「御存鈴ケ森」 十二世市川團十郎丈に捧ぐ「助六由縁江戸桜」
第3部は歌舞伎世界のイケメン大集合!
江戸一番の侠客であるかっこいいおじさま幡隋院長兵衛
美しい前髪姿の若衆白井権八
そして天下の色男助六
お召物も三者三様、実にCOOL♪♪♪
お馴染の台詞とともに観客もこの3部が良く笑って一番楽しんでいる感じだ。
幸四郎丈の幡隋院長兵衛に梅玉丈の権八はそれぞれはまり役♪
時代物の様式美でみせる「対面」に対し、こちらは世話物の様式美で楽しませてくれる。
幸四郎丈の口上で始まる「助六」
十二世の想いを受け継いで海老蔵丈の助六がいい♪
とにかく海老蔵丈ならではの勢いを感じてカッコイイのだ!
そして白酒売新兵衛の十郎、菊五郎丈が絶妙なバランスで助六を受ける♪
菊之助丈の福山かつぎもすっきりと爽やか♪
福助丈の揚巻も格があって良かったがそれに対する白玉の七之助丈も堂々としたもの♪
私にとっては、意休といったら左團次丈か我當丈が浮かぶが、
今まで拝見した意休の中で一番大きくて良かった♪
かんぺら門兵衛は吉右衛門丈♪ 大ご馳走! 3部すべてのご出演お疲れ様です。
歌舞伎座さよなら公演の際は十八世が演じた通人は三津五郎丈
大いに観客を沸かせながら早世された方々への想いもしっかり伝わってきた♪
「千も万もおめでとう」と寂聴さんが筋書に
名優たちの血が子へ孫へ延々と受け継がれることそれが伝統と祝辞を述べられておられるが
4月・5月・6月と拝見して「歌舞伎の未来は心配なし♪」とつくづく思った。
夏衣紫陽花模様似合う人