Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

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ゲイ(男性同性愛者 / ホモセクシュアル)の Nikkoh が、徒然なるままにいろいろ書いてます。
マスキュリズム / メンズリブ にも関心があり、調べたり考えたりしています。
※ マスキュリズム(masculism) = 男性に対する性差別(男性差別)の撤廃を目指す思想・運動。フェミニズムの対置概念とされますが、僕は、並置概念と言いたいと思っています

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《 ご理解ください 》
・ ここのブログは同性愛者が運営しており、同性愛の話題がたくさん出てくるブログです。また、管理人はマスキュリズム / メンズリブ にも関心を持っており、それらに関する記事も多いです。その点をご承知の上でご覧ください。(各人の責任で、読む記事を取捨選択してください)

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PROUD LIFE 総会 2013

2013-07-21 20:06:36 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
今日は参議院議員選挙でしたね。僕もきちんと票を投じてきました。
そして、その足で電車に乗って、PROUD LIFE 総会 へ行ってきました。
PROUD LIFE とは、名古屋を拠点に活動している特定非営利活動法人で、電話相談等のセクシュアルマイノリティ支援を行っています。
実は 去年もこの『総会』へ顔を出している のですが、今年は去年よりも人が多かったように感じました。

ゲストは、ゲイ当事者の 島田暁さん でした。
彼は、フツーに生きてるGAYの日常 というブログを2005年から運営されています(かつては、“akaboshi”というハンドルネームを使ってみえました)。僕もわりと昔からの愛読者です。
また、2010年12月の、石原慎太郎氏の同性愛者差別発言をきっかけとして、石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会 を結成した方でもあります。その後、この会は レインボー・アクション と改称され、より広範囲にわたって精力的に活動されています。
さらに、Youtubeアカウント で多数の映像を公開されています。これも興味深いものが多いです。

現在島田さんは、『震災とセクシュアリティ、絆』という映画を製作中とのこと。
今日は製作途上にあるその映画の上映も行われました。
災害発生時のようなとき、トランスジェンダーの人は特有の問題をいろいろと抱えることになりそうです。
たとえば、更衣室やトイレや浴場の問題などがあります。
性別に違和感のない僕は、いずれも男性用を何の迷いもなく使えます。でも、MtF や FtM の人の場合、ここで逐一悩まなければならないわけです。
性的指向の問題というのは、恋愛や結婚などといった部分では大きく響いてきますが、それ以外の部分においては存外に気にならないものだったりもします(あくまでも、僕の場合はですが)。
それに対して、性自認の問題は、それこそ24時間、日常生活全般にわたって響いてくるのだなあと、改めて感じました。

災害時には、物資の調達などもままならず、ライフラインが機能しないなどの問題もあり、なかなかすべてのもの・ことを充足することなどはできません。誰しもある程度は我慢することは必要でしょう。時間の経過とともに、さまざまなものが順次整備されていきます。
ただし、(性別に違和のある人に限らず)障がいを持つ人,疾病を抱えている人などは、特殊な配慮を必要としています。少数の人にしか必要ないものだからといって切り捨てるのではなく、可能な範囲で実行していくことのがいいのではないかと考えます。

レインボー・アクションの活動紹介の中で、僕は 『男らしさ』研究会 というのが興味深かったです。
最近始まったばかりのプロジェクトみたいですね。
少し告知を引用すると、

男らしさってなに!?

「男らしさ」に疲れた人たちや、
「男らしさ」との付き合い方がわからない人、
「男らしさ」に何らかの被害をこうむった人、などなど。

「男らしさ」というものへの違和感や距離などがある人が少なからず居そうなのに、「男らしさ」を期待されたり強要される立場の人と、そうでもない人たちとを問わず、そういったことをタブー視しないで語り合えるような場が、なかなか無いのかもしれない。

そういったことについて「何かできないか」と考えたり、研究していったりするための会が、レインボー・アクションに発足します!

となっています。

このブログでもたびたび記事を載せていますが、僕は弱者男性問題に強い関心があります。身体的,精神的,体力的,性格的,社会的,経済的な諸側面を考えたとき、その1つないしは複数において《 弱い 》男性が、日ごろ受けている圧迫感や生きづらさについて、それこそ少年時代から考え続けているのです。

「男だから」という理由で生命を軽く扱われ、
「男だから」という理由で暴力の対象とされ、
「男だから」という理由で一律に体力的に重い負担を強いられ、
「男だから」という理由で一律に重い経済的負担を強いられ、
「男だから」という理由で犠牲になること(時には命を落とすこと)を強いられ、
「男だから」という理由で性的な羞恥心を軽視・無視され、
「男だから」という理由で過度に厳しい扱いを受け、
「男だから」という理由で弱音を吐いたり苦しみを吐露することを許されず、
「男だから」という理由で弱者・被害者として扱われることは許されず(被害を受けても軽視されて見殺されがち)、
「男だから」という理由でそうしたことに疑問を呈することすらも許されない。
もしここから外れた男性がいれば、男女双方から非難され嘲笑され罵倒され愚弄され、果ては社会から排除されてしまうわけです。
こんなのはやっぱりおかしいと思うのです。

男性であるが故の苦しみにあえぐ男性(ここにはもちろん異性愛男性もゲイ男性も含まれます)が、少しでも生きやすくなることを何より望んでならないのです。
しかし、日本ではメンズリブやマスキュリズムの動きはほとんど見られません。西欧や北米ではいろいろなアクションが起こされているのにもかかわらず…。
メイル・フェミニスト(=フェミニズムに賛同している男性)たちの言うところのメンズリブや男性学は、フェミニズムの主義・主張をそのまま男性に向けているにすぎません。男性の加害者としての側面にだけ着目し、罪悪感を掻き立て、いわば《 贖罪 》としてのメンズリブになってしまっています。これが全く不要だとまでは言いませんが、僕はこのメンズリブは、女性を生きやすくすることはあっても、先述したような弱い男性,男性であるが故の苦しみにあえぐ男性を生きやすくすることはないと思います。むしろ余計に首を絞めてしまうのではないかとさえ思います。
したがって、男性の弱さや被害者としての側面にもきちんと着目していくことが必要不可欠だと思いますし、そういうメンズリブやマスキュリズムが出てきてほしいと強く願っています。
(現実に北米や西欧にはそういう思想も運動もあるようですし)

それで、長々と書いてしまいましたが、この『男らしさ』研究会が今後どのように展開されていくのか興味深いところです。
見守っていきたいと思います。

※ 関連記事
弱者男性問題についての個人的考察 (2013年4月5日)
男性DV被害者のこと (2013年4月12日)
全米男性会議 と フレッド・ヘイワード (2013年7月21日)



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百合子、ダスヴィダーニャ

2013-01-09 23:59:59 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
今月もダイニングバー Queer+s で映画を見てきました( Queer+s Movie Night と題された、月に1回開催されるイベント。基本的に第2水曜日 )
以前のこの会のことについて、このブログでも書いているので、よろしければごらんください。

トーチソングトリロジー (7月11日) 
ハッシュ! (8月29日) 
プルートで朝食を (9月12日)
ブエノスアイレス (10月10日)
・ あしたのバスタはアルデンテ (11月14日)


今回の映画は、『百合子、ダスヴィダーニャ』(浜野佐知監督作品)でした。

レズビアン(ならびにバイセクシャル)を描いた作品です。かつ、現実の人物のことを描いた作品でもあります。
僕はこれまでにレズビアンを題材にした映画を見たことがなく、「どんな感じなんだろう」と思いながら見に行きました。
ゲイとレズビアンは、同性愛者というくくりでは同じになるのですが、実は互いのことを全然わかっていないような気がします。
少なくとも僕はそうです。レズビアンのことってわからないことだらけですから。
バイセクシャルについても同様で、実のところ僕は全然わかっていません。
そんな感じなもので、お勉強(?)になればいいかなあという感じで、今回は参加させてもらいました。

さて、この映画のストーリーですが、上にリンクを置いた公式サイトから拝借することにします。

1924年(大正13年)ロシア語を勉強しながら、雑誌『愛国婦人』の編集をしていた湯浅芳子(菜 葉 菜)は、先輩作家・野上弥生子(洞口依子)の紹介で、中條百合子(一十三十一)と出会う。
百合子は17歳で「貧しき人々の群」を発表し、天才少女と騒がれた小説家。19歳の時に遊学中のニューヨークで、15歳年上の古代ペルシア語研究者の荒木茂(大杉漣)と結婚するが、芳子と出会った5年後には二人の結婚生活は行き詰まっていた。
お互いに惹かれあった芳子と百合子は、親しく付き合い始めるが、芳子は「私は、男が女に惚れるように、女に惚れる」と公言して憚らない女性だった。二人の情熱的な関係はリーベ(恋)かフレンドシップ(友情)か?
二人はディスカッションしながら関係を深めて行く。
しかし、それは荒木にとって生活の根底を揺るがすものだった。20歳でアメリカに渡り、15年間にわたって苦学した荒木は、百合子と結婚することによって帰国し、大学教授の職も得ることができた。芳子に百合子を奪われることは、なんとしても避けなければならない。
百合子,芳子,荒木の3人は、東京と、百合子の祖母が住む福島県の安積・開成山(現・郡山市)の間を往復しながら、異性愛と同性愛が交錯する愛憎のドラマを繰り広げる


湯浅芳子さんは真性レズビアンと考えてよいでしょう。「私は、男が女に惚れるように、女に惚れる」とご自身で言っていますし。
一方、中條百合子さんはバイセクシャルということになるのかなあと思います。この作品で描かれているように、荒木茂と結婚していましたし、後には共産党員の宮本顕治と結婚しましたから。
ストーリーをお読みいただけばわかるように、この作品は同性愛が織り交ぜられていることを除けば、よくある三角関係の話であるといえるでしょう。
つまり、《 湯浅芳子 も 荒木茂 も ともに 中條百合子 へ性愛を向けている 》という構図ですからね。
中條百合子がバイセクシャルの女性であったためにこの構図が成り立ったともいえるのかもしれません。
なぜなら、もし中條百合子が同性愛者であれば湯浅芳子を選び取って終わりであるし、異性愛者であれば湯浅芳子を性愛対象とすることはありえないのだから。

この映画でよいなあと思ったのは、異性愛と同性愛をともに自然なものとして描いていたところと思います。
どちらも当人にとっては自然な気持ちのはずなのですから、当然といえば当然なのですが。
人を好きになるのに理由なんてないですからね。理屈で人を好きになるわけじゃない。だから恋って不可思議でロマンティックなんでしょうね。
荒木茂の中條百合子を愛する気持ちは本物だと感じたし、湯浅芳子の中條百合子を愛する気持ちも本物だと感じました。
そして、板ばさみになって揺れ動いている中條百合子の気持ちもよく伝わってきました。

この映画は大正時代末期から昭和の初期にかけての時代を舞台として描いています。
そのため、モダンでハイカラな雰囲気が強く出ている映画でした。
少々、懐古趣味があるので、僕としてはそういう雰囲気を楽しむことができたと思っています。
また、会話の随所にカタカナ語を過剰に織り交ぜるような感じが、この時代の知識人っぽくていいなあと感じました。

男性登場人物が極端に少ないというのも、この映画の特徴といえるでしょう。
僕としてはいささかさびしい感じでした(^^;)
大杉漣が演じる荒木茂は、いい味わいを出していたと思います。かわいかったです。かわいいおじさんは好物です

同性愛について《 変態 》という認識は、当時の日本にはすでにあったと思います。映画の中にもせりふとしてはっきりと出てきました。
詳しくはわかりませんが、江戸時代以前の日本にはそういう認識はなかったのではないかなあと僕は思っています。
というのは、文学作品を読んでいると、江戸時代以前の日本においては、同性同士の性的関係はありふれたものであったように見えるからです。
そもそも、異性愛だとか同性愛だとかいう括りすらもなかったのが江戸時代以前の日本なのかもしれません。
ところが、明治時代に社会構造ががらりと変わり、身分制度が撤廃されたり、不完全な形とはいえ憲法が制定されて人権が保障された近代国家となりました。
それはもちろん、大きな目で見れば喜ばしい方向への変化といえるのだけれども、弊害も生んでしまったことでしょう。
その中に、同性愛に対する嫌悪感情や、それを変態や倒錯とみなす風潮が生まれてしまったというのももしかしたらあるのかもしれませんね。

僕にとっての異性愛は確かに異質なものです。自分自身が女性に恋をして、女性と性的な関係を結んでなどということを考えれば、「ああ、ありえない(><)」となります。
やっぱり僕にとっては同性愛が自然であり、当たり前のものです。とても尊いものでもあります。いずれにせよ、僕は《 男に恋する男 》として生まれたし、これからもそういうポジションで生きていくことになるでしょう。
ただし、それは異性愛を否定するものではありません。
むしろ、僕は異性愛を尊重します。なぜならば、(人口の大多数を占める)異性愛者にとって、異性愛は自然なものであるし、尊いものだと思うからです。そう、僕にとって同性愛が自然で当たり前で尊いものであるのとまったく同じように。
だから、僕は、僕自身の同性愛を認めてほしいし尊重してほしいから、異性愛も認めるし尊重していきます。
そこに優劣などないと信じています。
異性愛が同性愛より尊いわけでもなければ、同性愛が異性愛よりも尊いわけでもない。どっちも同じように各人にとっては尊いのだから。

このあたりのことは、以前から考えていたようなことですが、この映画を見ながら、あるいは見終えた後にいろいろな対話をしながら、あらためて考えたことです。

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WING第5回演奏会

2012-11-18 22:39:10 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
名古屋市内某所で、吹奏楽団・WING の演奏会が開催されたので、行ってきました。

※ WING = 名古屋を中心として活動しているゲイのゲイによるゲイのための吹奏楽団 (公式サイトの記載を引用)

以前K中シリーズで書いた 通り、僕は中学時代は吹奏楽部に所属していました。パートは、パーカッション(打楽器)でした。
だから、吹奏楽って懐かしい感じがしますね~

クラシック音楽が好きで、野球がオフシーズンになる11月~2月の時期なんかは、ちょくちょくコンサートなんかへも足を運んだりはしているのだけれど、圧倒的に管弦楽が多いんですよね。
吹奏楽の演奏をホールで聴くのって、結構久しぶりでした。
それで余計に懐かしい感じがしました。

この演奏会があることは、7月から通うようになった、ゲイプロ が開催されている、rise に置いてあったフライヤーで知りました。それでだいぶ前から予定をあけていたんですよね~。
あと、Twitter のフォロワーさんで、今日の演奏会へ出演される方がいらっしゃって、その方にも「ぜひ聴きに来てください」というお誘いを頂戴しましたしね。
(その方とは、リアルでお会いしたことは無かったのですが、演奏会終了後に少しご挨拶に伺わせて貰いました

常時団員を募集しているということだったので、ちょっと入団してみたくなりました。パーカッションは、今日は5人体制だったけれど、そのうちの4人が《 友情出演 》となっていましたし
中学の時の部活は、不本意な形で途中で投げ出してしまったので、また楽器をやってみたいなあという気持ちはありますしね。
(部活を投げ出してしまった経緯とかは、いずれこのブログでも書くつもりです)
でも、今、虚弱な僕にとってはかなりハードといえる生活をしているから、あまりやることを増やしすぎてもちょっときついかな。
ま、焦って結論を出すことはないですしね。気楽に考えることにしましょう。

ちょっと、忙しかったり、精神的に重たくなることがあったりしたんだけど、今日は、楽しい1日になりました。

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ブエノスアイレス

2012-10-11 17:02:43 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
4ヶ月連続となり、すでに恒例化してきますが、今月もダイニングバー Queer+s で映画を見てきました( Queer+s Movie Night と題された、月に1回開催されるイベント。基本的に第2水曜日 )
1回目~3回目のことについて、このブログでも書いているので、よろしければごらんください。

トーチソングトリロジー (7月11日) 
ハッシュ! (8月29日) 
プルートで朝食を (9月12日)


今回の映画は、 『ブエノスアイレス』 でした。

『トーチソングトリロジー』や『ハッシュ!』のように、いろいろなことを深く考えさせられるようなタイプの映画ではなかったです。
だから、ここで書くこともほとんど無いような感じでw

評論家の高野さんがおっしゃっていた言葉を借りれば、《 絵 》を楽しむ映画なのかなあと。
ストーリーは、まあ、地球の表と裏で痴話喧嘩してるだけですしね。
そういうのもあっていいのかもしれませんけどね。あえて言うなら、《 恋は男女間でも男同士でも同じ 》なんだっていうのは、この作品を通じてわかってもらえる…のかな??
そういえば、この作品で描かれている恋は、《 共依存 》的な感じだなあと思いました。
でも、《 恋は盲目 》とか《 あばたもえくぼ 》とか言いますし、恋ってのはこんなもんなのかもしれませんね。
看病のシーンとかよかったなあ。

トニー・レオンは割かし好きな俳優さんなので、満喫できてよかったです

というわけで、今回はこの辺でw

(『ブエノスアイレス』のことほとんど書いてないですねw まあ、そういう映画だから仕方ないです)

そういえば、今回は、セクシャルマイノリティの当事者が僕1人では無かったです。レズビアンの方と、トランスジェンダーの方がいらっしゃったので、セクシャルマイノリティの当事者が3人いました。
僕が真性ゲイということで、ちょうどバラけていていい感じですよね。
あ、トランスジェンダーの方というのは、実は以前からのお友達で、この会へ来られると聞いていなかったので、入ってこられたときびっくりしました。なかなか会う機会が無くて、7月にお会いして以来、久々に顔を合わせました。
このブログも目を通してくださっているという、彼女(でいいのかな?)とおしゃべりできたのは嬉しかったです。

次回は11月14日の水曜日、時間は同じく 19:00 からとのこと。
見る映画は、僕のリクエストで、『あしたのパスタはアルデンテ』になりました。数年前に公開されたばかりの、新しいイタリア映画です。
実は、9月のゲイプロで見た んですけどもね。
まあ、もう1回見るのも悪くはないかなあということもあって。
この会の参加者の人にも見てほしいなあと思いましたし。
ゲイプロのときはゲイばかりで集まって見たけど、この会だと異性愛女性が大半の中で見るから、また違った視点とかも得られるでしょうしね。
「次回の解説は○○さん(僕の本名)ね」って高野さんに言われたんだけど、プロの方を差し置いてそんなことしちゃっていいのかなあと、いささか困惑中ですw
ゲイを描いた映画ですが、主題は《 自分に正直に生きる 》ということなのかなあと個人的には思っています。
とても楽しめるつくりになっているけれど、考えさせられるところの多い映画だと思うので、参加者の皆さんといろいろと議論(?)できればいいかなあと思います。
というわけで、来月は楽しみです。


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プルートで朝食を

2012-09-14 13:53:42 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
今月も、ダイニングバー Queer+s で映画を見てきました( Queer+s Movie Night と題された、月に1回開催されるイベント。基本的に第2水曜日 )
3回目の参加でした。僕の中でだんだん恒例化しつつある感じです。
1回目と2回目のことについて、このブログでも書いているので、よろしければごらんください。

トーチソングトリロジー (7月11日) 
ハッシュ! (8月29日) 

『ハッシュ!』の記事はやたら長いんですが、ちょっとこの映画は、僕にとっては「ビビビッ」と来た作品でして、それでかなり力を入れて書いてしまいました。勝裕さんに共感しっぱなしというか、彼になりきって見ている感じがあります。このイベントで見た後、DVDを購入し、1人で何度も見ましたし、実母と一緒にも見た りもしました。あと、小説版も買いました。そっちは泣きました。今、ちょっと、手元に無いので記事を書けないんですが、いずれ記事に仕立てます。
そういう次第で、毎回あのクオリティでレポを書くだけの力量は僕には無いので、あれは特別という認識でお願いしますw
ちなみに、『トーチソングトリロジー』の方も入手することができ、2回ほど見ました。こちらもお気に入りの映画です。主人公の母が僕の実母と結構重なりますし。でも、ヘイトクライムでゲイの男の子が命を奪われるシーンは涙なくしては見られませんね。

さて、今回の映画は、予定では 『ブエノスアイレス』 だったのですが、DVDが行方をくらましたらしく、 『プルートで朝食を』 というイギリス映画に変更になりました。
トニー・レオンは、来月までお預けのようです

この映画の主人公、パトリック・ブレイデン(自称“キトゥン”)は、性同一性障害(GID)です。身体は男性なんだけれど、自分のことを女性だと思っている(性自認が女性)人物です。恋愛対象は男性です。だから異性愛者ですね。

補足:
・ 性自認 = 自分自身をどんな「性」として認識しているか。男性・女性以外の性自認もある。
・ 性的指向 = 性的に惹かれたり恋をしたりする対象。
・ 同性愛 = 性自認と性的指向が一致。たとえば僕は性自認が男性で性的指向も男性だから同性愛者(ゲイ)。
・ 性同一性障害(GID)= 身体の性と性自認が一致しない。たとえばキトゥンは身体は男性だが性自認は女性だからGID。

ただ、たぶんこの映画のメインテーマはGIDのことでは無いと感じました。《 たまたま主人公がGIDだった 》という感じかな。アイルランドの独立闘争のような、政治的な事柄がメインテーマなのかなあと僕は思いました。
とはいえ、セクシャルマイノリティの1人としては、やはり主人公がGIDであるという点には注目せざるを得ませんでした。
僕自身は真性ゲイであり、性別違和が無いので(自分が男性であることに違和感を持ったことが無い)、自分自身が当事者である同性愛とは異なり、GIDについてはわからない部分も多いのですが。理解・受容していきたいという気持ちは強く持っているので。抱え持っている悩みは、共通した部分も多いでしょうしね。

キトゥンという人物は、たいへんポジティブな人物として描かれているなあという印象を持ちました。
僕は思索大好き、悩むの大好き、ネガティブ万歳な感じの人間なので、正反対だなあって感じですね。
キトゥンを見ていると、なんだか楽しくなってくるんだね。僕にももう少しこういう要素が加わったらなあなんて、思っちゃいました。
根暗でネガなのは、それはそれで僕の個性だと思ってるから、完全に変えようとか、そうはまったく思わないんだけど、ちょっと度を超してる気はするから。たぶん、周りの人が僕を見ると、すっごく苦しそうに見えるんだろうなあってね。僕自身も苦しいときあるしね。苦しむことを楽しんでるときもあるんだけどね。この感覚、わかる人にはわかると思う。

ハッシュ! の勝裕さんにはすごく共感したわけです。優柔不断で、生真面目で、真剣で、悩みまくって。ああここに僕がいるなって感じで。真正面から、超真剣に問題に向き合う感じがね。すっごくシリアス。
それに対して、今回の映画の キトゥン は対極だなあって。共感というよりは、憧れみたいな。自分に無いものを持ってる人物だよなあって、そんなことを思ったわけです。

キトゥンだって、きっとつらさを感じてはいるでしょう。悩んでもいると思うし、苦しんでもいるとは思う。だって人間だもの。表に出ている姿は、超ポジティブで、明るくて、楽しそうな人。でも、もしかしたら中身は泣いているのかもしれない。すごく強い人だよね。そんなことを考えてたら、「ギュッ」て思い切り抱きしめてあげたくなった。男性とか女性とか関係なく、1人の人間としてね。

キトゥンみたいな生き方もあり、僕や勝裕さんみたいな生き方もある。どっちも間違っていないし、わが道を行けばいい。
ただ、キトゥンへの憧れは僕の中に残ったし、少しだけポジティブを入れてみようかなって。そんな示唆をこの映画から受けました。

次回は10月10日。今度こそ、『ブエノスアイレス』 だそうで。トニー・レオンを楽しみに、足を運ぼうと思っています。


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ハッシュ!

2012-08-30 08:33:08 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
7月の トーチソングトリロジー に引き続き、ダイニングバー Queer+s で映画を見てきました( Queer+s Movie Night と題された、月に1回開催されるイベント )

今回の作品は、約10年前の作品、「ハッシュ!」でした。



※ 電気・電子情報系にいる僕は、この映画のタイトルを見て、ハッシュ関数 を思い浮かべてしまうのですが、そのハッシュとは関係ないようですw

ストーリーは上のリンクをご覧いただけばいいのかなあと思います。
この映画は気に入ったので早速DVDを発注しました( Amazonで安かったですしね )。

主要登場人物としては、栗田勝裕(役・田辺誠一)と 長谷直也(役・高橋和也)のゲイカップル。そして、藤倉朝子(役・片倉礼子)という女性が登場します。

  

監督は橋口亮輔さんですが、ご自身が真性ゲイであられます。

この映画では、ゲイの視点から見た女性 というのがよく描かれているように思います。また、型に縛られない家族像 というものを描きたかったのかなあとも感じます。
同性愛カップルを取りまくいろいろな問題 も随所に散りばめられていて、このカップルの描写もリアルで、違和感がありませんでした。
監督さんご自身がゲイということもありますし、俳優さん(おそらく彼らは異性愛者でしょう、事実は分からないけれど)の力量に拍手です。
また、真面目な問題提起をたくさんしていながら、基本的に楽しく笑いながら見られるようになっていた のは実にいいと思いました。
(もちろんこの「笑い」は映画そのものが面白いから出てくるもので、同性愛に対する「嘲笑」が出てくる余地は無いですね)

あと、いくつか、感じたことを思いつくままに書いておきます。
たぶんネタバレとも言えるので、ご注意下さい。

[1] 直也と勝裕がそば屋で食事をしているシーン

 

(a) 直也は勝裕に、「なんで会社の近くの店にしないの?」というようなことを聞くのですが、勝裕は、「会社の人に見られたくない」と答えたのでした。
直也はわりとオープンに生きていて、勝裕はクローズに生きているという設定。それでこうなるわけですね。たぶん、言わなければ友人同士にしか見えないんですが、でも当人はやっぱり抵抗があるのですよね。
僕も、恋をしている人と野球観戦を1試合だけしたのですが、ドームというところは知り合いとの遭遇率がかなり高く、躊躇したという経験もありました。結局観戦は決行したのですが、「知り合いが訪ねてきたら、友人として紹介するからね」と事前に口裏合わせ(?)をしておいたんですよね。結果的に閑散としたオープン戦だったせいか、知り合いに声をかけられることはなかったんですけども。
あとは、カラオケをしようということになって、お店の案をメールしたら、「そこはモロ地元だから別のところで」と言われたりとかね。
異性愛カップルでも、まあ、そういうことはあるのかもしれませんが、同性愛カップルはそれより遙かに気を遣わないといけないのですよねえ。

(b) オープンスペースのお店でゲイに関わる話をするときって、少し周りが気になることがありますが、このシーンではそういう描写もありました。
僕は3週に1回くらいのペースで、某カフェで、豆腐さんのコーチング(カウンセリング) を受けているのですが、話に集中してしまえば気にならないものの、最初のうちはやっぱり周囲に聞かれたら嫌だなあとか結構思っていました。なるべく端っこの、人が周りに少ない席を取りたいなあと画策したり。だんだんそういう気持ちは薄れつつあるんですけども。


[2] 異性愛女性に恋をされること

   

作中には、勝裕 が同僚の女性に恋をされ、ストーカー行為にまで及ばれるという描写がありました。
ゲイが異性愛女性に恋をされ ても、まあ、基本的には応えてあげることはできないので、その恋は最初から叶うはずのない恋ということになるのですよね。
ちょうど、ゲイが異性愛男性に恋をしてしまった場合 と同じかな。これも基本的には最初から叶うはずのない恋なわけで。
ゲイとしてはその辛さがわかるから、自分に恋をしてきた女性の気持ちも痛いほど分かるんだけど、でも、だからこそ、きっぱり断ってあげないといけないんですよねえ。勝裕の優柔不断さが悲劇を生んでしまいました。
僕なんか、モテないから助かるけど、女性にモテてしまうゲイは大変でしょうね。


[3] 「子どもが欲しい」という問題

同性愛者は子どもを授かれません。同性同士ですから、自明のことです。
でも、子どもが欲しいという人もいますよね。
僕も子どもが好きで、自分の子どもの顔を拝んでみたいなあという気持ちも結構強く持っていたので、かなり葛藤を乗り越えた人間です。
作品中では、朝子が、勝裕をゲイでありかつ恋人もいるということを承知した上で、精子を提供して欲しいと願い出ています。
勝裕は戸惑いながらも、その願い出を断ることも出来ず、最終的には前向きな方向へと動いていきます。
真性ゲイの勝裕は、女性の朝子と性交することはできないでしょう。でも、今は人工授精という手段がありますからね。なんとでもしようと思えばできるんですよね。
このあたり、大きな問題提起になっているように感じました。
僕も改めていろいろなことを考えさせられました。


  

[4] 無理解・誤解・偏見

直也の母親が登場するのですが、完全に、《 同性愛 》と《 性同一性障害 》の混同 をしていましたね。この混同じだいはよくありがちなもので、きちんと説明すれば理解できると思うのですが、ここで登場した母親というのは、そもそも人の話に耳を傾けるような感じではなく、そういう人にはなすすべもありませんね。いくら説明したって、ザルに水を注ぐようなものでしょう。
でもこういう人っていっぱいいますからねえ…。頭の痛い問題です。
(なお、この母親は、橋口監督ご自身の母親がモチーフのようです)


 

[5] 家族(実兄)の理解と受容

勝裕のお兄さん、カッコイイなあと思いました。勝裕のこと、分かっていたんですね。弟はゲイだっていうことをね。その上で、勝裕の生き方を受容して励ます言葉がけ をこっそりとしてくれる。あのシーンは胸が熱くなりました。大好きなシーンです。やっぱり 家族に受容されるのって格別 ですからね。1人のゲイとして、しみじみ思います。
最終的にはこのお兄さんは亡くなってしまうのですが…。


 

[6] その他

(a) 2人のベッドシーンもありました。まったく濃厚なものではなく、非性愛者の僕としてはよかったんですけど(だから同性間での性関係にちょっと抵抗感がある人も安心して見てくださいね)。

 

初夜が明けた後の何とも言えない2人の雰囲気が最高でしたね。コーヒーを淹れる直也、立ちこめる湯気、悦に入ってしまいこぼれるコーヒー…。

    

(b) 勝裕「怒ってる?」 直也「怒ってないよ」 勝裕「だって、怒ってるときいつもアイス食べるじゃん」 直也「別に」 ってくだりが、何気なく気に入りましたw
こういうの好きなんですよねえ。なんか直也が可愛くていいです。2人がラブラブなんだというのが伝わってくる描写でしたね。

     

(c) パンツは、勝裕は トランクス でしたが、直也は 白ブリーフ でした
白ブリーフ大好きなもので、ここは純粋に嬉しかったです
あの場(映画を見た後の内容についてのおしゃべり)では言わなかったけどw
実は直也の白ブリにすごく食らいついていました
この映画、2001年公開なんですよねえ。だと、もう大人の白ブリーフ派がかなり少なくなっていたころ。自然な白ブリーフ派を描いてくれたのは GJ でした


  


※ オマケ
直也役の高橋さんは、1985年にTBS系で放送されたドラマ「毎度おさわがせします」にも出演されていました。中2男子トリオの1人という結構重要な役でした。あのドラマ、このトリオがよくブリーフ姿にならされていたことでも有名だったりします。内容もきわどいものが多く、これがゴールデンタイムで放送されていたというのは驚きです(火曜の21時だったらしい)
描き方はともかくとして、ゲイも登場していました(中学2年生のゲイカップル(?)が準主役級で登場)

   


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最初らへんにも書いたとおり、この作品は、《 ゲイの視点から見た女性 》 というのも主題になっていました。
で、映画を見終わった後、そのことも質問されたんですけども。
(前回同様他の参加者の方はみんな異性愛女性ばかりで、男性は僕1人。同性愛の当事者も1人きりでした)
僕の場合、本当に1人の人間として純粋に見ている感じですね。性愛対象ではないから、女性だという理由で甘やかす ということも無いし、下心をもって接する ということもありません。異性愛男性が女性に当たり前にするような配慮もできないのかもしれません(でも1人の人間として大切にします)。
だから、ある意味ではシビアに見ているとも言えるだろうし、その人の人間性を見ているとも言えるのかなあと、質問にお答えしながら、そんなことを考えていました。
心が男性だから、“女心”ってのはわからないので、そういう点では異性愛男性と同じなんですけどね。でも、性愛が向かないというところで、かなり差異が出てくるように感じます。
僕も、たまに、「女性に対してデリカシーがない!」とかって、事情をご存じない方(とくに異性愛の男性)から説教されたりすることがありますw
異性愛男性ならば絶対しないような発言とか、普通にしちゃいますからねえ
意図せずに、思わせぶりな発言や行動しちゃってることもあるでしょうしね。

長くなってきたので、そろそろ記事を締めましょう。
一緒に観た異性愛女性は、女性の立場から見ていて、いろいろと着眼点が違うなあと思わされました。
僕はゲイの立場から見るから、上でいろいろ書いたような視点になってきます。
鑑賞後のおしゃべりの場で、いろいろとお話しできたので、参考にはしていただけたのかなあと思います(当事者が1人だけだと気負いますねw)。
僕も、女性たちの着眼点を楽しく聞かせてもらいました。
体調がイマイチだったから、少し躊躇したけれど、行って良かったです。

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PROUD LIFE 総会

2012-07-21 20:43:26 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
東海地域でセクシャルマイノリティ支援を行っているNPO法人 PROUD LIFE総会 へ行ってきました。

内容としては、弁護士の 山下敏雅さん による記念講演と、総会でした。
(リンク先にある通り)

懇親会もあったんですが、そちらは予算の都合と体力の保持のためパス。
ただ、参加者のうち数名の方と、コメダ珈琲店で少しの時間だけ茶話会みたいなことをしました(声をかけられたので着いて行った)。
講演をされた山下さんや、中京大学の 風間先生 などとお話をすることができて、楽しかったです。

講演は《 セクシャル・マイノリティと法的諸問題 》というテーマで、1人の当事者としては興味深く聞くことができました。
弁護士さんによる講演ということで、具体的な問題事例がたくさん提示され、理解が深まりましたし、これから生きていく上で為になるのではないかなあと思いました。
セクシャル・マイノリティについての知識不足や誤解や偏見というのは、社会の中にたくさんあって、それは法曹関係者や教育関係者にももちろんあるんだということは、再認識させられました。
《 同性愛 》と《 性同一性障害 》を混同してしまっている人 や、同性愛を趣味や嗜好のようなものとして認識していたりする人 は、かなりいるものと思われます。正しい認識が多くの人になるべく早く広まることを願いたいものです。
(とくに法曹関係者や教育関係者には正しい理解をして欲しい)

とりあえず、同性愛者は自分で選択して同性愛者になったわけでもないし、同性愛者であることを辞めることはできない のだということは最低限知っていて欲しいなあと、個人的には思います。そこをきちんと認識していただくだけで、かなり当事者への対応が違ってくると思うので。

なんだかまとまりのない記事になってしまいましたが、雑感を書いてみました。
有意義な半日を過ごせたので、よかったです。


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トーチソングトリロジー

2012-07-12 23:59:59 | 勉強会・ゲイプロ以外のイベント等
7月12日は、僕にとってすごく大事な人のお誕生日でした。
言葉を交わす(メールをやりとりする)こともかなり少なくなってしまった最近だけど、もともとベタベタが好きでないというか一匹狼的に生きてきた僕にとっては、この距離感が心地よい気もします(でもやっぱりまだ寂しいときが多いですかね。自分がこんな寂しがりやだったとは知らなかった。恋をしたおかげで人間らしくなったのかな)。
4ヶ月以上にわたって、同じ人に恋をし続けています。そんな自分が未だに信じられないところもあるんですが、事実ですからねえ。
メールなんかをやりとりする頻度は落ちたとはいえ、《 好き 》な気持ちに変わりはないし、毎夜彼のことは祈るのです。「お互いにそれぞれの環境でうまくやれますように。笑顔で居られる時間が1秒でも多くなりますように」という具合で。
晴れて恋人関係になれるにせよ、親友や友達みたいになるにせよ、少しずつ彼のことを知って理解していきたいなあというのが基本路線。
時に、暴走しそうになる自分自身の心をなだめつつ、実質上の初恋を苦しみかつ楽しんでます。苦しいというか切ないときの方が多いかな…。
なんだか25歳にしてようやく思春期を迎えているような感じです。

ただ、辞書によると恋の対象は「異性」しか無い そうなので。「じゃあ僕の今しているのはなんなんだよ!」ってほんと思ってしまいます。

さて、前日の7月11日の夜、近頃顔を出すようになったダイニングバー Queer+s へ行ってきました。
ちょうど、映画を見るイベント(月に1回) と重なったこともあって、映画を楽しんできました。
一緒に映画を見た方々は熟年の女性ばかりで、鑑賞後のトークでは、草食系ゲイの僕は、彼女らのパワーに圧倒されておりましたけれども。

見た映画は、トーチソングトリロジー という古めの作品でした。
あらすじは こちら をどうぞ(ネタバレありますのでご注意を)。
簡単に言ってしまうと、ゲイの主人公をめぐる愛と葛藤の人間模様を描いた作品なのですが、ユーモアがあって楽しめるし、真面目なメッセージ性も感じるし、とても気に入りました。

主人公とその母親が口論するシーン。僕はゲイなので当然主人公の目線で見てしまうし、ああ母親側は無知で視点が狭いなあなどと思ってしまうのですが、世間的にはあの母親のような存在が普通なのかもしれませんね。実母へのカミングアウトを済ませたばかりの当事者の目線で見たら、自分自身と重なってしまって少ししんどい部分もあったのだけど、冷静に見ると、いろいろな示唆を含んでいるおもしろいシーンに思えました。
( 実母へのカミングアウトについては こちら に詳しく記してあります )
ゲイという境遇を持って生まれついてくる僕たちに対して、あまりに正しく知られていない部分が多いから、世間はいろいろな偏見を持ってしまっている。それが現実。
もちろん、この映画がつくられた時からは四半世紀が経っている(映画が出来た年に1歳だった僕が、今では25歳になっている)ので、かなり改善されている部分も多いんだけども、根本的なところは変わっていないのかなと。
ゲイが「感染する」などという誤認,親や当人に問題があってゲイになったのだというような誤認、そういうのは今でも普通にありますからね。
(基本的にはゲイは生まれつきそのように生まれてくるのです。そのあたりは こちら(過去記事) をどうぞ)

あとは、ゲイの恋愛を、本当に自然に描いているので、僕としては、羨ましいなあという思いもありました。いつか僕も…。恋を実らせたい…。

この映画は気に入ったので、DVDを手元に置いておきたいなあと思ったのですが、古い作品のためかなかなか入手するのは難しいようで残念です。
でも、いい作品との出会いができたので、足を運んで良かったかなあと思いました。


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