古寺巡礼日記

有名無名な古寺・名刹めぐりの貴重なる記録

「湖東三山の紅葉」を楽しむ

2012-11-30 20:22:24 | 日記

毎年、紅葉シーズンに欠かせない紅葉スポットの一つ、それが湖東三山。今年も早くも紅葉

のピークが過ぎようとしている段階ですが、何とか間に合う事が出来ました。

湖東三山は3ヶ寺とも歴史ある古刹で、また、仏像、寺院建築物に価値がある上、いずれも

庭園が魅力的で、巡拝者や観光客を満足させてくれる寺院でもあります。

余りにも有名な古刹ですが、念のためご紹介しておきます。

 

          < 松峰山 金剛輪寺 / 庭園 >

金剛輪寺は天平13年(741)に、聖武天皇の祈祷所として行基菩薩が開山した歴史あるお

寺(宗派は天台宗)で、本尊聖観世音菩薩は行基菩薩の作と言われている。

本寺院は、本堂(国宝)、三重塔(南北朝時代)、二天門、庭園など見どころが実に多い。

 

           < 釈迦山 百済寺 / 参道 >

百済寺は推古天皇の御代に、聖徳太子の御願により、百済人のために創建された古刹で、

開創当時の御本尊は、太子御自作の「植木の観音」であったと伝わる。

この寺の見ものは、池泉回遊式且つ鑑賞式の庭園で、特に山上眺望の見事さは素晴らしい。

 

  < 龍應山 西明寺 / 三重塔・鎌倉後期・国宝 >

西明寺は、平安時代の承和元年(834)に三修上人が、仁明天皇の勅願により開創された

寺院。戦国時代に織田信長の焼き討ちを受けたが、幸いに現在国宝となっている本堂(国

宝第一号指定)、三重塔、二天門がいずれも火難を免れる。

ここの三重塔は派手さは無いが、形が良い上に荘厳さが目を引く。

 

 

 

 


京都古刹に紅葉を楽しむ

2012-11-29 10:01:01 | 日記

京都古刹に巡拝がてら、紅葉を楽しんで来ました。前回は紅葉の満開には少し早い感じが

しましたが、今回は素晴らしい情景に出会え、期待通りの巡拝となりました。

嵯峨の「常寂光寺」とともに、小生にとって京都最愛の紅葉スポットである「真如堂」を訪ね、

充実の一日を過ごすことが出来ました。

当日の巡拝先のうち、2ヶ寺をご紹介しておきます。

 

  < 鈴聲山 真正極楽寺(真如堂) / 上・山門、下・三重塔・文化14年(1817) >

永観2年(984)、比叡山の僧である戒算が比叡山常行堂の本尊阿弥陀如来を、東三条院

詮子(一条天皇生母)の離宮に安置したのが始まり。天台宗で通称真如堂と呼ばれる。

紅葉の名所で、特に写真愛好家が多く集まる寺院でもある。

 

< 紫雲山 金戒光明寺 / 三重塔・寛永11年(1634)・重要文化財 >

承安5年(1175)春、法然が比叡山黒谷の所領であった場所に草庵を結んだのが始まり。

知恩院と並び、格式を誇る浄土宗の大本山の一つである。

山門は現在修復工事中で雄姿を見ることが出来なかったが、重要文化財となっている三

重塔はその姿を屹然と示していた。 

 

 


「和歌山の名刹」を参拝しました

2012-11-28 21:44:20 | 日記

和歌山県には「高野山」のほか、西国三十三観音1~3番札所、また国宝の塔を持つ長保寺、

根来寺など名刹が多く、巡礼者にとっては馴染みの地区であります。

今回、小生はまたまたこの地を訪れ、西国三十三所第2番札所・金剛宝寺(紀三井寺)と同3

番札所・粉河寺を参拝してきました。

人は「何故同じお寺を何回もお詣りするのですか」とお尋ねになるのですが、小生の答えは何

時も「お寺と仏様が待っていてくれるから・・・・・・」とお答えしています。

それではご存知の方ばかりでしょうが、念のためご紹介しておきます。

 

  < 紀三井山 金剛宝寺(紀三井寺) / 多宝塔・文安6年(1449)・重要文化財 >

宝亀元年(770)、唐の高僧・為光上人によって開創。

紀三井寺の名で知られるが、正式名は金剛宝寺。紀三井寺の寺名は、清浄水、楊柳水、吉

祥水と呼ばれる山内の三つの井戸に由来している。「近畿の桜は、紀三井寺から」と言われ、

関西一の早咲き桜の名所として知られる(境内に気象台が目安にしている桜の木あり)。

当日は雨の日ながら、多宝塔が綺麗に写りました。

 

            < 風猛山 粉河寺 / 本堂 >

宝亀元年(770)、粉河の猟師・大伴孔子古が庵を建て、行者(童男行者)が千手千眼観世

音菩薩像を作り祀ることに始まる。

現在の諸堂は、江戸時代中期に紀州徳川家の保護によって再建。本堂は西国三十三所の

中で最大の規模を誇り、堂々として迫力あり(享保5年(1720)に再建)。

写真左側(本堂前)に、雄大な桃山時代の庭園があり、見ものです。

 

 


「中山道柏原宿の古刹」を訪ねる

2012-11-26 09:39:30 | 日記

ウオーキングサークルの例会で、滋賀県米原市の中山道柏原宿を訪ね、同地区の古刹や

旧宿場街道を仲間とともに楽しんで来ました。

柏原宿は江戸時代、民家344軒、人口1、468人、旅籠22軒、本陣1軒、脇本陣1軒と、

中山道宿場町の中でも規模の大きい方と伝えられています。近江と美濃の国境に近く、当

時は「伊吹もぐさ」の産地として有名な地でありましたが、現在は1軒残すのみ。

すでにご存じかと思いますが、有名な2ヶ寺をご紹介しておきます。

 

              < 成菩堤院 円乗寺 >

最澄が開いた天台宗の寺院で、織田信長や豊臣秀吉が街道を往来する際、宿所としてい

たもよう。絹本著色聖徳太子像など、数々の文化財があると聞く。

紅葉の樹木はやや少ないも、落ち着いて、厳粛な雰囲気の境内が特徴の寺院。

 

   < 霊通山徳源院清瀧寺 / 上・庭園、下・三重塔(寛文12年(1672)) >

徳源院は京極氏の菩提寺で、京極家初代氏信の草創(1283)。寺号も氏信の法号の

清瀧寺殿から称したもの。庭園は池泉回遊式庭園で、江戸時代の小堀遠州の作と言

われる。

訪れた時、モミジの紅葉はまさに絶頂で、特に赤ジュウタンとも言うべき風景が見事。

 

 

 

 


「小原四季桜」へ巡拝がてらの行楽

2012-11-23 10:52:23 | 日記

愛知県豊田市小原の四季桜に、巡拝がてら楽しんできました。

小原の四季桜は、文政年間の始めに、地区小原の医師「藤本玄碩」氏が植え育てたのが

始まりと言われていますが、今や地区上げての「制定の木」となり、その数1万本と言われ

見事な風景が展開されています。

毎年楽しみに訪れていますが、今年は四季桜の開花が少し遅く、モミジの紅葉と時期が合

わなく、少し残念な思いもありますが、それでもモミジの紅葉がピークで素晴らしい光景を

楽しむ事ができ、満足な気持ちで帰路につきました。

 

               < 亀寿山 西運寺 >

近くにある市場城主・鱸越中の奥方の菩提寺として、天正8年(1580)に創建(浄土宗)。

寺の境内西側が、四季桜とモミジの競演で素晴らしい。

 

               < 陽抱山 廣圓寺 >

正確な開山の時期不明ながら、永正5年(1508)頃、器山周與和尚のによる開山と推測。

境内南側のモミジと、隣接する地区に四季桜が多い。

 

            < 瑠璃光山 薬師寺 >

本山の開山不明ながら、寛文5年(1665)頃から伽藍が建立整備された模様。

境内の四季桜は少ないものの、隣接の「川見四季桜の里」は地区随一。

 

 

 


「博物館明治村」へ寄り道しました

2012-11-22 23:10:14 | 日記

巡礼とは関係ないのですが、「博物館明治村」へ寄り道しました。

明治村は、愛知県犬山市にある明治時代の建造物等の歴史的資料を公開している野外

博物館で、1965年3月開園(面積100万平方m)。年々入場者の減少で経営的にはだん

だんと厳しくなって来ている感じですが、一方で近年樹木もすっかり熟成し、桜や紅葉など

見どころが多くなっています。小生も年間パスポートを所有し、散歩を兼ね、正月、雪のあと、

桜や紅葉のシーズンなど相当回数足を運び、世話になっています。

今年の明治村は例年より紅葉が少し早く、今週がピークのようですが、年々紅葉がきれい

になって来ている感じで、小生にとって魅力的な博物館です。

 

            < 以上、西郷従道邸の前 >

     < 聖ザビエル天主堂の内部 >

 


東海の名刹めぐり・「寂光院」を訪ねて

2012-11-21 19:25:42 | 日記

今回は地元と言うべき、愛知県犬山市の「寂光院」に早朝の散歩の感覚で行って来ました。

「寂光院」は真言宗智山派の寺院で、正式名称は「継鹿尾山八葉蓮台寺寂光院」と号し、

紅葉が有名で「もみじでら」とも呼ばれ、又、通称「継鹿尾観音(つがおかんのん)」とも呼ば

れています。

10万坪程の広い境内には、約1000本と言われるモミジやカエデ類が立ち並び、特に本

堂廻りは見事な色合いとなります。又、本堂から随求堂への渡り廊下から、本堂前を望む

シーンが最良のスポットと言われています。

何時もながら、撮影技能に課題がありますが、どうぞ。

 

           < 境内の南東から本堂を望む >

 

             < モミジを通し鐘楼を望む >

 

    < 随求堂前より本堂前を望む >

 

 

 


「中山道・大湫宿」へウォーキング

2012-11-20 17:21:20 | 日記

秋も深まり絶好の行楽シーズン、そこで今回は、古寺を訪ねながらの私鉄主催ウオーキン

グに参加しました。目的地は中山道大湫宿。数年前に旧東海道を東京日本橋から、京都三

条まで22日間かけて完歩した後、昨年京都三条を折り返し、現在中山道の岐阜県御嵩宿

までたどり着いていますが(腰痛の為、長距離ウオークは休止中)、これとは別に大湫宿を訪

ねました。この日は13Km、23千歩(ドアーツードアー)。

大湫宿について、天保14年段階では、人口338人、家数66軒、旅籠30軒、本陣1軒、脇

本陣1軒との記録が残っています。

近くには、琵琶峠、龍吟湖、龍吟峡、神明社など見どころ多く、お奨めのコースかと思います。

目的地の一つ、大湫観音堂をご紹介しておきます。

 

                 < 大湫観音堂 >

元は近くの神明社の境内にあったが、文政7年(1824)の大火で焼失したため、弘化4年

現在地に再建された。道中安全、病気全快の観音様。

三尾静(暁峰)によって描かれた、60枚の色鮮やかな花鳥風月の絵が「絵天井」として残

されており、瑞浪市の文化財に指定されている。素晴らしいものを拝見させてもらった。


「京都三弘法まいり」に行ってきました

2012-11-18 20:35:56 | 日記

「京都三弘法まいり」の3ヶ寺をお詣りしてきました。京都三弘法とは、弘法大師空海とゆか

りの深い、東寺、仁和寺、それに神光院の3ヶ寺のことで、風習は江戸時代中期に始まった

とされています。歴史と文化の香り漂う京の街で、大師の心に触れることの出来る巡礼と言

えるでしょう。三弘法授与品として、朱印帳、木札守などあります。

「京都三弘法」の3ヶ寺をご紹介しておきます。

 

        < 八幡山 教王護国寺(東寺) / 大師堂 >

東寺真言宗の総本山であり根本道場でもある。開基は桓武天皇。平安遷都と共に官寺と

して建立された東寺を、空海が嵯峨天皇より賜り、真言密教の根本道場とした。

四国お遍路さんが、東寺で菅笠を授与されていた由来あり。

 

           < 大内山 仁和寺 / 大師堂 >

真言宗御室派の総本山で、第59代宇多天皇が仁和4年(888)に建立。明治時代まで皇

子皇孫が代々門跡(住職)を務めた格式高い寺院である。

四国お遍路さんが、仁和寺で金剛杖を授与されていた由来あり。

 

             < 放光山 神光院 / 山門 >

賀茂別雷神社(上賀茂神社)の神職が、神託を受け建立。弘法大師が42歳の時、修業を

行ったとされ、本尊は「厄除け大師」として信仰されている。

四国お遍路さんが、神光院で納札箱を授与されていた由来あり。

 

 

 


「古寺と紅葉」・東海の名刹を訪ねて

2012-11-16 10:52:07 | 日記

紅葉もいよいよ真っただ中に入り、各所素晴らしい色模様を呈しています。地元の東海地

区にも紅葉の名高い古寺があり、連日多くの参拝客や行楽客が訪れ深秋の雰囲気を盛り

上げています。小生もここ連日の様に暇任せで出掛けていますが、その一部をどうぞ。

 

                < 虎渓山 永保寺 >

鎌倉時代末期の正和3年(1313)に足利尊氏の協力により創建。夢窓疎石を開祖、仏徳

禅師を開山とする古刹で、臨済宗南禅寺派。観音堂と開山堂が国宝、本堂は2003年に

火災で焼失するも、2011年再建竣工する。

国指定名勝の庭園が美しく、紅葉がさらに境内を引き立てる。

 

               < 応夢山 定光寺 >

建武3年(1336)覚源禅師の創建で、臨済宗建長寺派。後に、慶安2年(1649)に喝堂全

用が妙心寺派として再興する。慶安3年(1650)、尾張徳川家初代の徳川義直が没し以降

尾張徳川家の菩提寺となる。

紅葉の樹木は多くないが、一部の樹木は色艶やかさでは群を抜く。