乗り合わせていなかった新キャラ(?)ゆえに、その後は不明ですが、きっと何かしら良い方向に変わっていくのでしょう。何かの話で聞いたけれど、物語というのは全ての謎が解けてめでたしめでたしよりも未完のような状態のものの方が、記憶に残るって聞いたことがあるし、この小説もちょっと未完とも思えるキャラを残して完結ということなのでしょうね。
 小説の内容に大きく触れずに書きましたが、最近ツイッターにはまっている影響か、長文が苦手になりつつあるオイラですが、久々の長文。子供のころは読書感想文とか苦手で、これも感想文としてはどうかなぁ…と思いつつも、意外と自分の好きな本なら、いまなら感想文も書けるかも? と思ってしまいました。単なる自惚れでしょうが…。
 先に書きましたが、今津線は西宮北口と仁川という短い区間ながら、毎週は残念ながら無理ですが、土日に時々出かけている路線です。どうしてその区間を利用しているのかは、言わずもがな…ですね。オイラのブログやツイッターのツイートを見ていればすぐわかることです。あと、これはツイッターでツイートは何度かしているのですが、ブログに書いたことがあったかどうかは覚えていませんが、諸事情により、年に数えるほどですが、昨年、そして今年もすでに1回、逆瀬川駅まで行っているので、宝塚南口駅と宝塚駅以外は、なんとなく親しみの持てる路線です。自分が降りたことのある駅は仁川駅と逆瀬川駅だけとはいえ、知らない路線ではないという印象を持っているのも、この阪急電車という小説を面白く感じる一因になったことは間違いないでしょう。
 この物語、色んな登場人物が乗車し降車し、主人公が入れ替わり立ち替わりするのですが、あえて主人公というか名脇役としてあげるなら、息子夫婦とはいまひとつうまく言ってないらしい孫をつれた老婦人の時江さんという登場人物になるのかな? 全ての登場人物に絡んでいるわけではないのですが、恋に振り回され(?)心が荒(すさ)みかけていた二人の女性のターニングポイントを一言で与えてくれた女性でしょう。なんか最後に蛇足を書いてしまった気もしますが、とりあえず、映画は絶対観に行きたい。期待するほどおもしろい映画ではないかもしれませんが、おもしろくない映画にだけはなっていないと思います。


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