古寺巡礼日記

有名無名な古寺・名刹めぐりの貴重なる記録

岐阜県恵那市の「坂折棚田」へ

2013-05-31 19:48:47 | 日記

今回もお寺とは関係ないのですが・・・・・。岐阜県恵那市にある「坂折棚田」へ行って来ました。
10日前に訪れたものの、田植え前のやや味気ない景色が気になったまま、このところの多忙に置き
去りにしていましたが、今日間隙をぬって駆けつけました。
今回は、この「坂折棚田」について記録します。


         

         

            

                     < 坂折棚田 / 上・中・下とも >

岐阜県恵那市中野方町にある「坂折棚田」は、400年の歴史があり、中野方町の麓から、標高200
mにわたって美しい棚田が拡がっています。その総面積は14.2ha、田んぼの数は360枚。
現在、「日本の棚田百選」に認定されているほか、「ぎふ棚田21選」にも選ばれ、連日多くの観光客が
訪れているようです。
この日も多くのカメラ愛好家や観光客の姿が見られ、知る人ぞ知る一押しの景観スポットに魅入られ
ていました。実に素晴らしい風景かと思います。

         


静岡県島田市の「茶どころ」を散策

2013-05-26 17:43:41 | 日記

今回は小生が営む講座の受講生さんによる、「研修会兼親睦会」に同行し、静岡県島田市の「茶どこ
ろ」を案内し、散策してまいりました。旅行代理店が企画するプランに便乗し、島田市の「蓬莱橋」をス
タート、「島田川越遺跡」、「新金谷駅」、「旧東海道金谷石畳」、「牧之原茶畑」を経由し、「お茶の郷」
をゴールとする11kmのウオーキングでした。
日本茶の文化に触れることが主たる目的でありましたが、十分にその目的を果たし、かつ会員の親睦
がさらに深まり、誠に意義深い一日となりました。


         

            

      < お茶の郷 / 上と下右・茶室「縦目楼」の庭園、 下左・「お茶の郷博物館」 >

「お茶の郷」は、静岡県島田市牧之原にある、①お茶の歴史と文化を伝える「お茶の郷博物館」、②江
戸時代の大名茶人・小堀遠州ゆかりの茶室・庭園からなる「縦目楼(しょうもくろう)」、③お茶に関する
商業施設などを備えた総合施設。
日本茶に係わる者にとっては当然ながら、一般の方にとっても、さらにお茶の歴史と文化を学び、体験
できる貴重な施設と云えます。


         

            

< 大井川と蓬莱橋 / 上・大井川堤防を行く、 下・蓬莱橋(左・島田市街地側、右・牧之原側) >

「蓬莱橋」は明治12年(1879)に、現在の静岡県島田市の大井川に架けられた木造橋で、その全長
は897.4m(幅2.7m)。昭和40年(1965)に現在のコンクリート橋脚に姿を変え、今では全国的に有
名な観光名所となっています。
この日は天候に恵まれ、晴天下清々しい風を額に受けながら、蓬莱橋を、大井川堤防沿いを、同好会
メンバーは楽しくウオーキング、実に幸せな一日を体験することが出来ました。

         

         


「花フェスタ記念公園」へ散策に

2013-05-24 21:55:22 | 日記

都合にて予定変更で空白となったこの日、岐阜県可児市の「花フェスタ記念公園」と同恵那市の「坂折
棚田」へカメラを持って散策に出掛けました。
「花フェスタ記念公園」は、動機不純ながらただ年間パスポートの期限が迫り、勿体ないからとの理由で
すが、バラが見事で空白の一日が充分満たされるほどの満足感にしたることが出来ました。ただ「坂折
棚田」は田植えがまだ一部のみで、大半が今週末とのことから、また出直すことが余儀なくされました。
従って今回は、「花フェスタ記念公園」について記録します。


         

         

            

                  

                 < 花フェスタ記念公園 / 上中下とも園内の様子 >

「花フェスタ記念公園」は、岐阜県可児市にある岐阜県営の都市公園で、平成8年(1996)4月26日
開園のバラを専門分野とする広域公園です(可児公園を前身とする)。現在、約7,000種、3万本のバ
ラが植えられ、品種数では日本一を誇っています。
小生も、明治村、日本昭和村とともに年間パスポートを所有し、たまには散歩がてらにカメラを持って
出かけますが、原価を取り戻しているかどうかは極めて疑問です。         

         


        


下呂温泉合掌村の「円空館」を訪れる

2013-05-22 07:51:44 | 日記

先週末の「下呂市の農村景観を訪ねるウオーキング」の帰路、岐阜県下呂温泉合掌村の新装オープ
ンした「円空館」を訪れました。
この「円空館」は村内の別のところにあったものが、去る4月19日に新たに移転新装オープンしたも
ので、実はこの日を大変楽しみにしていました。
今回はこの下呂温泉合掌村及び、「円空館」について記録します。


         

          < 下呂温泉合掌村 / 「漉倉(すきくら)」の茅葺屋根葺き替え作業 >

下呂温泉合掌村には、白川郷などから移築した10棟の合掌造りがありますが、この日偶然にもその
うち一つの、「漉倉」の茅葺屋根の葺き替え作業に出会うことが出来ました。非常に貴重なシーンで、
しばし思いを込め見入ってしまいました。偶然ながらラッキーな体験です。


             

             

           < 円空館 / 上左・外観、 上右・内部、 下(3体とも)・円空仏 >

現在、下呂市には約180体の円空仏が確認されていますが、ここ円空館には、そのうち29体と円空
仏に関する資料が展示されております。展示ケースに入っているものの、身近で確認できる貴重なゾ
ーンで、下呂温泉の新たな観光スポットとして期待できるのではないでしょうか。
円空仏の施設については、これまで数多く見て来ましたが、ここは仏の数はそんなに多くはありません
が(それでもまずまず)、施設が充実し、とても見やすいのが特徴といえるでしょう。
        * ( 円空仏の一部 / 左より   ① 青面金剛神    49.6cm
                               ② 青面金剛神    55.5cm
                               ③ 地蔵大菩薩像   75.0cm ) 


         


下呂市の農村景観を訪ねるウオーキング

2013-05-20 09:57:30 | 日記

週末に私鉄主催ウオーキングに参加し、岐阜県下呂市の野尻、宮地地区の農村風景を楽しんで来
ました。JR下呂駅からバスでスタート地点・JA益田農協直売所まで行き、ここから野尻地区棚田、舞
台地区芝桜群生地、舞台峠観光センター、地蔵寺を経由し、スタート地点をゴールとする約10km。
楽しみにしていた芝桜群生地は時期を外れ、残念な思いはしましたが、農村の清々しい景観を眺め、
そして味わい、快活な一日を過ごすことが出来ました。
今回は、この下呂市でのウオーキングについて記録します。


         
                     < 金錫山 地蔵寺 / 本堂 >

地蔵寺は、寺伝によれば平安時代に、山形県にある「出羽三山」の一つで、湯殿山の霊山を大本山
とする末寺として建立され、室町時代の永禄年間に改めて寺を建立して、「金錫山 地蔵寺」と称す
るようになったもようです。今日ではガン封じ寺として、また子供を守り(子授け、安産)、道行く人を
守る(交通安全)仏様として有名です。小生はここは二度目のお参り。


         

            

        < 上・芝桜のある農道、下左・野尻地区棚田、下右JA益田農協直売所 >

① 今回のウオーキングの最大の目玉である舞台地区芝桜群生地は、残念ながら時期を外し、面影
   のみが残った風景となりました。それにしても田舎の風景は実に魅力的です。
② 野尻地区の棚田は、「岐阜県棚田21選」の一つですが、近年農地の維持が困難のもようで、約
   半分程度が休耕田ないしは草野原になっています。それでも石垣の棚田は素晴らしいです。
③ ゴール地点のJA益田農協直売所で、新鮮な農産物が沢山販売され、参加者のほか道行く人も
  (自動車)立ち寄っていました。この地で造るコンニャクがとても美味しい味がしました。

         


犬山市「興禅寺」・朝の風景

2013-05-18 16:05:25 | 日記

過日、所用で出掛けた愛知県犬山市羽黒で、時間調整の為に、過去数回訪れたことのある「興禅寺」
に再び立ち寄りしました。
朝の境内は静かで、参拝後の散策は誠に清々しく、時を忘れ、心和ませてくれるものがありました。
今回は、この犬山市羽黒にある「興禅寺」について記録します。


         

         

            

         < 妙国山 興禅寺 / 上・本堂とヒトツバタゴ、 中・庭園のシャクヤク
                       / 下左・山門、 下右・やどり木の椿           >

興禅寺は平安時代の承安4年(1174)、梶原景時によって真言宗光善寺として創建されたのが始ま
りとされ、室町時代の文明11年(1476)、梶原景綱によって臨済宗妙心寺派興禅寺と改めて再興さ
れました。本尊は釈迦如来。
この寺は四季を通じ多くの種類の花が咲き、風媒社出版の「東海・花の寺めぐり」にも紹介されている
ほど、花と縁の深い寺院です。春は薄墨桜と染井吉野、そして椿が競演する境内は華やかさに満ちる
ほか、ヒトツバタゴ、あやめ、シャクヤクなど、四季折々の花が楽しませてくれます。
また東門前には、桜の木に椿がやどり木として根付くさまは、なかなか風情があり魅力的です。

         


「びわ湖長浜ツーデーマーチ」に参加

2013-05-16 15:22:32 | 日記

先週末、滋賀県長浜市で行われた「第21回びわ湖長浜ツーデーマーチ」に参加して来ました。
「健やか、爽やか、ウオーク日本」をテーマとして毎年行われている二日間のウオーキング全国大会で、
ここ数年小生も毎年参加しているものですが、前日の悪天候から一変し当日は好天に恵まれ、長浜市
内の名所を巡るコースに参加し、一汗かいて来ました。この大会は名所、景色に恵まれ、長浜の自然
溢れる景観と歴史に触れることができるウオーキングとして、ウオーキング全国大会のなかでも人気の
大会です。ちなみに、今回は北は北海道から、南は熊本まで延べ2,928人の参加がありました。
今回は、この大会の模様について記録します。


         

         

            

     < 上・豊公園(スタート地点)、中・大通寺、下左・石田三成出生地、下右・石田館 >

① 「豊公園」・・・・・スタート及びゴール地点となる長浜市豊公園で、公園内には長浜城もあり、当地では
   観光の人気スポットとして観光客が最も多い地でもあります。
② 「大通寺」・・・・・大通寺は真宗大谷派長浜別院大通寺と称し、滋賀県長浜市にある真宗大谷派の寺
   院で、同派の別院となっています。本尊は阿弥陀如来。
   湖北の中心道場であった総坊を前身として、慶長7年(1602)に本願寺第12代教如を開基として長
   浜城に創建し、慶安4年(1652)に現在地に移転しました。
③ 「石田三成出生地跡」・・・・・現在は僅かな場所に記念碑を残すのみでほとんど面影はない。
④ 「石田館」・・・・・上記出生地跡近くに建てられた石田三成を偲ぶ記念館で、敷地内に写真の銅像が
   建つ。小生にとって歴史上の戦国武将のうち、直江兼続、真田幸村とともに、最も興味深い人物3人
   のうちの1人。
   幼少の頃育ったと伝わる伝説の寺「観音寺」とともに、石田三成を偲ぶ貴重な場所であります。


長野県・善光寺へのお礼参り・その2

2013-05-15 09:02:13 | 日記

既報「長野県の善光寺・北向観音へのお礼参り」について、今回は同じ日に参拝した国宝の塔がある
寺院、「安楽寺」と「大法寺」について記録します。
長野県下の国宝の塔は、今回参拝した「安楽寺」と「大法寺」の2ヶ寺のみで、その存在価値は誠に大
きいものがあります。すなわち国宝の塔は、寺院建築物としての文化価値を直接示すわけで、歴史、保
存状態、文化財としての価値感など優れた評価に値するのではないでしょうか(ちなみに東海三県では
残念ながら国宝の塔はありません)。塔は見る季節、時間、見る角度、見る高さなどによって随分と違い
感じられ、それぞれに趣が異なりなかなか味わい深いものです。


         

                     

           < 崇福山 安楽寺 / 上・本堂、下・八角三重塔(左右とも同じ) >

安楽寺は長野県上田市別所温泉にある曹洞宗の寺院で、正式名は崇福山護国院安楽寺。
伝承では天平年間(729~749)行基の建立と伝わりますが、平安時代の天長年間(824~834)と
も伝わり鎌倉時代以前の歴史は判然としないようです。
この寺は何と言っても日本で唯一の「八角三重塔」で、しかも国内で30しかない国宝の塔の一つ。塔
の魅力にとりつかれている小生にとって、言わば憧れの塔です。


         

                     

            < 一乗山 大法寺 / 上・本堂、下・三重塔(左右とも同じ) >

大法寺は長野県小県郡青木村にある天台宗の寺院で、伝承によれば、奈良時代の大宝年間(701
~704)に藤原鎌足の子の定恵が創建。年号をとって当初大宝寺と号し、後に大法寺に改める。
この寺の三重塔は「見返りの塔」という名で親しまれているようで、塔の姿が余りにも美しく思わず振り
返るほどであるという意からとのこと。確かに小生も去りがたく振り返ってしまいました。

            


長野・善光寺と北向観音へお礼参り

2013-05-13 19:39:34 | 日記

知人を案内して、長野県長野市の善光寺と同上田市の北向観音へ、同氏らの「西国三十三観音霊場
結願のお礼参り」として行って来ました。折角の事ゆえ、お礼参りの2ヶ寺のほか、同地区で国宝の塔
がある「安楽寺」と「大法寺」の2ヶ寺を加え、計4ヶ寺の日帰り旅の参拝となりました。
一人旅と違い、車中は「楽しい談話室」となり、遠出の苦労も忘れ、むしろお礼参りの喜びと国宝の素
晴らしい建築美に酔いしれながら、和気あいあいの実り深き充実の一日となりました。
今回はこの旅のうち、善光寺と北向観音について記録します。


         

            

          < 定額山 善光寺 / 上・本堂、下左・山門、下右・ふれあいバス >

善光寺は長野県長野市にある無宗派の単立寺院で、本尊は一光三尊阿弥陀如来(絶対秘仏)。皇極
天皇3年(644)の創建で、開基は皇極天皇(勅願)。
山内にある天台宗の「大勧進」と25院、浄土宗の「大本願」と14坊によって護持・運営されています。
また、西国・坂東・秩父の各霊場などの特別番外札所として、「お礼参り」の対象寺院としても有名です。
この日は地元中学生の写生会と、幼稚園児の団体見学などで、いつもと違った瑞々しさだ漂う雰囲気
のなかで参拝できました(隣道を走るレトロ調のふれあいバスも印象的)。


         

                      < 北向山 北向観音 / 本堂 >

北向観音は長野県上田市の別所温泉にある天台宗の寺院で、本尊は千手観音菩薩。
寺伝によれば、平安時代初期の天長2年(825)円仁(慈覚大師)によって開創され、善光寺が来世
の利益に対し、北向観音が現世の利益をもたらすとのことで、善光寺とともに一対(片参りに対して)
の参拝対象となっています。
折角の温泉地ながら、時間の関係で入浴を断念(ご参考に寺院の手水場は温泉です)。


         


「洛陽三十三観音霊場めぐり」4度目の結願

2013-05-11 15:35:46 | 日記

この度(8日・水)、京都・「洛陽三十三観音霊場」の4度目の結願を果たすことが出来ました。
この日は第17番札所・三十三間堂を皮切りに8ヶ寺を参拝し、早めに帰途につきましたが、途上、前回
記録の「偶然の産物」を得て、実り多き日となりました。大型連休明けの京都は誠に静寂なもので、修学
旅行生の活気溢れる動き以外は、まさに京都らしい落ち着きある雰囲気をすっかい取り戻していました。
今回は、この洛陽三十三観音霊場参拝について記録します。


         

                    < 蓮華王院(三十三間堂) / 本堂 >

三十三間堂は正式には蓮華王院といい、長寛2年(1164)鳥辺山麓(現・阿弥陀ヶ峯)の後白河上皇・
院政庁「法住寺殿」の一画に、平清盛が造進したもの。宗派は天台宗。お堂の正面の柱間が33あるこ
とから、「三十三間堂」と通称され、堂内には1001体の観音像が祀られています。
この日、季節の飾り鉢・「たけのこ」が飾られ、風格あるお堂の風景に爽やかな趣を添えていました。


         

            

        < 東山 泉涌寺 / 上・庭園、下左・仏殿を望む、下右・楊貴妃観音堂 >

広く「御寺(みやま)」として親しまれている泉涌寺は、天長年間に弘法大師がこの地に庵を結んだことに
由来しますが、幾多の経緯をへて嘉禄2年(1226)に主要な伽藍が完成し今日に至ります。観音霊場は
境内にある楊貴妃観音堂で、天正3年(1575)織田信長建立によるもの。
近年は美しい姿の観音様にあやかろうと、特に女性の篤い信仰を集めています。この寺は落ち着いた雰
囲気の中で、さすが気品を強く感じ取ることが出来る寺院です。