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Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

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Nikkoh のブログへようこそ。
ゲイ(男性同性愛者 / ホモセクシュアル)の Nikkoh が、徒然なるままにいろいろ書いてます。
マスキュリズム / メンズリブ にも関心があり、調べたり考えたりしています。
※ マスキュリズム(masculism) = 男性に対する性差別(男性差別)の撤廃を目指す思想・運動。フェミニズムの対置概念とされますが、僕は、並置概念と言いたいと思っています

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《 ご理解ください 》
・ ここのブログは同性愛者が運営しており、同性愛の話題がたくさん出てくるブログです。また、管理人はマスキュリズム / メンズリブ にも関心を持っており、それらに関する記事も多いです。その点をご承知の上でご覧ください。(各人の責任で、読む記事を取捨選択してください)

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寒波と散髪の話

2017-01-15 19:38:40 | 日記(日常の雑感とか)
散髪の 時期になれども この寒さ 三分に刈るか はたまた五分か (日光詠)

昨日・今日と、日本列島は極寒。
ちょうどセンター試験の日でもあり、大学受験生や、試験運営関係者にとっては本当に大変でしたね。
よりによって、このタイミングで……と思うのですが、なんだか毎年毎年同じことを言っているような気もします。

センター試験の日 = 寒い&雪が降る

という印象があるのは、僕だけでしょうか?

これについては、データからしっかりと検証してみたいものですね。
気象庁のサイトから、過去の観測データがいつでも閲覧できるので。

閑話休題。

冒頭の和歌は、今日の思いを詠んだものです。

僕はもう長いこと丸刈りにしていて、だいたい「月イチ」のペースで、近所の理髪店にてバリカンを入れてもらっています。
(顔剃りとシャンプーもしてもらいます)

先月の散髪が月の半ば頃だったので、本来ならば今日辺りに散髪へ行くのが理想的だったのですが、極寒だわ雪は降るわで外出する気が起らず、先延ばしとなりました。

「三分」とか「五分」とか出てくるのは、長さを表しています。

基本的には、「三分刈り」とか「二枚刈り」とか言われる、5~6mm の長さにしています。
でも、この時期だけは、もう一段階だけ長くしようかと迷うことが多いのです。
そうすると、「五分刈り」とか「三枚刈り」ということになり、8~9mm の長さになります。

今度の週末には、無事に散髪できたら良いな~。
そのためにも、寒さは少し控えめでお願いしたいものです


※ 「○分刈り」表現とミリ数の対応は、以下のようになっているようです。

1厘刈り =  0.3mm
5厘刈り =  1.5mm
1分刈り =  3mm
3分刈り =  6mm
5分刈り =  9mm
7分刈り = 12mm

※ 「○枚刈り」の場合は、以下のような対応関係があるようです。

1枚刈り =  2mm
2枚刈り =  5mm
3枚刈り =  8mm
4枚刈り = 11mm
5枚刈り = 13mm


コメント (1)
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2016年が終わりますね(今更ながらの仙台探訪記)

2016-12-31 17:30:23 | 日記(日常の雑感とか)
ずっとこのブログを更新できずにいるうちに、1年が経ってしまいましたね。
あとほんのしばらくで、2016年が終わってしまいます。

僕はわりと平和な一年をすごすことができました。
ありがたいことです。平和が一番です。

私的な一番のニュースは、初めて東北地方へ足を踏み入れたことです。
8月初旬に、杜の都・仙台を訪れました。

せっかくですから、賑やかしがてら、そのときの写真でも載せておくことにしましょう。
(小さな写真はクリックすると大きくなります)

■ 東北新幹線で仙台へ。

     

■ 「るーぷる仙台」で出発。

 

■ 「瑞鳳殿」を散策。

 

  

■ 「仙台城址」を散策。

 

 

 

  

■ 「地下鉄南北線」に乗車。出来たての地下鉄。
  青葉山駅は地下6階にあるのに、しばらく走ると、地上区間があったりします。高低差が大きな街ですね。

          

■ 「仙石線」で、あおば通 - 宮城野原 間を移動。
  観覧車のある球場で、野球観戦を楽しみました。

     

 

 

    

■ 「晩翠草堂」を訪れました。
  有名な唱歌『荒城の月』の作詞で知られる土井晩翠さんが、戦後に住んだ家です。
  仙台城(青葉城)をモチーフにして、あの格調高い歌詞を書いたのでしょうか。

   

 

 

 

 

 

 


以上となります。

末筆となりましたが、来たる2017年が、皆様にとって幸多き年となりますことを、心より祈念致します。

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寒さ本番へ

2016-01-18 21:50:22 | 日記(日常の雑感とか)
寒空を ゆるりと 遮断桿おりて 回送電車が のそりのそりと (日光)

先日の夜、自転車での帰途。
あと少しで踏切というところで、警報機が鳴り、遮断桿が下りてきました。
寒さに震えながら待っていると、やってきたのは回送電車。
それも、なかなかの低速でやってくるので、些か腹立たしく感じました。 
せめてスピーディーに通り過ぎて欲しいものですね。

年始は暖かかったのですが、このところ寒い日が続いています。
そして、この後、大きな寒波がやってくるようです。

・ 低温
・ 強風
・ 降雪


と、三拍子そろった日には、たまりません。

街中で雪が降って喜ぶのは、小さな子どもくらいのものでしょうね。
路面はすべりやすくなり、交通は麻痺するし、本当に良いことがありません。

強風は、痩肉虚弱クラスタの大敵です。
体力と気力を著しく消耗させていきます。
自転車を漕げども漕げども進まないというのは、つらいものがあります。

週間予報を見てみると、むこう一週間はずーっと寒いようです。
低温はもう仕方がないとして、強風と降雪はご勘弁願えれば、ありがたいのですけれど・・・。

早く春になって欲しいなー。
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謹賀新年(2016年)

2016-01-02 12:57:04 | 日記(日常の雑感とか)
あけましておめでとうございます。
皆様のご多幸を心よりお祈り致します。

このブログは、引き続き、マイペースで更新してまいります。
読者の皆様におかれましては、今年もご愛読のほどよろしくお願いします!(´∀`*) 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

普段着で ケーキを食いに 初車 (日光)



「乗初(のりぞめ)」の句です。乗初とは、新年初めて乗り物に乗ること。
今年は、元日からケーキを食べに行きました。
いちごのショートケーキ、いつもながら旨かったです。
「初電車」はいつになるでしょうね。

去年今年 変わらず我は 白ブリ派 (日光)

「去年今年」は 「こぞことし」 と読みます。
年が変わって、気分は新たになりました。
でも、時間は連続して流れているのであって、多くのものは変わりません。
そんな思いを詠んだ句です。

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お彼岸と曼珠沙華 / 良い子はくつであがらない。

2015-09-23 21:07:49 | 日記(日常の雑感とか)
悪童を諫むる父は 
曼珠沙華のごとく 双丘 染めたまふなり

(日光詠。秋の彼岸を前に。曼珠沙華とはヒガンバナのこと)

お彼岸ですね。いよいよ秋もこれから本番といったところでしょうか。
僕自身は、父に尻を叩かれた経験はありませんし、父はまだ健在です。
しかし、世の中には、かつて尻をたくさん叩かれた亡父に思いを馳せる人も、結構いるのかもしれませんね。

ヒガンバナといえば、鮮やかな赤色がまず思い浮かびます。
膝の上の双丘が、こんな色に染まったら、たいへんでしょうけれど・・・。



ついこの間、黄色いヒガンバナをはじめて生で見ました。
あるのは知ってたけれど、珍しいですよね。



閑話休題。

中山道の鵜沼宿(岐阜県各務原市)。
すぐ近くに住んでいながら、はじめて散策してきました。

宿場の中程に、二ノ宮神社というのがあります。



参拝を済ませた後、右側にある建造物へ。



上がってみると、柱にこんな年季の入った張り紙が……。



「良い子はくつであがらない。」

……。
すみません、遅いです。思いっきりくつで上がってます。悪い子です。
しかし、そういう大事なことは、下に書いておいて欲しかったなあと思いました。
「そもそも登録有形文化財なのだから、くつを脱ぐのが当たり前!」ということなのでしょうか。。
少しだけ、腑に落ちないものが残りました

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ドラマ 『 デート ~恋とはどんなものかしら~ 』

2015-04-12 21:29:48 | 日記(日常の雑感とか)
1月から3月まで、フジテレビ系列で放送されていたドラマ 『 デート ~恋とはどんなものかしら~ 』 を、毎回楽しみに見ていました。

僕はあまりドラマを見ません。でも、たまにハマるドラマがあるんです。
昨年10月~12月だと、関西テレビ制作の 『素敵な選TAXI』 は最後まで見ていました。また、1月~3月までテレビ東京制作で放送されていた 『太鼓持ちの達人』 も、結局全話見ました。

『 デート ~恋とはどんなものかしら~ 』は、谷口巧 と 藪下依子 という、“恋愛不適合者”が繰り広げる物語です。

谷口巧は、“高等遊民”を自称する35歳の青年です。オタク気質の彼の部屋には、色々な本やら映画やらが溢れかえっています(よく整理はされていますが)。知識量も多く、時に相手構わず長々と語りはじめてしまうところがあります。気質は、とても繊細で素直で優しい男性です。それゆえに、長年にわたる無業・引きこもり生活へと到ったのかもしれません。当然ながら恋愛経験などは無く、ファーストキスも未経験です。

藪下依子は、頭脳明晰な国家公務員です。母(故人)は、天才数学者と称された人で、その血筋を受け継いでいるのでしょう。いつでも冷静で、つねに合理的に思考・行動する人です。規則正しいことを好みます。対人関係では、知らず知らず相手の気持ちを傷つけてしまうこともあり、本人もそのことは自覚しています。恋に対して憧れは持ちつつも、それが一体なんなのかよく分かっていません。

そんな2人が、恋愛感情皆無のままに、デートをします。
その様子がたまらなく面白い。掻い摘んでいってしまえば、そういうドラマです。

僕としては、谷口巧と藪下依子のどちらにも、自分を重ね合わせることが出来るなあと感じながら見ていました。
2人は極端です。僕はこれほどまでに振り切れて(?)はいません。
でも、巧みたいな要素を結構持っています。依子みたいな要素も結構持っています。
この2人が“恋愛不適合者”なのだとしたら、僕もまた、“恋愛不適合者”です。

このブログのプロフィールに書いているとおり、僕は Aセクシュアル 或は ノンセクシュアル のような側面を持つゲイです。
3年前の記事など読むと、恋の病に取り憑かれていたような風になっています。今振り返ったとき、あれは何だったんだろうと思います。
うまくは書けないのですが、恋とはまた違ったものだったのではないか。そんな気がしています。
未だに、僕は恋って何なのか、よく分かりません。

嬉しいことに仲良くさせてもらっている人たちがいます。
僕にとっては、みんな大切な人です。みんな好きなんです。
これからも良い形で繋がっていきたい。心からそんな風に思っています。
一般的には、この“情”は、《 友情 》と定義づけられるものなのでしょうか。

《 友情 》は僕にとって大切なものです。
では、《 恋愛 》はどうなんだろう。考えてみると、そんなに欲してないんではなかろうか。そんな気がするんです。

心地よいと感じる他者との距離感は、人によって違います。
僕の場合、それが少し広いのかもしれません。適度な距離を保った関係が心地良いんです。

世の中には、適度な距離を保った恋愛のカタチもあると思います。そういう恋愛をされている方も、多くおみえになるのでしょう。
ただ、僕にはどうも感覚が掴めません。

もしかしたら、僕が《 友情 》だと思っているものを、周囲は《 恋愛 》だと思うことはあるのかもしれません。
本人がどう認識しているのかということと、周囲がどう見ているかということは、必ずしも一致しませんよね。

このドラマの中で、巧と依子の関係を、周囲は《 恋愛 》と見ています。
でも、かれら自身は《 恋愛 》だと認識してはいないのではないか。僕にはそう思えるんです。
もちろんお互いにとって大切な人にはなっているでしょう。そして、それこそが大切なことなんだと思います。

皆が皆、《 恋愛 》をしなくちゃいけないわけではない。
中には《 恋愛 》という感情の無い人もいるし、その感情がよく分からないという人もいる。《 恋愛 》することを望まない人もいる。
人間は本当に多様なのです。“恋愛不適合者”だっていいじゃない。僕はそう思います。

きっと、巧と依子は、仲良く楽しくやっていくでしょうね。
2人の心地よい関係性を保ちながら。

僕も、心地よい関係性を大切にしながら、たのしく生きていきたい。
心からそう願っています。

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鉄道博物館

2015-03-26 22:09:56 | 日記(日常の雑感とか)
先日、所用で関東圏へ行く機会があり、そのついでに、大宮にある 鉄道博物館 へ行ってきました。
《 鉄道マニア 》と称するには知識量も乏しく、単に《 鉄道好き 》としておくに留めたいですが、鉄道が好きな僕としては、予てから行ってみたいと思っていた場所でした。

補記:《 鉄道好き 》にもいろいろな類型がありますね。僕の場合、列車に乗ること(所謂、乗り鉄) と、時刻表や路線図や配線図を見ること が特に好きです。また、駅や列車内での 放送 にも興味があります。


大宮駅からニューシャトルに乗り換えて1駅で、鉄道博物館(大成)駅へ到着です。
改札を出ると、博物館へとつながる通路になっています。その床面は時刻表になっていて、さっそく目を惹かれました。



鉄道博物館へ入館する際には、Suica や ICOCA 等の交通系ICカードが使えます。
僕の所有している manaca でも入場することが出来ました。



中へ入ると、興味深い展示がたくさんありました。
個人的に、一番印象に残ったのは、これです。

 


幼少の頃から、いつか乗ってみたいと思っていた、ブルートレインです。
結局、一度も乗らず仕舞いでした。残念です。




昼間は、上の写真のように座席になっているのですが、上に目を転じると、




上・中・下 となっています。この座席は3人掛けなのですね。
そして、夜になると三段ベッドになるというわけです。




寝台をセッティングしようとしている車掌さんのマネキンや、寝台に横たわる乗客のマネキンが設置されていました(笑)


 
 
 


上段は、僕のような高所恐怖症の人間にとっては辛いものがあるでしょうね。
寝台の幅もそんなに広くないですし、高さも結構低いので、圧迫感がありそうです。

三段になっている寝台車があったということは、少年時代から愛読していた宮脇俊三氏の本で知っていたのですが、実物を見ると、より鮮明にイメージがわきました。

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次は、こちらです。



200系新幹線。
かつて、東北新幹線や上越新幹線で活躍していた車両です。
西日本の住人である僕としては、あまり馴染みのない車両で、生で見るのは初めてでした。

 
 


その他、色々な車両の中へ立ち入ることが出来るようになっていたのですが、かつての遺構がいろいろと残っていて面白かったです。




冷却飲料水の装置とか、個人的に良いなあと思いました(笑)

展示も充実していて、例えば下のようなものもあります。



国鉄最後の日と、JR最初の日。日本の鉄道にとって、大きな節目となりましたね。
なお余談ながら、JRが誕生して27日後に、僕が誕生しております。

ラーニングゾーン では、鉄道の原理や、安全・安定輸送のシステム、鉄道車両の動力やブレーキのしくみを、実物の部品を用いた展示装置などを使って体験学習できるようになっていました。
なかなか勉強になると思います。ちょっと滞在時間の兼ね合いから、急ぎ足で見ることになってしまったのが残念でした。また、じっくりと見に行きたいですね。
1階の 駅構内ラボ で、自動券売機体験 や みどりの窓口業務体験 もしてみたいです。でも、いい年した大人が希望しても良いのだろうか
定員も決まっているようですし、そこはやはり、お子様優先かな。

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ちょうど、北陸新幹線・上野東京ライン開業記念展「ふたつのスタート」 が開催されていました。3月14日に、開業したばかりですもんね。
企画展の内部は撮影禁止だったので、写真はありません。
個人的には、配線図があったのが興味深かったです(^^)
6月21日までやっているので、よかったら見に行ってみてください。

帰路は、大宮駅から青春18きっぷを駆使しての旅でした。名古屋駅までの所要時間は、およそ6時間半です。
もちろん、上野東京ラインの初乗車でもありました。

 


グリーン券は、大宮から熱海まででも980円。宇都宮から沼津まででも980円。
これは安いと思います。首都圏の普通列車のグリーン車は、長距離になればなるほど、お得感がありますね。

人身事故の影響で、大宮駅を9分遅れで出発したのですが、熱海駅到着は定刻でした。

コメント (2)
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新年のご挨拶(2015)

2015-01-01 18:40:16 | 日記(日常の雑感とか)
読者の皆様、あけましておめでとうございます。
2015年(平成27年)が始まりました。
大寒波襲来とともに訪れた新年。
僕の住む地域は、うっすらと雪化粧の元日となりました。
京都などは、かなりまとまった降雪になっているようです。

新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事

大伴家持の歌にあるように、吉事(よごと)が重なる年になるといいですね。
皆様が、幸多くたのしい1年を過ごされることを、心より祈念しております。

今年も気ままに、マイペースで記事を更新して参ります。

基本的には、昨年の年頭に書いたこと と変わらず、《 生きづらさ 》や《 マイノリティ 》のことが中心となると思います。
特に、ジェンダーに関わること(その中でも《 男性の被害 》或は《 女性の加害 》について)を取り上げることが多くなるでしょう。
いわゆる、マスキュリズム(masculism) について学び考えることは、僕自身が癒されて解放されるまで続いていくと思います。
“男として生きる”という運命のこと。そのときに感じざるを得ない“痛み”や“苦しみ”のこと。一方で、感じることの出来る“幸せ”や“喜び”のこと。
袋小路から抜け出せるときが訪れるのかどうか分かりませんが、気の済むまで暗中模索していきます。

もちろん、それ以外の事柄も取り上げていきます。
例えば、音楽のことや鉄道のことや野球のことなど。色々書けたら良いなあと思っています。

興味関心の重なるところのある方は、読む記事を取捨選択のうえ、引き続きご愛読下されば幸いです。
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江戸滞在記

2014-08-16 21:27:06 | 日記(日常の雑感とか)
8月の上旬は、所用のため江戸(と、武蔵国)で過ごしました。
本来の用事以外にも、色々なことを楽しむことが出来ました。
野球を観に行ったり、あちら方面にお住まいの方々と交流したり、反省したりさせたり(笑)
ここではその中の2つだけ、簡単にレポしてみます。

1.神宮球場での野球観戦

神宮球場は、僕のセリーグでの贔屓チームである東京ヤクルトスワローズの本拠地です。



最寄り駅は、地下鉄の外苑前駅か、JRの信濃町駅。都心の好立地にあります。
たいへん風情のある球場なのですが、東京五輪の開催にあわせて、改装・建てかえの話もあるようです。ぜひ今のうちに足を運んでみてください。

   

東京ヤクルトスワローズ主催試合は、チケット代も結構お安いです。外野自由席は1600円ですし、内野の一番良い席(内野S)でも4600円ですよ。
(ちなみにナゴヤドームの外野は1900円,内野Sは6000円もします)

グッズは球場内でも買えますし、ようやく開店したオフィシャル・ショップでの購入も可能です。
オフィシャル・ショップは、JR信濃町駅から、あるいは、地下鉄外苑前駅から、神宮球場へ向かう途中にそれぞれあります。
信濃町側のは、〈 つば九郎店 〉で、〈 店長代理 〉も鎮座しておられます(笑)



今回の滞在中には、3試合を観に行きました。
(当初の予定では2試合だったのですが、急遽3試合になったのです)

【1】 8月2日(土) 東京ヤクルトスワローズ vs 中日ドラゴンズ

東海地方に住んでいる者としては、見飽きた中日戦です。スワローズを応燕するというと、どうしてもナゴヤドーム中心になります。したがって、中日戦だらけになります。
それなのに、わざわざ神宮球場でまで中日戦を観るなんて、物好きですよね。
これはもう、日程が悪いとしか言いようがないですね。



試合中盤には、花火が上がります。
これは夏場の神宮球場開催試合では全試合で実施されています。

    

ドラゴンズをライバル視している僕としては、どうしても負けたくなかったこの日の試合なんですが、終わってみれば、9対0で、たいへん気持ちよく勝っていました(´∀`*)个



ヒーローインタビューは2人が呼ばれました。
2人とも、ホームランを放った選手ですが、それぞれのドラマがありました。

1人目は、山田選手。

 

この日の初回、1番打者の山田選手は先頭打者ホームランを放ちました。なんと、今年5本目の先頭打者ホームランだったのですが、これはヤクルト球団としては34年ぶりのことだそうです。さらに、日本人選手に限れば、1955年に6本を放った佐藤孝夫選手以来で59年ぶりとなります。
大きな期待をかけられている山田選手、これからも頑張って欲しいです。

2人目は、雄平選手。(名字は、〈 高井 〉といいます)



5番打者の雄平選手は、3回裏に満塁ホームランを放ちました。
塁上を埋めていたのは全員が四死球で出塁した選手。したがって、1安打で4点を取ったという形になります。
雄平選手は、入団から7年間は投手でしたが、2009年の秋に野手転向。
今年ついに開花して、5月には月間MVPを初受賞した選手です。
7月に行われたオールスターゲームにも出場を果たしました。
満塁ホームランは、プロ入り初めてのこと。きっと嬉しかったでしょうね。

先発のナーブソン投手は、7回を3安打無失点の好投、その後は、山中投手と久古投手が1イニングずつを無失点に抑えての完封リレーでした。
失点の多い今年のスワローズとしては、上出来ですね。

ところで、この日は、当ブログからリンクを貼らせていただいている Fと虹ともうひとつ の管理人、ちかひらさんと一緒に観戦させていただき、交流しました。ありがとうございました。
彼とは、パリーグの贔屓チーム(オリックス・バファローズ)が同じです。スワローズのファンというわけでは無いのですが、初めての神宮球場へ足を運んでくれました。
神宮球場名物(?)のウインナー盛をメガ盛でオーダーしてペロリと平らげていたちかひらさんは、ヒーローインタビューに立った雄平選手が気に入ったようです。
4月から上京して、新社会人として頑張っておられます。ブログ Fと虹ともうひとつ の今後の更新も楽しみなところです。

【2】 8月5日(火) 東京ヤクルトスワローズ vs 阪神タイガース

八木とメッセンジャーの両先発で始まった試合でしたが、八木投手は初回の投球中に左足太ももに痛みを感じ、わずか19球での降板となりました。
始まりから波乱の試合は、終わってみれば、11対20 というとんでもないことになっていました(笑)



両チーム合わせて39本の安打を打ち、得点も合計で31点というのは、プロ野球ではなかなか観られない試合ですね。
だいたい、11点も取ったら普通は勝ちます。それが大敗だなんてやっぱりおかしいんです。
(ちなみに、スワローズの20失点は、4年ぶりだそうです)
もちろん、酷い試合ではあるんですが、これはこれで楽しかったですし、思い出に残りそうですね。
「俺はあの11対20を生で観たんだぞ!」とかって自慢も出来そうで(笑)

この日の夕食は、ウインナー盛でデブエットしました!

 

さすがに、メガ盛にはせずに、500円の普通盛りですが。
これやっぱり美味しいですね~。神宮球場へお越しの際はぜひご賞味あれ。

【3】 8月6日(水) 東京ヤクルトスワローズ vs 阪神タイガース

もともと観戦予定の無かったこの日ですが、急遽決めて観戦してきました。
夕食は、ウインナー焼きそば。ウインナー盛と同じお店で買えます。写真は撮り忘れました、ごめんなさい。

試合は石山と岩田の両先発で開始。
畠山選手のタイムリーやバレンティン選手のホームランでスワローズが先制しますが、石山投手は4回と5回に失点してしまい、5回終了時点で3対3の同点でした。
6回の裏、山田選手,川端選手,雄平選手とタイムリーが続いて4点を取ることに成功。
これだけのリードがあれば、わりとラクに勝てるはずなんですが、そうは行かないのが今年のスワローズです。
9回表に3点を奪われて、あと1点失えば同点というところまで行ってしまいました。胃薬の必要な展開でしたが、なんとか逃げ切りに成功。
結果的には、7対6 と、僅差の勝利試合となりました。



ヒーローインタビューは、2イニングを無失点と好リリーフだった松岡投手と、勝ち越しタイムリーを放った山田選手でした。
今回、3試合を観て2勝1敗でしたが、勝ち試合両方で山田選手がヒーローインタビューに呼ばれていますね。



以上で、今年の神宮球場での観戦は終了しました。
来年以降も、できれば年に最低2~3試合は、観に行きたいですね。

2.東京スカイツリー

8月8日(金)の夕方、東京スカイツリーへ初めて足を運んできました。
当たり前ですが、かなり高い建物ですね。
こんなにも高い建物を建てて、神々の怒りを買わなければいいのですが(笑)
(聖書にそんな話があったような記憶もあります。その場合、〈 神々 〉って言い方は違いますね。キリスト教は一神教なので)



混雑も無く、スムーズに登ることができ、眺望を楽しむことが出来ました。
隅田川を眼下にのぞみ、滝廉太郎の『花』を思い出してみたり。
(隅田川の桜もいつか見に行ってみたいですねー)



床面から下が覗けるような構造となっている部分もあり、これは高所恐怖症の僕にはちょっとキツかったです(^^;)



下へ降りるとすっかり日も暮れ、ライトアップされていました。
これもまた綺麗でしたよ。



飲食店も色々と入っていて、名古屋名物〈 ひつまぶし 〉のお店なんかもありました(笑)
備長(びんちょう) というお店なんですが、結構美味しいので、よかったらどうぞ。

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ほとんど野球のことしか書いてないんですが(笑)、以上で今回の江戸滞在のレポは終わりです。

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ガラスの水車 / ふんどしの日

2014-02-14 20:54:22 | 日記(日常の雑感とか)
2月14日。今日は、〈 バレンティン・デー 〉ですね(よーく見てね(笑))

「今年の冬はほとんど雪が降らないなあ」と節分ごろに思った矢先、
今度は2週連続で大雪になりましたね。
先週の土曜(2月8日)は、しばらく行けていなかった 僕らのゲイライフプロジェクト へ顔を出す予定だったのだけれど、大雪のため回避してしまいました。
3月は行けないことが確定しているので、行きたかったのになあ。
テーマの〈 おひとりさま 〉も興味があったし。

それはそうと、雪と言えば、思い出す曲があります。
『ガラスの水車』という題名で、小学生のとき、音楽の教科書に載っていた曲です。
僕と同年代(1986~1989年度生まれ)で、教育出版の音楽の教科書で学んだ人は、小学4年生の時に習ったものと思われます。
(とはいえ、たいていの人は覚えていないでしょう)

そんなマイナーな曲ですが、なんと音源を見つけることができました。
わざわざ図書館へ出向いて、古い教科書を引っ張り出し、作成されたそうです。
作成者の方に感謝ですね!

【初音ミク/鏡音リン】ガラスの水車【小学校4年 音楽教科書】


1.山越え 谷越え ぼくは飛んできたよ
  町にも 村にも 北風を連れて
  高い空の上で ガラスの水車 回せ
  真っ白な花びら 咲かせよう
  ララララララララ ガラスの水車 回せ
  真っ白な花びら 降らせよう

2.きらめく 宝石 北の五つ星
  木枯らし 地吹雪 巻き上げて吹けよ
  白いマント広げ ガラスの水車 回せ
  氷の花束 届けよう
  ララララララララ ガラスの水車 回せ
  氷の花束 届けよう

  遠い雲の向こう ガラスの水車 光る
  明るい日差しが やってくる
  ララララララララ ガラスの水車 光る
  明るい日差しが やってくる


〈 イ短調 〉の曲ですが、中間部分は転調して〈 ハ長調 〉になっています。
小学校の音楽の教科書というと、短調の曲は少ないですよね。
僕は当時から長調の曲より短調の曲の方が好きでした。それもあって、この曲が印象に残っているのかもしれません。
当時の学習指導要領では、3年生で〈 ハ長調 〉,4年生で〈 イ短調 〉,5年生で〈 ヘ長調 〉,6年生で〈 ニ短調 〉,中1で〈 ト長調 〉と〈 ホ短調 〉を教えるという流れになっていました。
この曲は、〈 イ短調 〉を教える単元に置かれていたものと思われます。

明るい日差し、そして、暖かい春が、早くやってくるといいですね。

--------------------

今日(2月14日)は、〈 ふんどしの日 〉でもあるそうです。

僕は〈 ふんどし 〉は締めたことがありませんが、相撲の 〈 まわし 〉 なら締めたことがあります。
中1の頃、体育の授業で、短パン・ジャージの上から締めたのでした。
(その授業については、以前、こちらの記事 にも書きました)

相撲の授業はなかなか楽しくて、良い思い出になっています。
超絶痩肉なので、とてつもなく弱かったし、まわし姿もそれはそれは不格好だったのだけれど←

相撲のまわしは、最後にギュッと締め上げるとき、なんともいえない心地よさというか快感が走るんですよねー。
これはもう、男にしか分からない感覚だと思います。
いつも穿いている白ブリーフの、あのやさしいフィット感とはまた違った、キリッとした締め付け感に病みつきになりそうだった中1の冬でした。

もっとも、先述の通り、白ブリーフ・短パン・ジャージの上からまわしを締めたので、純粋なまわしの着用感を知っているわけではありません。いつか、裸になってまわしを締めてみたいなあと思います。

そして、いつか、機会があれば、白ふんどしも締めてみたいなあと思います。
たぶん、白ブリーフの次に好きな下着は、白ふんどしなんだろうなあと、自分で思うのです(笑)
白ブリーフはビシッと気合いが入りますが、きっと、白ふんどしもキリッと気合いが入りそうですよね。
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2014年の始まりにあたって ~ 〈 生きづらさ 〉を考える ~

2014-01-05 23:58:52 | 日記(日常の雑感とか)
2014年が始まって、早くも5日が過ぎてしまいました。
遅ればせながら、新年のお慶びを申し上げます。
旧年中はご愛読を賜り、感謝いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
読者の皆様のますますのご多幸をお祈り申し上げます。

昨年最後の記事 に僕の願いみたいなものが吐露されていると思います。
その内容は、今年も引き続き継承されていきます。
党派や価値観の壁を乗り越えて、正義のぶつかり合いによる不毛な争いを極力避けながら、少しずつ問題を解消していけたらいいなあと心から願います。

何らかの〈 生きづらさ 〉をもって生きている人は、実のところたくさんいるはずです。
カテゴライズされ、弱者やマイノリティとして社会的に認知されている、特定のカテゴリに属する人々( = 弱者認定された人々 )だけが生きづらいわけでは決してないのです。
むしろ、隠れた弱者が、わんさかと居るのが実情だと思います。
今の日本にあっては、多くの人(おそらく少なくとも過半数の人)が、何らかの意味で弱者なのだと予想しています。
ある意味、弱者はマジョリティ(多数者)なのかもしれません。

〈 生きづらさ 〉が緩和できるのであれば、それに越したことはありません。
ただし、場合によっては、社会の仕組みを大幅に変更することが必要となったり、多くの人々に犠牲や我慢や不便を強いることになったりしてしまいます。
この点は十分に留意しなければならないと考えます。

もし、ある人の〈 生きづらさ 〉を完全に消失させようとすれば、確実に、他の人々の〈 生きづらさ 〉が増大することになります。あちらを立てればこちらは立たずといった状況なのです。

結局のところ、社会の中に〈 生きづらさ 〉は残り続けるのだという諦念が肝要なのかもしれません。そして、そうであるならば、各人が少しずつ〈 生きづらさ 〉を分担し合ってバランスを取るのだという自覚が求められると思います。
古くさく思えて嫌がられてしまうかもしれませんが、「お互い様」という感覚を忘れずにいたいものです。
思いやりと感謝の関係と言い換えることも出来るでしょう。

もっとも、例えば以下の2つの点を考える必要がありそうです。

1.〈 生きづらさ 〉の分布には偏りがあるという点

たいていの人が〈 生きづらさ 〉を持っていて、誰でもが弱者なのだと言っても、やはり、〈 生きづらさ 〉は等しく分布しているわけではないと思います。
宿命的に、ずば抜けて多くの〈 生きづらさ 〉を抱えた人が存在します。
そうした人々からは、可能な範囲で、より多くの〈 生きづらさ 〉を除去することが望ましく、公正なやり方であろうと考えます。

2.〈 生きづらさ 〉の感じ方には個人差が大きいという点

同じ環境で生きていても、その環境をどう感じるかには大きな個人差があります。
Aさんにとっては生きづらくてたまらない要素が、Bさんにとってはどうってことない要素だったりします。
さらに、Cさんにとってはむしろ望ましい要素なのかもしれません。
このように、何をどの程度〈 生きづらさ 〉として感ずるかは、個人差が大きいのです。
そして、社会の仕組みを変えたり、他の人に犠牲や我慢や不便を強いたりすることなく、〈 生きづらさ 〉を軽減したり消し去ったりできるヒントがここにあるのかもしれません。


ここまで書いてきた内容は、僕が考えたことがらですが、以下の書籍の影響を受けていると思います。

「弱者」とはだれか (PHP新書)
小浜逸郎
PHP研究所


この本を読んで、共感する人も反発する人もいらっしゃることと思いますが、どちらにせよ、弱者やマイノリティのことを考えるにあたって一度読んでおくとよい本なのではないかと僕は思いました。
僕個人としては、わりと共感できたほうです。

特に、マイノリティや弱者としての自覚を持っている僕としては、改めて自戒することができました。
以下は、この本を入手したばかりのころ(昨年8月)に書いた文章です。

『マイノリティや弱者は、往々にしてそのマイノリティ性や弱者性を振りかざして、乱用することになりがちです。「私はマイノリティだから(弱者だから)配慮されて当たり前でしょ!」という心根を持ってしまいがちです。
僕はそうはなりたくないのです。傲慢で横暴なマイノリティ様(弱者様)にはなりたくないのです。もちろん、配慮が欲しいと思うことはありますし、助けて欲しいと思うこともあります。でも、それは可能な範囲で最低限であるべきだと思っていますし、配慮や支援をしてくれた人の《 思いやり 》に対して《 感謝 》すべきことだと思っています。
マイノリティだから(弱者だから)やりたい放題やるなどということは、僕は許されてはいけないと考えています。』


この点は、ずっと忘れずにいたいと考えています。
弱者やマイノリティを振りかざして、ふんぞり返るようなことは決してしないよう、常に自分自身を戒め続けたいです。
ただし、不当な攻撃やバッシングまでも甘んじて受けるということではありませんし、我慢の限度を越えた〈 生きづらさ 〉については、少なくとも表明だけはさせていただきたいです。

当面は、僕自身が抱えている〈 生きづらさ 〉が何なのかをしっかり見極めることに注力していくつもりです。
そして、そのうえで、できる限り生きやすくしていくための最善の方法を探っていければいいなあと考えています。
そういうわけで、今後もこのブログは、同性愛のことというより、他の内容(最近であれば〈 弱い男性 〉や〈 男らしくない男性 〉の問題を中心に扱っています)が主になるかもしれません。

なんにせよ、今年も、マイペースで、社会の片隅でひっそりと生きていきます。
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2冊の本 ~『いま、民主主義とは』・『「弱者」とはだれか』~

2013-08-07 18:28:03 | 日記(日常の雑感とか)
8月に入り、Amazon で2冊の本を購入しました。
最近発売されて興味を持っていた本と、予てから読んでみたいと思っていた本です。
まだ届いたばかりで、内容をしっかりと読んだわけではありません。
とりあえず、「こんな本を買いました!」という記事です。
いずれ読み終わったら、しっかりとした紹介記事を書くかもしれません(或いは書かないかもしれません)。

1.『いま、民主主義とは』

いま,民主主義とは (板倉聖宣セレクション1)
板倉聖宣 著,中一夫 編
仮説社


これは発売されたての書籍です。
板倉聖宣さんは、1930年生まれの科学史家・科学教育の専門家で、《 仮説実験授業 》の提唱で知られています。
ここでいう科学には、自然科学だけでなく、《 社会の科学 》も含まれます。
編者の中一夫さんは、中学校の理科の先生です。
編者のまえがきを一部引用します。

この第1巻は、著者の幅広い仕事の中から「戦争と平和」「正義・理想」「民主主義」などのテーマに関する文章を集め、「現代社会での生き方」を探ることを意図して編集しました。
(中略)
著者の論文はその扱う分野が文系・理系などのジャンルにとらわれず多岐にわたり、しかもさまざまな分野の内容が思いもよらない形で融合して論じられます。まさに<総合的>な文の数々です。読者のみなさんは、その はば広い視点と多角的な見方 に驚かされるのではないでしょうか。ある決まったジャンルに分類することができない のが、著者の文の魅力でもあるのです。
(中略)
<禁酒法> と <生類憐みの令>は「民主主義や正義」を考えるうえで、典型的な教訓を与えるものだからです。
<禁酒法> はアメリカの議会で民主的に決められた法律で、1920年に発効し、1933年に廃止されるまで続きました。<生類憐みの令> は、日本の江戸時代に、徳川綱吉が1687年に実施し、彼が亡くなるまで22年間続いた法令です。2つの法律は、ともに「お酒は体にも社会にも悪いからやめた方がいい」「生き物をむやみに殺さず大切にした方がいい」という <正義・善意> から生まれたものです。そういう 正義や善意で政治を行うと、どのような悲惨なことが起こるかということを示した得難い実験結果 でもあるのです。
この巻は、政治や社会、それを動かす民主主義や正義・理想などの精神を根本から考え直すものとなっているのですが、著者の研究は常に現実の <社会の見方・生き方> にかかわっています。一人一人が正義や民主主義を自らの生き方の中で活かし、平和を作り出していくために、この本がお役に立つことを願っています。


この本の魅力の1つは、ここにも書かれているとおり、文系と理系といった線引きに囚われることなく、総合的に考えながら書かれているところにあるのではないかと思います。
政治や民主主義といった話題は、一般には文系に分類される内容です。そのようなテーマを、元来理系である著者が論ずる というところに、斬新さがあると感じます。
特定のイデオロギーに縛られたり、党派的にものを考えるのではなく、いわば 仮説実験的に社会を見つめる視点 は興味をそそります。
また、《正義》・《理想》・《善意》といったものと《民主主義》の関わり合い について言及が為されているのも、この本の注目すべきポイントだと思います。
(所収されている文には、例えば、『最後の奴隷制としての多数決原理』や『<正義>と<善意>を考え直すために』などがあります)
これらのキーワードに興味を持たれた方は、ぜひ一読をおすすめします。

※ 目次
第1章 正義と民主主義の素晴らしさとおそろしさ
  ・ 最後の奴隷制としての多数決原理
  ・ 正義と民主主義の問題としての「いじめ」
  ・ <正義> と <善意> を考えなおすために ~ 禁酒法/禁煙法の歴史から ~
  ・ 間接民主主義を見直す ~ 直接民主主義の恐ろしさと、<提案権><決定権> ~
  ・ 「正義の政治」にどう対処するか ~ 「テロと戦争の時代の始まり」に ~
第2章 新しい時代の理想と民主主義のあり方
  ・ オリーブ油と本と民主政治 ~ 古代ギリシアの文明の起源 ~
  ・ 理想主義の再発見
  ・ 今後の理想をどこに求めるか ~ 不思議な言葉「資本主義」のなぞ ~
  ・ 浮動票の思想 ~ 予想変更と意見の変更について ~
第3章 自分の頭で考えられる人間を
  ・ 軍人たちの戦争と平和 ~ 「歴史から学ぶ」とはどういうことか ~
  ・ 戦争は正義の衝突 ~ 中東戦争から学ぶ「ケンカ両正義」の原則 ~
  ・ デマ宣伝を見破るには ~ 科学的な考え方とは何か――高校生のために ~
  ・ 科学とヒューマニズム ~ 私の教育原理 ~
  ・ 未来を切り開く力
  ・ <心の持ちよう> と現実


2.『「弱者」とはだれか』

「弱者」とはだれか (PHP新書)
小浜逸郎
PHP研究所


こちらは、今から14年も前の1999年に刊行された本です。予てから興味は持っていて、読んでみたいと考えていたのですが、ようやく入手しました。
小浜逸郎さんは、1947年生まれの評論家です。家族論,教育論,思想,哲学など幅広く批評活動をされている方です。

この、『「弱者」とはだれか』では、標題の通り、「弱者」あるいは「マイノリティ」をキーワードに掲げ、考察が深められています。
プロローグの部分に少し目を通してみると、


本書は、なぜあることを「おかしい」と感じるのか、その「おかしい」という感じをそのままやり過ごしてしまわずに、解決の方向を導くにはどうすればよいのかを、一つの主題にしぼって、できる限り徹底的に考えてみようという試みである。
「一つの主題」とは、一言で言うなら、いわゆる「弱者」や「マイノリティ」への配慮のあり方についてである。


との記述があります。
小浜氏はまた、

「弱者」とか「マイノリティ」として社会的な認知を受けた人々は、そのことによって、自分たちの問題について語る「聖なる特権」 を得たかのような形となり、逆に、その認知を受けない他の人々は、その領域に踏み込むことに対して、不必要な恐れ(畏れ)を抱くようになる。

との指摘を行い、そのような空気はマイノリティに属するとされた人たちと、そうではない人たちとの関係が作ってきたと主張しています。
そして、

「弱者」と「非弱者」、「被差別者」と「差別者」という形で区別された既存のバリアーそのものが、ブレーキの役割を果たしてきたのである。
これをかりに「遠慮の構造」と呼ぶならば、この遠慮の構造が、言いたいことを言いにくくさせている。というよりも、言いにくいと判断しているのは、「言いたいこと」を持っている人自身なのであって、彼はすでに、世間を生きてきた人として、遠慮の構造を内在化させているのだ。

と続けています。
こうした考察の下、小浜氏は、

日本人は、もう少しマイノリティの問題について、自由に語るべきである。直接関係のある人もない人も、「おかしい」と感じたら、過剰に恐れずにその感覚を公表してよい はずだ。言ってみたら、恐れる必要など大してなくて、むしろこちらが恐れを感じていた当の相手に きちんと考えさせるきっかけを与える 効果を生んだということもありうる。また、同じような恐れを抱いていた人々の杞憂を取り払い、その問題について、これまでより 風通しよく議論 できるところにまで事態が前進するということもありうる。

と呼びかけ、この本の執筆意図を、

そういう事態の前進に少しでも貢献したいというところにある。マイノリティの当事者以外はマイノリティの問題を語ってはならない、または非常に語りにくいというこの国の空気を乗り越えるために一石を投じることができればと思う。

としています。

風通し良く議論することはとても大切なことです。
もちろん心ない誹謗中傷はいけませんが、多様な意見を封じるのはもったいないことだと思いますし、傲慢なことです。
特に、意に反したことを言われたからといって、すぐに「差別だ!」とわめき立てたり、「差別主義者」というレッテルを貼り付けて糾弾したりするというようなことが横行してしまう風潮があるのは、残念なことです。
各人が、率直に、思っていること・感じていること・考えていることを出し合い、じっくりと擦り合わせていく中で、相互理解や相互承認などは進むのではないのでしょうか。

同性愛者(ゲイ / ホモ)である僕は、その時点でマイノリティの1人です。ただ、それ以外にもマイノリティ性をたくさん抱えています。
また、「強い」側面も「弱い」側面も持ち合わせているものの、総合的に見れば「弱い」人間に属するとも思っています。
そうして、《 マイノリティ 》や《 弱者 》としての自覚を持っている僕としては、こうした本を読むことで、自らを戒めることにつなげたいと考えているのです。

マイノリティや弱者は、往々にしてそのマイノリティ性や弱者性を振りかざして、乱用することになりがちです。「私はマイノリティだから(弱者だから)配慮されて当たり前でしょ!」という心根を持ってしまいがちです。
僕はそうはなりたくないのです。傲慢で横暴なマイノリティ様(弱者様)にはなりたくないのです。もちろん、配慮が欲しいと思うことはありますし、助けて欲しいと思うこともあります。でも、それは可能な範囲で最低限であるべきだと思っていますし、配慮や支援をしてくれた人の《 思いやり 》に対して《 感謝 》すべきことだと思っています。
マイノリティだから(弱者だから)やりたい放題やるなどということは、僕は許されてはいけないと考えています。


こういう視点から、《 弱者 》や《 マイノリティ 》というものをじっくり考えるうえで、小浜氏の『「弱者」とはだれか』は大いに役立ちそうな気がしています。
読むのが楽しみです。

※ 目次
プロローグ
第1章 「言いにくさ」の由来
  1 …… 「弱者」というカテゴリー
  2 …… 個別性への鈍感さ
  3 …… 出生前診断をめぐって
  4 …… 『五体不満足』をめぐって
第2章 「弱者」聖化のからくり
  1 …… 建前平等主義
  2 …… 差別をめぐって
第3章 「弱者」聖化を超克するには
  1 …… 共同性の相対化
  2 …… 言葉狩りと自主規制問題
第4章 ボクもワタシも「弱者」
  1 …… 既成概念の見直し
  2 …… 新しい「弱者」問題
あとがき



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丸刈りの長さのこと

2013-08-04 21:36:08 | 日記(日常の雑感とか)
丸刈りの長さを表す表現には、大きく3つの種類があります。

1.「○分刈り」という表現(主に関東地方で用いられる)
2.「○枚刈り」という表現(主に関西地方で用いられる)
3.「○ミリ」という表現

「○ミリ」表現はストレートに長さを用いたものなので、わかりやすいといえばわかりやすいですね。
「○分刈り」表現は尺貫法に則った長さの表現、「○枚刈り」表現はバリカンに取り付けるスペーサーの枚数に則った表現だそうです。
実用的には、関西方式の「○枚刈り」の方がわかりやすいかもしれませんね。

「○分刈り」表現とミリ数の対応は、以下のようになっているようです。

1厘刈り =  0.3mm
5厘刈り =  1.5mm
1分刈り =  3mm
3分刈り =  6mm
5分刈り =  9mm
7分刈り = 12mm


「○枚刈り」の場合は、以下のような対応関係があるようです。

1枚刈り =  2mm
2枚刈り =  5mm
3枚刈り =  8mm
4枚刈り = 11mm
5枚刈り = 13mm


※ 参考 : 丸刈り(Wikipedia)

僕は、8年くらいにわたってずっと丸刈りにしています。
長さは6年間くらいずっと 5mm (関西方式で言うところの「2枚刈り」)にしています。
当初は、「5分刈り」というオーダーを出していて、8mm~9mm に刈ってもらっていました。
ところが、ある日、「5分刈り」というオーダーを「5mm」と聞き違えられてしまったのです。
気づいたのは散髪がすっかり終わった後で、そこにはいつもより短く刈られた自分の頭がありました。
ただ、その仕上がり具合がなかなか気に入ったため、それ以後はずっと 5mm にしているわけです。
結果オーライというか、怪我の功名というか(^^;)

さすがに今より短くするつもりはありませんけれどねー。
僕の場合、5mm がちょうどしっくりくる感じがします。

それで、ここで得られる教訓なのですが、丸刈りの長さをオーダーするときは、
「○分刈り」表現なのか、「○枚刈り」表現なのか、「○ミリ」表現なのかをはっきりさせないと、間違えられる恐れがあるということです。
勘違いされたまま散髪が決行され、終わってみたら、「なんてこった!」とならないとも限りません。
特に、希望していたよりも短く仕上がってしまった場合には(笑)
(まあ、僕の場合みたいに、たまたまハッピーエンドになる可能性ももちろんあるんですが・・・)

数字の部分だけでなく、後ろの部分もハッキリと言う必要がありそうですね

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連日の酷暑

2013-07-11 22:23:55 | 日記(日常の雑感とか)
しばらく更新が滞りました。
7月の上旬は、真面目な用事も楽しいイベントもいろいろと重なって、ブログを書く暇は全くありませんでした。

東海地方は7月8日に梅雨明け
これは例年に比べると早めですね。
今年の梅雨は雨量が少なかった印象で、水不足も心配されます。

今週に入ってからは、太平洋高気圧とチベット高気圧に二重に覆われて、雨が降る気配すら無くなってしまっていますね。

それにしても、この1週間の気温の変動は凄まじかったと思います。
ちょっとデータを見てみましょう。
気象庁のホームページのデータ

名古屋の気温 ( 最高 / 最低 )

 1(月) 30.1 / 20.6
 2(火) 28.5 / 20.2
 3(水) 24.4 / 20.2
 4(木) 26.4 / 22.5
 5(金) 32.8 / 23.6
 6(土) 32.7 / 25.7
 7(日) 35.2 / 25.1
 8(月) 36.2 / 25.3
 9(火) 37.1 / 26.5
10(水) 37.3 / 27.5
11(木) 37.4 / 27.9

今日の名古屋は、最高気温が37.4度だったわけですが、ちょうど1週間前は26.4度で、今日よりも11度も低いんですよねー
これだけ急激に暑くなると、身体がついていけないのは当然かもしれませんね。

7月6日以降は連日最低気温が25度以上になっています。
6晩連続の熱帯夜 ですが、今宵も25度以下になることはなさそうなので、7番連続熱帯夜は確定的でしょう。

7月7日以降は連日最高気温が35度以上になっています。
5日連続の猛暑日 ですが、明日も予想最高気温を見ると36度となっていますから、6日連続の猛暑日になりそうですね。

朝の8時台から夜の22時台まで、実に1日の半分以上の時間が、30度を超えているんだから、しんどいですよね。

僕の部屋には冷房設備がありませんので、扇風機と氷枕だけで耐え忍んでいます。
氷枕は、出してきて2~3時間も経てば、ぬるくなってしまいます。
ズボンもシャツも脱ぎ捨てて、ブリーフ一枚で寝ていても寝苦しく、うんざりします。
僕のような痩せた人間でもこの有様なのだから、体格の良い人というか、肉付きのいい人はもっと大変なんだろうなあ(しみじみ)

そういえば、食欲も案の定落ちてきました。
夏に食欲が落ちるのは、デブエットの大敵なんですけどね。
ああ、いつになったら僕はデブエットが出来るのだろう。

そして、今からこんな暑さだったら、7月末や8月頭はどうなるのだろう。
先が思いやられます…。
とはいえ、夏は暑いものなのだから、仕方ないのでしょうね。
熱中症に気をつけて、なんとか乗り切りましょうかね。


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椎名誠『赤眼評論』 と ブリーフ

2013-06-20 18:23:33 | 日記(日常の雑感とか)
椎名誠さんは、1944年生まれの作家さんです。近頃では、中学校の国語の教科書に作品が掲載されていたりもします。息子さんとの父子の交流を描いた私小説『岳物語』,『続・岳物語』が有名です。
(『岳物語』,『続・岳物語』は僕も結構好きな作品です)

その椎名誠さんのエッセイ集の1つに、『赤眼評論』があります。
これは、1982年~1983年ごろ に、「オール讀物」「ドリブ」「朝日ジャーナル」「ナンバー」などで発表されたエッセイを集めたもので、文庫本は僕の生まれた1987年に、文春文庫から刊行されています。
僕はそれを、16歳の頃に BOOKOFF で買ったのでした。

赤眼評論 (文春文庫)
椎名誠
文藝春秋


この『赤眼評論』の中に、ブリーフとトランクス(デカパン)のことを書いた一篇があったので、それを紹介してみようと思います。
文春文庫版でいえば、39ページから42ページまでの、『さらばデカパン』 というエッセイです。

(先述したとおり、1982年頃に書かれたものです。書き手の椎名誠さんが38歳のときですね)

■ パンツ(デカパン)からブリーフへの移行

さて、『さらばデカパン』は、

パンツかブリーフか、という問題についてはこれまであまり明確に語られることがなかった。いや、むしろあまりに語られなさすぎたといってもよいかもしれない。

という書き出しで始まります。ここでいう《 パンツ 》というのは、所謂デカパン(トランクス)を指すのは自明でしょう。
そして、書き出しに続いては、パンツからブリーフへの移行 は、褌からパンツへの移行(「第1次パンツ革命」)ほどのダイナミズムが無く、なんとなく起こったものだという指摘がなされ、それに対して、嘆かわしいという私感が書かれています。
褌からパンツへの移行 のときは、

全国各地のあらゆる層の骨のある褌派の男たちは、西洋パンツの安易な着用を頑強に拒否し、敢然とその批判と拒絶のゲリラ的闘争をくりひろげた

のに対し、パンツからブリーフへの移行 のときには、

ところがわれわれはそのパンツとブリーフの混在混乱期に、あまり明確な両者の価値とその存在確認というものを行わなかった、というよりもむしろ基本的には、「パンツでもブリーフでも、好きなほうどっち穿いてもええけんね」という態度をとってしまった。「どっちでも自由だかんね」という姿勢をみせてしまった。

というのですね。
そして、

パンツ派の拒絶も抵抗もないまま、いつのまにか第2次パンツ大革命が“無血”のうちに行われてしまった

としています。

※ そして、さらに時が流れて1990年代となると、今度は、ブリーフ派の拒絶も抵抗もないまま、いつのまにかじわじわと第3次パンツ大革命(ブリーフからトランクスへ)が達成されてしまった わけですね…。

■ ブリーフ率調査(1982年頃,by椎名氏)

この『さらばデカパン』の中には、椎名氏が 銭湯なんかに行って仔細に観察 した結果としてのブリーフ率が書かれています。
曰く、キャラコとかメリヤスのパンツを穿いている人はおどろくほど少ない のであり、

小学生から青年あたりまでは圧倒的にブリーフ派である。四十歳、五十歳代のおっさんにもブリーフ派は多い。パンツ派は十人のうち三人ぐらいいればいいほうである。

ということです。ブリーフ率70%はすごいですよね。さらに、若年層に限れば、90%を超えているということでしょう。
(しかも、色の記述がありませんが、やはり白ブリーフが大半と予想されます。いいなあ…。この時代をリアルタイムで生きてみたかった…)

※ そして、時は流れて1990年代になり、今度は見わたす限りトランクスだらけになったのでした。全然目の保養にならないっ!

■ 椎名氏のブリーフ初体験レポ

さらに『さらばデカパン』を読み進めると、椎名氏がデカパンからブリーフへと移行を果たしたときのことが書かれていて興味深いです。
それは15~16歳のころとあるので、彼の生まれた年から計算すると、1959年~1960年頃にあたりますね。

(1) 移行の理由
ぼくも十五、六歳の時まではこのデカパンタイプを着用していたが、夏になってショートパンツになると、このタイプは徹底的に不都合なのである。ショートパンツの下からシマシマ模様のデカパンの裾がはみだしている、という恰好ほど不細工なものはない。それからあれはちょいとした姿勢で中のものがぽろんとそっくり覗けてしまう、という弱点をもっている。


移行の理由として、

・ ショートパンツの下からデカパンの裾がはみ出すのが見苦しい
・ 中身がそっくり覗けてしまうのが見苦しい

というものが挙っていますね。これは今のトランクスでも同じ事が言えますが、どうも90年代以降は平気でトランクスをはみ出させたり中身を覗かせたりする人が多くなっていきましたね(苦笑) むしろ、ブリチラやブリーフラインのほうが恥ずかしいという風潮があるくらいで。
ここまで価値観が正反対になるというのは、やはり時代が変わるというのは、すごいことですね。

(2) ブリーフ初体験の感想
そこである日フトした何気なさでブリーフを穿いてみたのだ。するとブリーフというのは思いのほか 下半身の中心部が安定 し、なにか 体の中のエネルギーの中心がピタッと一個所に固定された 、というようなかんじであった。


青年期の椎名氏は、ブリーフをかなり気に入ったようです。
ブリーフのよさはここですよね。とても安定感がありますし、やさしく包まれる感じがします。
1990年代から2000年代前半にかけてのトランクス全盛期は、安定感や包まれる感じを好む人にとっては、受難の時期だったともいえるでしょう。今はボクサーブリーフがかなり普及して勢力を伸ばしているので、棲み分けが出来ていますね。
(スタンダードブリーフ好きとしては複雑な思いが無いわけでは無いのですけどもね)

--------------------

さて、『さらばデカパン』はあと少し続きますが、ここでの紹介は以上とします。
興味のある方は、古本を探すか、図書館等で見つけて読んでください。

1960年代から1980年代までの、白ブリーフ全盛時代は、ちょうど、高度経済成長やその後の安定成長時代と重なるのが興味深いですね。
もしかしたら、白ブリーフがリバイバルヒットすれば、景気もよくなるのかも!?( ← たぶんそんなことはありません )

しかし、「戦後の著しい経済成長は白ブリーフとともにあった!」というのはいえそうですね。タイムマシーンがあれば、体感しに行ってみたいものです。高度経済成長がどんなものだったのかということも、見わたす限り白ブリーフだらけという環境がどんなものかということも(笑)

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