さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

あんこう

2010年01月28日 | 日記
鮟鱇の口ばかりなり流しもと(虚子)

お店の前に鎮座されておられるあんこう君は北海道からいらしたとか。

ホームページを拝見すると

「暗愚魚」(あんぐうお)と呼ばれていたことが、あんこうの語源とされているらしい。
海底深くに生息し、ほとんど動かずあんこうの提灯につられてきた魚を丸飲み!
食っちゃ寝の生態を上手く表現してますね(笑)

「鮟鱇武士」 口では強いことを言うが、内心は卑怯な武士を罵るたとえ
「あんこうの餌待ち」ぼんやりと口を開いている様。愚純な人のたとえ
「あんこうの待ち食い」何も貢献せずにご馳走だけありつく、怠け者のたとえ

という諺もあるらしく、わが身は怠け者・愚鈍と聞くと耳が傷む(笑)

柳肉(大身)・皮・肝・あご肉(ブリブリ)・ひれ(トモ)・卵巣(ぬの)・胃
これらを総称して「鮟鱇の7つ道具」と呼び、
お野菜と一緒に醤油ベースで煮込まれたお鍋はさっぱりとしていてとても美味しい♪

もみじおろしで頂く「きもさし」や「ともあえ」「煮こごり」などもまた格別♪♪♪

高蛋白低脂肪で皮の部分ゼラチン質に含まれるコラーゲンなど美容効果も絶大♪

江戸時代の『本朝食鑑』にもあんこうの吊るし切りが紹介されているみたい。

まな板の上では割けないし、こんなに見てくれが奇妙な魚を
体全部食べてみちゃおうと一番最初に思いついた人はいったい誰なのか?

その方の直感に感謝♪感激♪