『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

つがる

2020-10-06 19:15:00 | 東北
津軽的なもの
津軽→太宰治→竜飛岬→石川さゆり→弘前→寺山修司 寺山修司はマニアック過ぎるので削除可

21時 奥羽本線青森駅

「あおもり駅」とひらがな表記

相変わらず里心がついて帰りたくなる
寂寥感満載の北東北

何度も訪ね、その土地を深く知る
秋田も青森も盛岡も県庁所在地だけは賑やか
鹿児島や宮崎はまだ気候温暖で余裕があるのですが、北国は独特の冷涼な匂い。
那覇なら今の時刻、居酒屋で焼き鳥食って酒を呑んでる。

ちなみに今日のヘッドライン
トランプ大統領
「増税を望むなら民主党に投票しなさい」
英財務相
「クリスマスを平穏に過ごせると約束できない」
世界が一気に流動的になってきたいま。

さくら野百貨店青森店


第三セクター 青森駅前にコンパクトシティを目指し鳴り物入りでオープンし破綻したアウガ

地下は飲食店、後は役所と図書館
行政のやる商売は真剣にやらない、詰めが足らないため黒字化は難しい。
もっとも事業を立ち上げカネ儲けしようと思えば従業員の奴隷労働は必須。できない事をやれとやらされる。
この物件、完成前に西武百貨店(セイユーかしら)が入居の撤退を決めたとか。
さくら野百貨店の不戦勝。


「太宰治とは」
太宰の小説を読むとモルヒネとか普通に手に入る。そしていつも酒を呑んでいる。戦時中も故郷に帰ればりんご酒。
鬱屈とした日常の殻を押し破り執筆を継続、あれだけ生活を崩壊させていたら、カネはいくら稼いでも足りない。作品もいつも金欠のくだりが出てくる。
終わるべくして終わったような太宰治の人生
限界だったと思う。

「つがる市立図書館」
一度、たずねてみたいと思っていた図書館


イオンのテナントとして入ってます

岩木川を渡れば2キロ程で五所川原ですが別の自治体

「昔をなつかしむこともなく」
モータリゼーションと物流の発達により雪国の生活は劇的に改善した。自給自足、情報の伝播も遅く自殺率の高さも群を抜いていた当地。
イオンが撤退してもローカルなスーパーが入ります。
コンビニ並みにモールも増えたから整理統合は必要かと思います。

ちなみにこちら石垣島のイオン


津軽海峡
竜飛より松前は目と鼻の先

対岸まで23キロ

この距離なら古代人も渡海可能、ひとつの文化圏

津軽西岸の遠景

三韓征伐の伝承もある通り有史以降その気になれば大軍を送り込む事も出来る。

青函トンネル直前の最後のトンネル


展望台から青函トンネルに突入するはやぶさが見れます



五所川原から先は繁華街もない農村漁村が続く
どこま過疎と高齢化がきつそうだ。
平野部には湖沼も多く水の心配はなさそうだが風が強い。

太宰の養母、たけは小泊の人であったという。
口減らしで「奉公」に出されたのだろうが、現代前は学力より生活力が重要であった。

東京のこまっちゃくれた下級市民より、学は無いが「つがる愛」いっぱいの津軽に心の拠り所を求めた太宰。

わたしは小泊にある太宰治の像に声をかけた


ただいま、津島君。今度、イカを肴にりんご酒でも呑もうじゃないか。そして津軽人とは何ぞやと教えてくれ。あと女の口説き方はいいよ、自分で考えるから。」

追記
新青森から新幹線で帰ってきましたが
市内の高い建物から岩木山は梵珠山の左
遠影が微かに見える。

青森市、八甲田の迫り来る雄姿
竜飛の視点は大間や松前を向いているし
陸奥湾の穏やかさと津軽海峡の荒波
十三湊を拠点とした安東氏の北津軽と多彩な顔を持つ。
津軽と言う土地について考え直さないといけない。

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