とりあえず岩国市民頑張った

2006年03月12日 | Weblog
米海兵隊岩国基地の地元・山口県岩国市で12日、米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機受け入れの是非を問う住民投票が行われた。午後5時半現在の投票率は54・46%で、市条例が定める50%以上の要件を満たし、成立した。即日開票されるが、地元では米軍機の騒音や安全性などの観点から艦載機移転に抵抗感が強く、反対が賛成を上回る公算が大きい。(共同通信)

とくらBlogさんが注視していた岩国市の住民投票が50%を越えたようだ。これで成立はする。とりあえず、おめでとう。賛成、反対の投票数はまだわからないが、反対票が多いとの観測である。しかし、これからが本当の勝負だろう。現政府にとっては、アメリカにどう貢献するかが一番大事だから様々な圧力をかけてくることが予想される。すぐに住民エゴだとか、レッテル貼りの声が大きくなるだろう。岩国市の住民のみなさんはめげずに頑張って欲しい。当然、政府は搦め手でも来るだろう。補助金の増減や、公共事業の扱いで圧力をかけてくるだろう。それが、従来の政官財の癒着構造を新たに生むことであり、本当の意味での地方経済の構造改革にはつながならないにもかかわらずだ。沖縄がまさにその象徴だが、本来は地方が米軍基地がなくても自立していける経済政策と財源の使い方を考えるべきなのだ。しかし、政府にはそんな自覚はない。それが今のこの国と米国との関係を象徴している。政府はなりふりかまわず圧力をかけてくるだろう。それに比例して中国脅威論や、北朝鮮脅威論が声高に語られるだろう。そして、マスコミは何の検証もせずに、それを垂れ流すだろう。政府と翼賛マスコミのやり方にはもう慣れてきた。
とにかく、これ以上米軍の下請け化が進むことが日本人にとって何のメリットがあるのか、私には、全くわからない。

【追記】午後10時30分、反対派多数が発表された。政府要人は早速、安全保障
     問題は国の専権事項であるとのコメントを述べている。住民の本当の戦い
     はこれからだ。