グローバリズムとは何か

2007年07月20日 | Weblog
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「もの言う株主」に実刑判決 村上被告ぼうぜん、凍り付く (2007年7月19日 中日新聞夕刊)

「法廷で態度を一変させ、不合理な内容の弁解に終始した。反省は皆無」-。ニッポン放送株のインサイダー取引事件で十九日、村上ファンド前代表の村上世彰被告(47)に懲役二年の実刑判決が言い渡された。強気な姿勢を法廷にも持ち込み、冗舌な“村上節”で最後まで無罪を主張したが、厳しい司法の断罪にぼうぜんとした表情も。二時間以上続いた判決理由の言い渡しの間、「もの言う株主」はじっと目を閉じたまま聞き入っていた。

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金を右から左へ動かすだけで巨万の富を築こうとした男が断罪され、いまわの際に「おにぎりを食べたい」と思いながら餓死する男もいる。とかく資本主義の世の中は生きにくい。今回の参議院選をきっかけにして、私たちは、私たちにとってほんとうに有意義な市場社会を形づくらなければならないだろう。村上世彰が行った事はアメリカングローバリズムの雛形である。

【アメリカの金融界にその本性があますところなく顕在化されている資本主義とは、資本の無限増殖を目的として利潤を永続的に追求する経済活動の総称である。資本主義には、イノベーションを通じて発見ないし発明された差異性を媒介として貨幣形態で利潤を生み出していくしか生きる道がない、資本主義は、利潤をあげるために各地域の市場経済の間に存在する価値体系の差異を利用しようとすることで、離れて存在していた地域市場をつなぎ、グローバルな規模へと市場経済化を推進していく。そして貨幣と金融こそが資本主義を成立させる最も重要な基盤である以上、資本主義は、それが鈍化すればするほど不安定化していく。
資本主義の本性は、決して競争ではなく独占にある。資本主義的商人・金融業者たちは、自らが作り上げた取引ネットワークを独占して他のものに利用されないようにするために、したたかな排他的グループを形成する。商人とは、自らが収集した有用情報を独占的に所有して、取引を独占しようとする傾向を常に持つ。端的にいって資本主義とはあくまで「少数者の特権」である。そしてこういう少数者間の関係は、決して匿名性の下での競争ではなく、固有名で結合された談合・強調を基本とする。資本主義の担い手が作り上げて継手している経済組織は、透明性の高い経済的効率性だけを基準としたものではない。このような資本蓄積の力学はエコノミストが信仰しているアダム・スミスの「見えざる手」という市場経済の力学とは明らかに別物なのである。(雑誌『表現者』7月号より)】

村上ファンドなど世界の金融市場の中では小物だった。スティールパートナーズなど、三角合併が解禁された日本で利ざやだけを求める巨大投機屋が跋扈し始めた。民営化される予定の郵貯と簡易保険、日本年金基金を巨大投機屋が見逃すはずがない。与党は外資50%以上の企業からの献金も法改正して受けている。どの政治家がどのような企業から献金をうけているかを調べれば面白い結果が得られるかもしれない。国民が知らぬ間に本来、国民一人一人のものである資産を売り渡すのは国家的インサイダー取引とも言えるだろう。本来なら、政治が国民の資産を防衛するべきだが、竹中、小泉路線以来、逆の方向へ拍車がかかった。アメリカングローバリズムとは「公正な市場」を形成する事ではなく、富の独占をもたらす仕組みである。

【確かに金融は資本の配分と言う機能の一点で貨幣を不可欠な基盤とする市場経済の頭脳であろう。しかし実に当たり前のことであるが、頭脳だけで生きている生物はないように、どんな国民経済も身体なしには生きられることは出来ない。(本文より)】

身体である国民が頂く頭脳にしては、安倍はお粗末極まりない。安倍ではこの生き馬の目を抜く資本主義のグローバリズムに対抗できない。


1 コメント

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おはようございます。 (dket(一応これにしておきます。))
2007-07-22 05:43:23
告示日以降、まったくネット環境になく、今、やっと、いろいろのぞいているところですが、山口県でも、多くの方々の怒りは大きくて、ものすごい反応なのですが、新聞の世論調査の結果は?です。
私は、必ず勝てそうな気がするのですが、新聞は、全国版で、安部総理の地元はOKと書きたいのでしょうか?それで誘導される方々が明らかにいると思うのだけど・・・。
応援をお願いします。わー、準備しないといけないので、他の方々にも伝えてください。
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