古寺巡礼日記

有名無名な古寺・名刹めぐりの貴重なる記録

京都の古刹と名所を散策する旅

2013-03-30 21:10:10 | 日記

今度の京都への旅の目的は、①京都十二薬師霊場の巡拝ですが、他に②花の名所の観
賞、③期限のある(3月末まで)展示会の見学にあり、何とかギリギリで間に合わせることが
出来ました。主目的の霊場巡拝は「その2」に譲るとして、今回は花の観賞など霊場巡拝以
外について記録します。


     
                   < 北野天満宮 / 中門 >

北野天満宮は京都市上京区にある神社で、通称として天神さん、北野さんとも呼ばれ、学
問の神として信仰を集めています。主祭神は菅原道真公。
何と言ってもこの神社は「梅」が素晴らしく、余りにも有名ですが、今年は残念ながら都合で
タイミングを逸してしまいました。しかし小生の訪れを待っていてくれたかのごとく、一部が
美しい姿を留めていました。

     
                   < 平野神社 / 魁桜 >

平野神社は京都市北区にある神社で、延歴13年(794)桓武天皇による平安京遷都に伴
い、平城京後宮より遷祀されたのに始まるとされます。
桜の名所として名高く、この日は既に満開近しの感じで多くの人々が、境内の約60種、四
百本が彩る「平野桜まつり」を求めて訪れていました。

        
           < 平野の家 わざ 永々棟 / 左・全景、 右・庭園 >

「平野の家 わざ 永々棟」は、永きに渡り個人の邸宅であったものを、特殊な建築技術によ
って保存修理し、今は日本文化、京都文化の提供の場として、各種の催し事が行われてお
り、今回は「華やぎの雛まつり」として3月中実施されていたものを、期限ギリギリに間に合わ
せ観賞することが出来ました。
江戸時代の伝統ある、また美しく個性的な雛をはじめ、多くの展示物には目を見張るものが
あり、建築とマッチした落ち着きある文化にしばし酔いしれることが出来ました。(残念ながら
写真撮影不可で表示出来ず)

 

     


大阪・兵庫地区の名刹を巡拝・その2

2013-03-29 17:47:26 | 日記

大阪府・兵庫県の名刹巡拝・その2として、今回は「関西花の寺二十五ヶ寺霊場」の2ヶ寺
について記録します。
「関西花の寺二十五ヶ寺霊場」は、関西の2府4県にまたがる「花の寺」と称される寺院ば
かりの霊場会ですが、それぞれお寺に咲く美しい花を媒介に、一般の人々と仏教寺院との
接点を見い出し、人々の心豊かな人生づくりに貢献できる霊場をとの願いで結成されたも
のとの事です。
「花と写真と霊場巡り」に興味ある人にとって、まさに「堪えられない」、誠に魅力的な霊場
です。小生は今回の2ヶ寺で、25ヶ寺中、15ヶ寺を参拝したことになります。


     
             < 第10番札所 ・ 麻耶山天上寺 / 本堂 > 

天上寺は大化2年(646)孝徳天皇の勅願により、インドの法道仙人により開創された寺で、
盛時には山陽道における八宗兼学の学問所として、子院僧坊三百余を擁する摂津第一の
巨刹でありました。
境内の天空とも言うべき大舞台から、明石海峡大橋や瀬戸内の島々を望む眺望はまさに絶
景で、スケールの大きさに加え、典型的な山寺としての魅力に満ち溢れた寺院です。

     

          
     < 第12番札所 ・ 久安寺 / 上・庭園、 下左・山門、 下右・本堂 >

久安寺は神亀2年(725)行基菩薩の開創で、天長年間に弘法大師の再興と伝えられます。
さらに久安元年(1145)賢実上人近衛帝の祈願所として、楼門、金堂、塔など伽藍49院の
坊舎を再興し久安寺と称した様です。
この寺は境内全域が密教教学マンダラ思想の庭となっており、その整った伽藍に一年を通し
て多種の花が咲く様は、霊場の中でも最も人気のある札所と云われる所以でしょう。
これまで多くの寺院を訪れましたが、これ程までに美しく且つ整った「魅力ある寺院」は他に
類を見ません。


大阪・兵庫地区の名刹を巡拝

2013-03-27 17:36:42 | 日記

今回の巡拝は大阪府下及び兵庫県下にある、①西国三十三観音霊場3ヶ寺、②関西花の
寺二十五霊場2ヶ寺、③仏塔古寺十八尊霊場1ヶ寺の、計6ヶ寺を巡って来ました。
6ヶ寺とも各霊場の中でも、特に歴史と文化に富む特色ある札所ばかりで、地元からも絶対
的なる支持、崇拝を得ていると同時に、霊場巡りの巡拝者にとって最も魅力的な札所ともな
っています。
今回は6ヶ寺のうち、西国札所2ヶ寺について記録します。


     

        
< 第23番札所・応頂山勝尾寺 / 上・山門、下左・多宝塔、下右・奉納済「勝ちダルマ」 >

大阪の都心に近く、紅葉の名所としてまた勝運の寺として有名な勝尾寺は、神亀4年(727)
双子の善仲、善算両上人が、この地に草庵を結んだのが始まり。宗派は真言宗で、本尊は十
一面千手観世音菩薩。
花の寺として知られ、桜、シャクナゲ、アジサイそして紅葉など、8万坪の境内が四季折々の
花に包まれます。また、すべてに「勝つ」寺として勝ち運の信仰を集め、境内には勝ちダルマ
やおみくじダルマが愛嬌ある表情の光景を広げています。

     
         < 第24番札所・紫雲山中山寺 / 本堂と多宝塔を望む >

子授け、安産祈願の観音霊場であるここ中山寺は、推古天皇時代(593~628)初期頃の
創建で、聖徳太子が建立した日本最初の観音霊場。真言宗中山寺派で、本尊は十一面観
世音菩薩です。西国巡礼再興の舞台となった寺として知られ、「花山法皇」が、西国巡礼を
始めた「徳道上人」が収めた宝印を、ここ中山寺で掘り起し、衰退していた西国巡礼を復興
させたと伝えています。
境内にある「梅園」が有名ですが、すでに五分散りの状態で少し遅しの感。


尾北(尾張地区北部)の桜だより

2013-03-25 17:02:31 | 日記

本格的な春の訪れに誘われ、尾北(愛知県尾張地区北部)の桜で知られる寺院を巡って来
ました。かねてより気になっていた所、行く先々で教えてもらった所など、数ヶ所を巡って来
ましたが、それぞれの寺院が特色ある、また伝統ある樹木が誇らしげに咲き乱れている様は
誠に素晴らしく、日頃の多くの雑念を充分に忘れさせてくれる憩いの場にもなりました。
今回は、①大口町・「徳林寺」、②扶桑町・「悟渓屋敷(悟渓寺)」、③一宮市・「長誓寺」の3ヶ
寺について記録します。尚、犬山市・「常福寺」は五分咲きで少し早い感じでした。


     
                  < 徳林寺 / 山門と彼岸桜 >

徳林寺は丹羽郡大口町にある臨済宗妙心寺派の寺院で、永仁2年(1294)の創建。今は
山門前に薄紅色の彼岸桜が咲き誇り、続いて八重桜が中門を覆うほどに咲き誇る予定。他
にモクレンが美しい花を見せていました。
山門は、もと犬山城の第一黒門であったものを、明治9年に金23円で購入し、移築されたと
記されています。

     
             < 悟渓屋敷(悟渓寺) / 本堂と枝垂れ桜 >

悟渓屋敷(悟渓寺)は悟渓宗頓禅師誕生の地で、応永22年(1415)ここで生誕と伝わる。
幼少より仏道に入り、岐阜・瑞龍寺、京都・大徳寺、犬山・瑞泉寺などを経て、京都・妙心寺
住職となり、高僧の誉れ高く、光明天皇より「国師」の謚(おくりな)を受ける。
枝垂れ桜は比較的新しく、樹齢約60年と伝わります。

     
                 < 長誓寺 / 本堂と枝垂れ桜 >

長誓寺について歴史上の記録が入手不可ですが、もと名古屋城三の丸にあった尾張藩の
重臣、渡辺半蔵の書院を寺が本堂として譲り受け、明治7年(1874)移築したものと伝わる。
「枝垂れ桜」と「カイズカイブキ」で有名なお寺で、枝垂れ桜は樹齢約250年、見事な大木に
濃い桃色の小さな花が華やかに咲き乱れ、カメラ愛好者、観光客に人気がある様です。

 


京都府丹後の名刹を訪ねる・その3

2013-03-24 15:16:21 | 日記

京都府丹後地区への名刹巡拝と観光の旅について、今回はその3として、舞鶴の「赤れん
が博物館」と「五老ヶ岳公園(五老ヶ岳タワー)」について記録します。
丹後の宮津、舞鶴地区は名所、施設が多く、一度の旅ではとても限界があり多くを訪れるこ
とはできませんが、時間の余裕をもって訪れれば、素晴らしい名所、施設との出会いが期待
できる地区でもあります。尚、この地は海産物が新鮮かつ豊富で、当然のことながら昼食は
生きの良い魚料理を美味しくいただくことが出来ました。


     
                 < 赤れんが博物館 / 正面より >

赤れんが博物館は、舞鶴赤れんがパークの中にある赤れんがに関する博物館。この建物は
明治36年(1903)に旧海軍の魚形魚雷庫として建設されたもので、本格的な鉄骨構造の
れんが建築物として、我が国に現存する最古級のものです。
「れんが」というやや地味なテーマですが、世界四大文明を含めグローバルな歴史を含めて
採り上げ、興味深いものがあります。

     

            
  < 五老ヶ岳公園 / 上・スカイツリーからの舞鶴港、 下・五老ヶ岳タワー >

五老ヶ岳公園にある五老ヶ岳タワーは、標高301mの高さを誇る五老岳の頂上にそびえる
高さ50mの展望タワー。展望室から舞鶴港と舞鶴市街が一望できるパノラマビューは、さす
が「近畿百景第一位」に選ばれただけあって、その眺望は絶唱です。なお、「引揚げ桟橋」の
地が眼下に確認できましたが、ここでも涙腺が緩みしばし涙と共に思いに耽けました。
「金剛院」の住職から是非ともと勧められたものですが、まさの舞鶴の「スカイツリー」と云っ
た感じで、多くの観光客が訪れていました。絶景かな、絶景かな。

 


 


 


京都府丹後の名刹を訪ねる・その2

2013-03-22 20:16:12 | 日記

京都府丹後地区への名刹巡拝と舞鶴地区観光の旅について、今回はその2として関西花
の寺霊場第3番札所・「金剛院」と、「舞鶴引揚記念館」について記録します。
「金剛院」は紅葉の名所として、また舞鶴市は海軍の町としてともに有名ですが、他にも舞
鶴市は多くの名所、施設があり、日本海側特有の静けさと落ち着いた景観がとても魅力的
であります。出来れば時間をたっぷりとって、ゆっくりと滞在したいものです。


            
              < 鹿原山 金剛院(慈恩寺) / 三重塔 >

金剛院は平安時代初期の天長6年(829)人王第51代平城天皇の第3皇子、高丘親王に
よって創建。本尊は波切不動尊(秘仏)で、第72代白河天皇のご病気平癒祈願の為、永保
2年(1082)若狭の国から勧請されたものとのこと。
この寺は、やはり「三重塔」が有名で、秋には全山映える色とりどりの紅葉が、この三重塔を
包み込み、優美に光り輝くさまは誠に素晴らしいものがあります(秋に必見)。

     

     
  < 舞鶴引揚記念館 / 上・正面、 下・当てのない帰国を待つ妻子(写真より) >

舞鶴引揚記念館は、昭和63年(1988)4月開館で、戦争や「引揚げ」の史実を語り継ぎ「平
和の尊さ、平和の祈り」のメッセージを発信つづける施設です。
舞鶴港は昭和20年10月7日の引揚げ第一船の入船から、昭和33年9月7日の最終船ま
で、実に13年間の長きに渡り、その使命を果たして来ました(舞鶴港引揚者66万人)。
記念館にて、①激動の歴史、②集団収容、③祖国への引揚げ状況、④次世代へのメッセー
ジなどの展示を通して、抑留者、引揚者の方々の筆舌を尽くしがたきご苦労を思う時、我々
平和の中で育つ後世の者にとって、強烈なる胸の痛みを感ずるものがあります(ここも必見)。

     


     


愛知県犬山市の2大「枝垂れ桜」を訪ねる

2013-03-20 15:19:10 | 日記

桜の名所、愛知県犬山市の2大「枝垂れ桜」を求めて、「笑面寺」と「圓明寺」の2ヶ寺を訪
れました。
数年前より枯れ始めた「笑面寺」は、やはり往年の姿が失われていたものの、懐かしい「江
戸彼岸桜の美しさ」を一部に見せてくれましたし、「圓明寺」は期待通りの華やかな美しさを
見せてくれ、まずは今年の桜のシーズン訪れを確認しました。ただ、日程の都合で天候条
件が悪く、撮影結果としては今一つの感でやや無念の思いが残りました。
今回は「笑面寺」、「圓明寺」2ヶ寺の枝垂れ桜について記録します。


     
            < 桃岳山 笑面寺 / 枝垂れ桜(江戸彼岸桜) >

笑面寺は天文19年(1550)に、犬山瑞泉寺高峰宗源師の法系を相続した泰室宗吟大禅
師によって創建。臨済宗妙心寺派の寺院で、本尊は南無釈迦如来像。
この寺の枝垂れ桜は樹齢240年ながら、10数年前に先代住職が亡くなられて以来徐々に
枯れ始め、残念ながら現在は主柱が枯れ、支枝一本のみとなり小振りとなってしまいました。
ただ、彩りと依然勢いある咲振りは、往年を知る者にとって懐かしく感激の桜であります。

     

     
           < 城郭山 圓明寺 / 枝垂れ桜(江戸彼岸桜) >

圓明寺は、室町時代の文明16年(1484)浄光坊として創建。開基は釈浄念。当初の浄光
坊より江戸時代初めに「圓明寺」と改号。
山門を入ると、樹齢約300年の枝垂れ桜(江戸彼岸桜)が目の前に迫り、満開の様は驚く
ほど美しく絵になる光景であり、かつ引き付けます。朝早くにもかかわらず、小生入山後30
分程で続々とカメラ愛好家が到着、さしずめ撮影会のありさま。


京都府丹後の名刹を訪ねる

2013-03-19 09:08:36 | 日記

今回は知人を案内し、久し振り(1年ぶり)に京都府丹後地区の名刹を訪ねました。西国札
所2ヶ寺、関西花の寺札所1ヶ寺の計3ヶ寺と、同地区の舞鶴引揚げ記念館、赤れんが博
物館、五老ヶ岳公園(スカイタワー)など名所、施設を見学して来ました。
自動車運転で片道250km、往復500kmのハードな道のりとなりましたが、日頃より長距
離運転は鍛えており、この日も無事予定通り目的を果たし生還するこが出来ました。これを
苦労と思うのか、これもいつもの自己流の「修業」と自らをさとし励ましております。
今回はこの日の内、西国三十三観音霊場札所2ヶ寺について記録します。


     

     
 < 第28番札所 ・ 成相山成相寺 / 上・本堂、 下・境内展望台からの「天橋立」 >

成相寺は、松島、厳島とともに日本三景として数えられてきた「天橋立」を見下ろす成相山の
中腹に建つ西国札所で、願い事が成り合う庶民信仰の山寺。啓運元年(704)の創建で開基
は真応上人。本尊は聖観世音菩薩で宗派は真言宗に属します。
この寺には、①山中に朱色が映える復元された「五重塔」、②「撞かずの鐘」、③「ひと言観音」
④左甚五郎作の「真向の龍」、⑤1,000本を超えるシャクナゲ・・・・・など見どころ多く、山頂の
展望台と併せて魅力的な寺院です。

     
             < 第29番札所 ・ 青葉山松尾寺 / 本堂 >

松尾寺は京都と福井の府県境にある、標高699mの青葉山の中腹に建つ、西国札所唯一
の馬頭観音を祀る静かな山寺。和銅元年(708)の創建で、開基は威光上人。本尊は馬頭
観世音菩薩で、宗派は真言宗醍醐派に属します。
この寺の特徴は何と言っても、宝形造りという二重屋根の特異な形状を持つ本堂で、青銅
色の重厚な屋根は、周囲の景観と調和した印象的なもので、西国札所で一番美しい本堂と
言われています。また、住職の松尾心空氏は、西国徒歩巡礼を提唱し自ら率先励行中のほ
か、多くの出版物を出され、今や仏教界のタレント的な存在です。小生も氏の本を数冊拝読
しましたが、そのお考え、行動面に感服致しました。更なるご活躍をお祈り致します。

     


蒲郡へ早春のウオーキング

2013-03-18 11:31:27 | 日記

今回は私鉄主催のウオーキングに参加し、愛知県蒲郡市へ行って来ました。
JR蒲郡駅スタート → 「安楽寺」 → 「清田の大クス」 → 「蒲郡オレンジパーク」 → 
えびせんべい「一色堂」 → JR蒲郡駅ゴール・・・・・の9kmのコースです。
蒲郡地区は観光施設が多く、一般的には海側に多くの施設が整っていますが、今回のウ
オーキングは北側の農園地区で、ポイントは「清田の大クス」と、「蒲郡オレンジパーク」に
ありました。「蒲郡オレンジパーク」では、多くの観光客、中には「いちご狩り」を楽しむ人々
もあり、バスツアーやウオーキングの参加者を含め大変な賑わいを見せていました。
蒲郡に早春の訪れを感じ、新鮮なフルーツを味わう至福のウオーキングでした。


     
                 < 楠林山 安楽寺 / 山門 >

楠林山和合院安楽寺は、応永15年(1408)に創建された浄土宗西山深草派の寺院で、徳
川家康の実母「於大の方」ゆかりの寺であり、於大の方は天正16年(1588)当所にて受戒
薙髪し、2年あまり仏事に励んだと伝えられています。
地方にあって、スケールの大きい落ち着いた寺院です。

     
               < 蒲郡オレンジパーク / 本館正面 >

蒲郡オレンジパークは、蒲郡市の特産物「みかん」はじめ、1年を通じて季節の様々なフル
ーツ狩りが出来る観光施設です。この日は、新鮮な「オレンジジュース」のほか、今が旬の
「イチゴ」が美味しくいただけ、ウオーキング参加者には格安の割引値段で提供されました。
さすが「これが本場のフルーツ味」という感嘆の味でした。満足、満足。

     
                  < 蒲郡駅でのフェアの一コマ >

JR蒲郡駅周辺で、「蒲郡市観光交流フェア」が開催され、観光物産展、移動水族館、音楽
イベントなど、多くの市民、観光客で賑わっていました。イベントが盛り上がることは大変良
いことで、地域社会への貢献を祈って止みません。

 


楽しい「京都への野外研修会」

2013-03-16 16:40:54 | 日記

先日、小生が営む講座の受講生同好会で、京都の「茶どころ」を見学する「野外研修会」を
案内し散策して来ました。
主な見学、体験先は、①「建仁寺」、②「相国寺」、③京菓子資料館、④菓舗「俵屋吉富」、
⑤蕎麦屋「本家尾張屋」、⑥茶舗「祇園辻利」、それに⑦漬物「村上重」など、数々の名所、
施設、店舗を見学、体験し、楽しく充実の一日を送ることが出来ました。
お茶を学ぶ立場の者として、①「お茶+茶器+茶菓子+茶飲み話」と、②「お茶とお寺」の
カルチャーをより理解していただくため、微力ながら今後も頑張って行く所存です。
お世話をいただいた幹事のIさんはじめ、会員皆様のご協力に感謝致します。
見学先のうち、「建仁寺」と、「俵屋吉富(京菓子資料館)」の2軒について記録します。


     

     
    < 東山 建仁寺 / 上・「屏風の風神雷神(複製)」、 下・掛け軸「〇△◇」 >

建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で、開山は栄西禅師、開基は源頼家。鎌倉時代の建仁
2年(1202)の開創で、山号は東山(とうざん)。開山の栄西禅師は日本に禅を伝え、臨済宗
の宗祖ですが、一方で中国から茶種を持ち帰り、日本で栽培することを奨励し、喫茶の法を
普及した「茶祖」として知られています。茶を学ぶ者にとっては、まさにこの地が聖地と言える
でしょう。この寺の見どころの一つに「風神雷神図屏風」があります。また、三つの庭園のうち
「〇△◇乃庭」が特徴的で、禅宗の四大思想(地、水、火、風)を地(◇)、水(〇)、火(△)で象
徴したものと云われています。


     
                  < (株)俵屋吉富 / 本店 >

見学した京菓子資料館は、隣接する京菓子製造販売業の(株)俵屋吉富が運営(資料館に
ついては既報のため省略)。同社は宝暦5年(1755)の創業で、宮内庁京都御所はじめ、
相国寺、金閣寺、銀閣寺など多くの寺院を御用先として持ち、京都市内ほか8店舗の直売
店を運営。代表銘菓に「雲龍」。
この日は京菓子資料館で見学のあと、同館内にて落ち着いた雰囲気のなか、抹茶セットを
みんなで楽しく味わいました。