Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

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ゲイ(男性同性愛者 / ホモセクシュアル)の Nikkoh が、徒然なるままにいろいろ書いてます。
マスキュリズム / メンズリブ にも関心があり、調べたり考えたりしています。
※ マスキュリズム(masculism) = 男性に対する性差別(男性差別)の撤廃を目指す思想・運動。フェミニズムの対置概念とされますが、僕は、並置概念と言いたいと思っています

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セクシュアル・マイノリティ って?

2015-04-26 09:02:31 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
ネット上に、以下のような記事が出ていました。

日本では13人に1人がセクシャル・マイノリティである事が判明

「日本国内の7.6%がセクシャル・マイノリティ(性的少数者)である」との調査結果が、23日に電通ダイバーシティ・ラボにより発表された。
今回、発表されたのは4月上旬に全国69989名を対象としてインターネットで実施された「LGBT調査2015」によるデータ。
2012年に実施された同様の調査では、セクシャル・マイノリティの割合が5.2%との結果が出ており、今回は2.4%の増加となった。
性的少数者の定義は、同性愛者(レズビアン、ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、性別越境者(トランスジェンダー、性同一性障害者)と多岐にわたる。
1990年代からセクシャル・マイノリティについて、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取り「LGBT」と称されるようになった。
この調査では、回答者を「身体の性別」、「心の性別」、「好きになる相手、恋愛対象の相手の性別」の組み合わせで分類し「セクシュアリティマップ」を作成。
異性愛者かつ身体と心の性別が一致していると答えた「ストレート男性」「ストレート女性」以外を性的少数者と規定している。


「異性愛者でない ∨ 身体と心の性が一致しない」に該当する人をセクシュアル・マイノリティと定義した場合の話のようです。したがって、LGBTとも称される同性愛者や性別違和を抱える人の他に、無性愛者・非性愛者なども含まれてきます。
(もっとも、記事中に出てくる「セクシュアリティ・マップ」では、無性愛や非性愛は前提とされていないようなのですが……)
もちろん、望むと望まざるとに関わらず、《 隠れて 》 生きている人がかなり多いので、「そんなに居るように思えない」と感じる人がほとんどでしょう。
『世界がもし100人の村だったら』だと、10人に1人って書いてありましたっけ。
セクシュアル・マイノリティの数を、正確に把握することは困難なのではないかと思います。ただ、どこにでも現実に当事者が居るということ。それぞれのライフスタイルで、日々を生きているということ。少なくともそれだけは確かなことなんだと思います。

「セクシュアル・マイノリティとは何ですか?」と改めて問われたとき、その疑問にクリアに答えることは難しいと思います。

セッションやセミナー等でお世話になっている 豆腐さん の場合は、ご自身のサイトに以下のような解説記事を掲載されています。
ひとつの答えとして、ご覧になってみては如何でしょうか。

セクシュアルマイノリティとは

1.身体的性別が男女のどちらかはっきりしている
2.身体的性別と性自認が一致している
3.異性にのみ恋愛感情と性的欲求を持ち得る

の3項目に あてはまらないものがある人 のこと。


ここで言う1番から3番までの条件は、すべて満たすという人が多数だと思います。
逆に言えば、どれかひとつでも満たさないという人は、その時点でマイノリティなのだということですね。
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NHK 『エデュカチオ!』 で多様な性

2014-10-21 18:45:34 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
NHKの教育テレビ(Eテレ)で、毎週土曜日に放送されている『エデュカチオ!』 という番組があります。
これは、教育を取り巻くニュースに社会的関心が高まるなかで、保護者の疑問や不安を解消していくことをねらって始まったものです。
毎週土曜日の夕方5時55分からの放送で、教育評論家の尾木直樹さんと俳優の東山紀之さんが出演されています。

この『エデュカチオ!』の10月18日放送分は、「多様な性の子どもたち 大人はどうすれば?」がテーマでした。
題名から想起されるとおり、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の子どもたちにスポットを当てた内容です。

番組HPには、下のような紹介がありました。

小中学校のクラスに1人か2人いるという、性的マイノリティーの子どもたち。女性愛者(レズビアン)、男性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、心と体の性が一致しない人(トランスジェンダー)、そして、性のあり方に迷う人(クエスチョニング)を加えて「LGBTQ」ともいう。彼らは周囲の理解がなく、小中学生の頃から一人苦しみ悩むことも。そんな彼らを大人はどう支えればよいか考える。




『ハートネットTV』等で、セクシュアル・マイノリティについて取り上げてきた実績のあるNHKだけに、よくまとまった内容になっていたと思います。
ゲイとレズビアンについては、よくある身体・心・恋愛対象の組み合わせの図式で説明していました。
欲を言えば、無性愛者(ア・セクシュアル)についてもふれて貰えたらさらによかったですね。

当事者の子どもたちの中には、かなり深刻に悩んでいる子も居るのは事実です。
同性愛の場合、自覚をもつのは小学校高学年~中学校の時期というのが多いと思います。人知れず隠れて悩んでいるというのは辛いものです。それが他の部分へ影響を与え、非社会的あるいは反社会的とされる言動につながってしまうこともあるかもしれません。
トランスジェンダーの場合、身体に違和感が表れたり、服装やトイレの問題などもあります。隠れていることが難しく、必然的にカミングアウトという形になってしまうこともあります。
両者は少し質的に異なった問題を孕んでいるように思えますが、辛さがあるという点では変わりません。

かれらが悩みを解消して、楽しく毎日の生活を送れるようにすることが求められます。
そのためにどのような支援がしていけるのかを、社会全体で考えていけたら良いですね。

そして、当事者を取り巻く人(例えば家族など)に対する支援も、必要だろうと改めて思いました。

学校教員をはじめ、教育に携わる人が、性的少数者の存在を知っていること。
性的少数者が存在していることを前提として、教育活動を進めていけること。
少しずつでも良いので、そういう状態を目指していけたら良いなあと、僕は思います。

なお、再放送の予定があります。
10月25日(土)の正午から、Eテレで放送です。
見逃してしまった方は、ぜひどうぞ。


※ 10月24日追記
『エデュカチオ!』のスタッフによるブログに記事が出ておりました。
多様な性の子どもたち 大人はどうすれば?(10月18日)
こちらでは、無性愛(Aセクシュアル)等も紹介されていました。


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2つのニュース ~アメリカとロシア~

2013-08-22 10:57:05 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
ここ数日のうちに見かけた、《 同性愛者 》のフレーズの入った新聞記事から、アメリカとロシアのことを取り上げた記事を紹介してみようと思います。

[1] アメリカにおける同性愛者への寛容

米、広がる同性愛者寛容の姿勢 ボーイスカウト、大手企業も(産経新聞) - goo ニュース

【ニューヨーク=黒沢潤】同性婚を事実上容認する最高裁判決が出た米国で、同性愛者に寛容な風潮が強まりつつある。米ボーイスカウト連盟が同性愛者の少年の入隊を認める方針を決めたほか、大手企業も同性愛者への権利付与を支持する姿勢を次々と打ち出している。
英国が発祥のボーイスカウト連盟は米国でも100年以上の歴史を持ち、約370万人(うち青少年約270万人)の会員を抱える。連盟は最近開催した総会で、同性愛者の少年の入隊を認めることを約6割の賛成多数で決定、来年1月から正式に受け入れる方針だ。
総会では、米北部や東部の参加者に賛成者が多かったものの、南部の“伝統重視”のキリスト教保守派メンバーらが反対を表明した。フロリダ州の会員(弁護士)は「連盟の新方針は(同性愛者以外の)子供たちへの影響を全く考慮していない。私は今日限りで、ボーイスカウトの服を脱ぐ」と宣言した。
連盟が方針を転換したのは、米社会で同性愛者への理解が深まっていることに加え、連盟の会員数が最盛期(1972年)に比べて半数程度に落ち込み、組織の立て直しを迫られたからでもある。昨年の米大統領選の際、オバマ、ロムニー両候補も連盟に方針転換を促していた。
大手企業でも姿勢に変化がみられる。6月の時点で、同性カップルへの権利付与禁止に異議を唱える企業は200社を超えた。金融大手ゴールドマン・サックス幹部は「社員がゲイやレズビアンという理由だけで解雇されることがあってはならない」と強調。大手コーヒーチェーン・スターバックス幹部も「『平等』はわが社が大切にする価値観だ」と述べている。
一方、西部カリフォルニア州では今月12日、心と体の性が一致しない性同一性障害を抱える小中学生を対象に、学校施設を自分の心の性別通り使わせるよう学校側に義務付ける州法が全米で初めて成立した。外見上は女性に見えても、自分が男性であると認識していれば男性用ロッカールームを使用でき、野球やサッカーなどの男性チームに所属できるようになる。
東部マサチューセッツ、コネティカット両州は州法での規定はないものの、同様の施策を行っている。カリフォルニア州での州法成立により、性差の問題に悩む人々への寛容な姿勢は米国内でさらに強まるとみられる。


この記事を読んだ印象として、1人の同性愛者としては、やはり嬉しかったです。
とはいえ、このような社会の《 空気 》が、同性愛者の存在を快く思えない人々に対して過度に抑圧的にはたらくようになれば、それはそれで問題なのではないかとも危惧します。

同性愛者が不当に差別されたり、憎悪犯罪(ヘイトクライム)の対象とされたりすることは、アメリカでは横行してきました。この点は日本とは大きく違うと思います。
(日本の場合はタブー視されている面が強く、良識ある人々は「見ざる言わざる」を貫き、そうでなければネタにして笑いの対象としているような感じがします。後者は問題とも言えそうですが、差別というよりは、嘲笑や蔑視に近そうですよね)
そのような国で、同性愛者が社会の中で恐怖を感じずに生きていけるようになることは素晴らしいことです。
ただ、それが、同性愛者に対して生理的な嫌悪を覚える人たちにとっては、もしかしたら計り知れない苦痛かもしれないということは認識しておいた方がいいと思うのです。
嫌悪感情は他者がとやかく言えるものでもできるものでもありませんから。制度上の差別を無くしたり、実体的な暴力・暴言を無くしたりすることはできても、他者の内面にまで土足で立ち入ることはできませんし、してはならないことだといえそうです。
(制度上の差別は憲法14条で規定する平等権の侵害ですし、実体的な暴力・暴言は暴行罪や侮辱罪や名誉毀損罪などに該当しますよね。一方、各人の内面の好悪感情にまで踏み込むことは、思想・良心の自由の侵害に該当しそうです)

うまくまとまりませんが、同性愛者への寛容が広がりを見せていることは同性愛者の1人としてはやはり嬉しいことです。ただ、それがある種の人々にとっての苦痛や恐怖となりうるということからも目を背けてはいけないという思いもあります。

[2] ロシアにおける同性愛者の人権をめぐる問題

同性愛者に人権なし? ロシアの実態 (産経新聞) - goo ニュース

同性愛:露で宣伝禁止法 ソチ五輪開催へ波紋 選手ら反発(毎日新聞)

これらの記事をお読みいただけば分かるとおり、ロシアにおいては、今年(2013年)6月に、「同性愛の宣伝を禁止する法律」が成立したそうです。
この法律では、同性愛者の権利主張など宣伝行為を禁じていて、もちろん罰則規定もあるようです。

確かに、権利主張の中には過激なものがあり、僕からしたら《 行き過ぎ 》に感じるものもあります。
ただ、だからといって、法律で禁じて取り締まると言うやり方は、おかしいと言わざるを得ません。
このような法律があっては、自分の意見すらも述べることができなくなってしまいます。仮にも民主的な国家において、意見の表明すらもはばかられるというようなことがあっていいのでしょうか。

「未成年への同性愛の宣伝を禁ずる」 とありますが、どういう宣伝なのかにもよるでしょう。
未成年者に対してことさらに性的な感情を刺激し、未熟なままでの性的関係を持たせるよう仕向けるようなことについては、僕も懐疑的です。子どもには発達段階というものがあるので、それに合わせていく必要があるでしょう。性についての知識の前に、道徳性や倫理観がきちんと育っていなければ、危険ですらあるはずです。そして、このことは、異性愛だろうが同性愛だろうが同じだと思うわけです。
一方、同性愛者として生まれてくる子どもは一定の割合で存在します。この子たちが自己受容を図り、周りの子たちからも受容される中で、自己肯定感を高めていくためには、どうしても知識が必要でしょう。「世の中には同性愛というものがある」とか「同性愛者として生まれてくる人間が一定の割合で存在する」とかいった程度のことは、中高生に知らせておくことが有益だと思います。
ロシアの法律に則れば、前者も後者も一律に取り締まってしまうことになりそうです。ミソもクソも一緒くたにしてしまっていて、きわめて残念なことです。

また、「ロシアでは、同性愛の宣伝を禁ずる法律のほか、信仰心を侮辱する法律などが発効するなど、適用を間違えれば人権を抑圧しかねない法律が相次ぎ導入されている」 とあるとおり、個人の属性や思想・良心にまで介入して弾圧するような法律が続々と成立しているようです。
ロシアはどうなっていってしまうのでしょうか。なんだか危険な感じがします。
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『ハートネットTV』 と 『探検バクモン』

2013-06-07 19:24:51 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
6月3日の記事 で紹介したとおり、NHKで、セクシュアルマイノリティをテーマにした番組が多数放送されています。

そのうち4本が、6月3日から6月5日までの3日間に集中して放送されました。
いずれも、所用のためリアルタイムで見ることはできませんでしたが、録画で見ることができました。
(ちなみに、「見逃したっ!」という方、まだ再放送には間に合いますよ)

これらの4本の内容について、当ブログからリンクを張らせてもらっている、ちかひらさんがまとめて下さっています。
今週のLGBT番組まとめ

内容を時系列で追ってみたい方は、ぜひリンクを踏んで、見に行ってみてください
以下では、僕が言いたいことを勝手に書き散らしていきます

『ハートネットTV』の方は福祉番組ということもあって、相変わらず真面目な切り口から取り上げていました。
番組の性質上、負の側面にスポットが当たりがちではありますが、それはそれで事実なわけで、そういう現実を多くの方に知ってもらうことにはすごく意味があると思います。

第1回と第2回は子どもがテーマでした。
僕のような同性愛者の場合、自分が同性愛者であることに気づくのは、小学校高学年から高校生の時期にかけての、思春期というケースが多いと思います。ちなみに、僕の場合は、小5の頃に自覚をはっきりと持ちました。
また、性別違和のあるトランスジェンダーの場合も、大きな葛藤が生じてくるのはやはりこの時期だと思います(第2次性徴が始まるため)。
思春期の時期は、自尊感情を培う上で大切な時期です。しかし、セクシュアルマイノリティの子どもの場合、自分の性自認や性的指向について、肯定的な情報を得られない場合が多く、また、周囲と異なる(少数派である)自分を受け入れられなかったり好きになれなかったりする場合もあり、結果として自尊感情が低くなりがちだと思います。あるいは、場合によっては、不適切な情報を得てしまったり、危険な目に遭ってしまう子もいるかもしれません。
さて、子どもたちが長い時間を過ごす場が学校です。その学校で子どもたちを教え導く立場にある教職員の間で、セクシュアルマイノリティについての理解が有るか無いかの差は、かなり大きいと思います。
理解があれば、悩んでいる子どもたちに適切な支援をしていくことができますが、理解がないとそれができません。
生徒指導や、教育相談を進めるに当たって、やはり、セクシュアルマイノリティについての基本的な事柄を知っていることは、必要不可欠だと思います。
現在、教員免許を取得するための必修科目の中に、生徒指導や教育相談についての科目がありますが、その中で発達障がいや精神疾患の基本的なことがらが紹介されていることが多いです。できるならば、セクシュアルマイノリティに関することにもふれてもらえたらなあと思います。
また、現職教員を対象とした研修などでも取り上げてもらうことによって、すでに教員として第一線で活躍されている方々にも、知識を持ってもらえたらなあとも思います。
これは、セクシュアルマイノリティの子どもたちにとっても、また、教職員の方々にとっても、メリットになるのではないかと思います。

第3回は住まいや老後のことがテーマでした。
住まいに関しては、パートナーと同居したいという場合、戸籍上は他人であるという点が障壁となることが、やはりあるようです。
老後については、結婚せずに子どもも授からないという点から、孤独な老後になるのではないかという不安を抱く人が多いようです。
(僕もそうかもしれない…。正直言って、あまり長生きはしたくないです)
もっとも、この老後の問題については、何もセクシュアルマイノリティに限った問題では無いように思えます。
世の中には、別にセクシュアルマイノリティでなくても、独身のままで生涯を終える方は結構いらっしゃると思うのです。事情はいろいろでしょうけれど。非婚主義で結婚しない人とか、結婚したかったけれど叶わなかった人とか、病気や障がいの兼ね合いとかもあるのかもしれません。
また、結婚はするけれど、子どもは授からないというご夫婦もありますよね。もちろん、子どもを望んだけれど授かれなかったというケースも、初めから望まなかったというケースもあるでしょうけれども。
こういった、生涯独身の人とか、結婚はしたけれど子どもは授からなかった人とかも、同じような問題を抱えていると思います。
つまり、この問題については、セクシュアルマイノリティ特有の問題として捉えるのではなくて、《 生涯独身者 》や《 子どもをもたない夫婦 》なども含めた問題として考えていくのが良いのではないかと、僕は思っています。

『探検バクモン』は、『ハートネットTV』よりもフランクな作りになっていました。とはいえ、民放のように茶化すようなものにはなっていなかったように思いました。
爆笑問題の太田さんは、正直に思ったことを言ってくれているので、当事者の中には不快だった人もいるかもしれませんけどね。
あるいは、去年の僕だったら、一部、不快に感じた部分はあるかもしれません。
でも、ああやって本音を出してもらう事って大切だと思います。
萎縮せずに本音を言ってもらわないと、相互理解とか歩み寄るとか、そんなことは未来永劫できないと思うのです。
場合によっては傷つくこともあるかもしれませんけれど…。
要は、言いっぱなしにさせなければいいのですよ。傷ついたのなら、「○○という発言は、ちょっと傷ついたな」って伝えればいいと思いますし、もし事実誤認や偏見がありそうだったら、「いや、それは違うと思うよ」って言えばいいと思いますねー。
そうやって対話をしていく中で、やがては相互理解ができるという風に僕は思います。
もちろん、双方が、相手の言っていることを尊重し合うことが必要不可欠ではあると思うのですが…。

さて、『ハートネットTV』はあと2回分、『探検バクモン』もあと1回分の放送があります。
すでに本放送が終わった分も、これから再放送があります。
ぜひ、セクシュアルマイノリティに関心のある方は、ご覧になってみてください。
放送予定は以下に掲載しておきます。


《 放送予定 》

■ 『ハートネットTV』

* 本放送は午後8時から。再放送は翌週午後1時5分から。いずれもETV(教育)

第1回「セクシュアルマイノリティーの子どもたち~現状~」
本放送:6月3日(月)、再放送:6月10日(月)

第2回「セクシュアルマイノリティーの子どもたち~成長を支える~」
本放送:6月4日(火)、再放送:6月11日(火)

第3回「自分らしく暮らす~新しい住まいのカタチ~」
本放送:6月5日(水)、再放送:6月12日(水)

第4回「マツコ・デラックス “生きる”を語る」
→本放送:6月17日(月)、再放送:6月24日(月)

第5回「WEBの“声”に応えて」
→本放送:6月27日(木)、再放送:7月4日(木)



■ 『探検バクモン』

* 本放送は水曜夜10時55分から。再放送は翌週土曜午前1時15分(金曜深夜)から。いずれも総合テレビ

「”性”をめぐる大冒険!」
第1回 :本放送6月5日(水),再放送6月8日(土)〔6月7日(金)深夜〕
 
第2回 : 本放送6月12日(水),再放送6月15日(土)〔6月14日(金)深夜〕



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NHKがセクシュアルマイノリティ関連の番組を多数放送

2013-06-03 17:24:39 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
NHK(Eテレ=教育)の 『ハートネットTV』 という番組が、6月の特集テーマとして「多様な“性”と生きている」を定め、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)を扱った内容を多数放送するようです。

公式サイトは、こちら です。

《 放送予定 》

* 本放送は午後8時から。再放送は翌週午後1時5分から。いずれもETV(教育)

第1回「セクシュアルマイノリティーの子どもたち~現状~」
→本放送:6月3日(月)、再放送:6月10日(月)

第2回「セクシュアルマイノリティーの子どもたち~成長を支える~」
→本放送:6月4日(火)、再放送:6月11日(火)

第3回「自分らしく暮らす~新しい住まいのカタチ~」
→本放送:6月5日(水)、再放送:6月12日(水)

第4回「マツコ・デラックス “生きる”を語る」
→本放送:6月17日(月)、再放送:6月24日(月)

第5回「WEBの“声”に応えて」
→本放送:6月27日(木)、再放送:7月4日(木)


僕は特に、第1回と第2回に興味があります。
セクシュアルマイノリティに関して、一番支援の重要度が高いのは、思春期の時期だと考えているからです。
僕自身もそうでしたが、自分がセクシュアルマイノリティであることに気づくのは思春期真っ盛りの小学校高学年~高校生くらいの時期であることが多いと思います。もちろん、僕のように、すんなりと自分がセクシュアルマイノリティであることを受容できる場合もあるのですが、そうはいかない場合もあります。それに、自分自身の中では受容できたとしても、「これから社会の中でどうやって生きていくのか」という問題があることには変わりありません。そんな重たい問題に、未だ発達途上にあり、かつ、ただでさえ大きく揺れ動く時期に直面しなければならないのが現状です。
大切なのは、正しく適切な情報が伝わることと、かれらが自己肯定感を形成できるような素地作りなのではないかと僕は考えています。
いずれにせよ、今回の放送は楽しみです。

NHKでの全国放送(しかも夜8時台)ということで、興味のある方はぜひご覧ください。

また、同じNHKの 『探検バクモン』 という番組でもセクシュアルマイノリティのことが取り上げられるようです。

《 放送予定 》

* 本放送は水曜夜10時55分から。再放送は翌週土曜午前1時15分(金曜深夜)から。いずれも総合テレビ

「”性”をめぐる大冒険!」
第1回 :本放送6月5日(水),再放送6月8日(土)〔6月7日(金)深夜〕
 
第2回 : 本放送6月12日(水),再放送6月15日(土)〔6月14日(金)深夜〕



こちらは少し遅めの時間帯ですが、就寝前にマッタリ見るには却ってちょうど良いのかもしれません。

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ドラマ「シェアハウスの恋人」で同性愛描写

2013-01-25 13:45:17 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
日本テレビ系で水曜日の夜10時から放送されているドラマ「シェアハウスの恋人」で、第1話,第2話のいずれにおいても同性愛を思わせるような描写がありました。

描写の内容としては、谷原章介さん演じる櫻井雪哉が、大泉洋さん演じる川木辰平に対して、第1話ではキスをし,第2話では後ろから抱きしめるというものでした。

僕は最近はめっきりテレビを見なくなってしまい、ドラマなんかも見ていないのですが、たまたま妹が録画を視聴している場所に居合わせまして。
カムアウト済みとはいえ、なんだか一緒に見ると気恥ずかしいというか気まずいものですね。

公式サイトの人物相関図 を見てみると、雪哉から辰平へ向かって、《 恋? 》という矢印が出ているので、現時点ではまだハッキリしませんが、おそらく雪哉は同性愛者(ゲイ)という設定なのではないかと思います。
雪哉は既婚者で、息子もいるという設定になっています。既婚者ゲイということですね。
僕の憶測では、「結婚した後に実は自分はゲイであったということに気づいてしまった雪哉は、自分自身がゲイであることを許したり受け入れたりすることへの葛藤と対峙している」ということなのではないかなあと思います。
あるいは、「自分がゲイであることを承知していたけれども、自分を偽って結婚した」のかもしれませんが。
辰平に恋をする自分、男に恋する男である自分。でも自分には妻と子どもがいる…。自分に正直に生きたい。でも責任はどうするのか。特に自分を慕ってくれる息子のことはどうするのか。これも大きな葛藤でしょう。
第1話,第2話を通して描かれていた雪哉は、抑鬱状態にあるように見えました。これら諸々の葛藤が彼をそうせしめていると考えると、納得がいきます。
この後の描かれ方が楽しみなところです。
もし仮に、既婚者ゲイの心の葛藤を描いていくのだとすれば、日テレは斬新かつ大胆なことをしたなあと思います。今までそういうドラマは無かったと思うので。

相関図を見てみると、シェアハウスに住んでいる3人は、それぞれが片想いになっているようです。雪哉は辰平が好きで、辰平は汐が好きで、汐は雪哉が好きで。要は三角関係なんですが、雪哉が同性愛者(ゲイ)だとすると、性的指向のねじれが生じてくるので複雑になりますね。
つまり、同性愛者が異性愛者にしてしまう恋と、異性愛者が同性愛者にしてしまう恋が含まれているということです。もちろん前者は雪哉の辰平への恋であり、後者は汐の雪哉への恋です。いずれも叶う可能性のそもそもない、哀しい恋といえるのかもしれません。
さてさて、3人はどうなってしまうのでしょうね。
楽しみです。

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ナイジェリアで「ゲイを投獄する法」が成立寸前…

2012-12-13 01:16:20 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
世界第9位の人口をかかえる、アフリカ北部の国、ナイジェリアで、「ゲイを投獄する法」とよばれる反同性愛の法律が成立寸前まで来ているようです。
詳しくは、以下に引用する記事を見てください。
記事の中にもあるとおり、この法律が成立すれば、表現や集会の自由が奪われ、ゲイであろうとなかろうと、人々にとって社会的,法的,政治的脅威になります。
この法律の成立に反対する署名 が、世界中から募られているようです。趣旨に賛同されれば、署名へのご協力を。

【署名のお願い】ナイジェリアでかつてないほど苛酷な反同性愛法が成立しようとしています (ゲイのための総合情報サイト g-lad xx(グラァド)より)

 ナイジェリアでかつてないほど苛酷な反同性愛法が成立しようとしています。同性愛者を根こそぎ逮捕・投獄するという恐ろしい法案です。

 ナイジェリアではずっと同性間の性行為が違法でした(イランやサウジアラビアと同様、シャリーアと呼ばれるイスラム法が適用されている北ナイジェリアでは、死刑になる可能性もあります)。それだけでなく、以下のような法案が通されようとしています。

 ・同性の人と一緒に暮らせば、逮捕・投獄され、懲役10年に処されます。
 ・プライドマーチを支援したら、逮捕・投獄され、懲役10年に処されます。
 ・同性で結婚しようとすれば、懲役14年。式に参加した者は誰であろうと10年、式の招待者ですら投獄されます。
 ・公にだろうと私的にだろうと、同性への恋愛感情やパートナーシップを示した者は、懲役10年に処されます。
 ・同性愛者を知っている者は通報しなければいけません。さもないと5年の懲役です。

 この法案は(「ゲイを投獄する法」と呼ばれています)、すでに国会を通過しています。もうすぐ大統領に提出され、大統領選がこの法案に署名すれば、同性愛者は現代の「魔女狩り」に遭うことになります(同性愛者を支援する人たちもまた同様です)

 ナイジェリアのオープンリー・バイセクシュアルの活動家Yemisi Ilesanmi氏は、大統領が法案に署名しないよう運動するとともに、国際社会の支援を求めています。ナイジェリアでは、2006年と2009年にも同様の法律が成立しそうになりましたが、国内および国際社会の反対に遭って立ち消えになったそうです。
 Yemisi Ilesanmi氏はこう語ります。
「もしもこの法が成立したら、表現や集会の自由が奪われ、ゲイであろうとなかろうと、人々にとって社会的、法的、政治的脅威になります」
「すべての国民は平等を欲しています。階級や性別や人種、ジェンダーアイデンティティ、性的指向にかかわらず。成人が誰と愛しあおうと、罰せられてはならないのです」
「LGBTの権利は人権であり、投票などにかけられてはならないのです。こんなホモフォビックで苛酷な法が成立してはなりません」
「人権に関するあらゆる声は尊重されるべきです」

 All Outは、ナイジェリアの人権擁護団体Changing Attitude Nigeriaと提携し、世界中から署名を集めています。すでに10万人以上の署名が集まっていますが、目標の12万人にはまだ足りません。メールアドレスと名前を入力するだけの簡単なものです。賛同される方は、こちら からお願いします。


( 引用終り )

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NHK・ハートネットTVで「結婚」「パートナーのあり方」を特集

2012-12-11 23:50:12 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
昨日 に引き続き、今日(12月11日)、NHK教育テレビの 「ハートネットTV」 という番組で、 Our Voices 「結婚」「パートナーのあり方」 という特集が放送されました。

今日の分も、良質な番組だなあと、僕は思いました。
昨日放送分とあわせて、いろいろな人に見て欲しい。そして、これをもとにして、自らの頭で考えて欲しい。

※ 見逃した方、来週再放送があります。いずれもNHK教育テレビにて

第1回分 12月17日(月) 13時5分~13時35分
第2回分 12月18日(火) 13時5分~13時35分


今日は、ゲイのカップルとレズビアンのカップルをゲストに呼んでのトークがメインでした。
番組の中では、世界で初めて同性どうしの結婚が法的に認められたオランダで、そこへ至るまでにどんな歴史があったのかを解説したVTRも流されていました。

第2次世界大戦中、ヒトラー率いるナチスがユダヤ人を大量に虐殺したことは、広く世界中に知られています。
しかし、ナチスが虐殺したのは、ユダヤ人だけではありませんでした。
虐殺されていった人々の中には、男性同性愛者(ゲイ)も含まれていました。
(詳しくは、《 ピンクトライアングル 》等の語句で検索をかけてください)
今回流されたVTRでは、この話題にもしっかりとふれていたのが印象的でした。

そして、オランダの下院議員、ヘンク・クロールさんが言った、下の言葉もまた印象的でした。

外国の人が、「オランダには同性婚の制度がありますよね」という度に、わたしは、「同性婚なんかありません」と答えます。
「新聞で見ましたよ」と言われれば、こう答えます。
「オランダには、すべての人にひらかれた結婚の制度 があります」と。


最後に僕の結婚制度についての考え方を述べてみようと思います。

僕は、異性愛者であろうと同性愛者であろうと、結婚という制度を利用するかしないかを、自らとパートナーの意志によって決定・選択できるような状況にあることが好ましいと考えています。
上に引用した、ヘンク・クロールさんの言葉を借りるなら、《 すべての人にひらかれた結婚の制度 》であって欲しいと思うのです。
今の日本の制度では、異性愛のカップルの前には、『結婚する』という選択肢と『結婚しない』という選択肢が、両方とも提示 されます。ところが、同性愛のカップルの前には『結婚しない』という選択肢しか提示されない のです。これは著しく不均衡です。
例えるなら、右利きの人はスプーンと箸が選べるけど、左利きの人はスプーンしか選ばせてもらえないお店みたいなものでしょうかね。そんなのおかしいと思うんです。
もちろん、『結婚しない』ことを選択したい同性愛カップルもいます。でも、『結婚する』ことを選択したいカップルが存在する以上、彼らに その選択をする道をひらいて欲しい と、思っています。

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NHK・ハートネットTVで同性婚ドキュメンタリ

2012-12-10 23:56:40 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
今日(12月10日)、NHK教育テレビの 「ハートネットTV」 という番組で、 Our Voices 僕たちが選んだ「結婚」 という特集が放送されました。

実に良質な番組だなあと、僕は思いました。
いろいろな人に見て欲しい。そして、これをもとにして、自らの頭で考えて欲しい。
同性愛の当事者も、そうでない人も。

※ 見逃した方、来週12月17日(月)の13時5分~13時35分に再放送があるので、そちらでどうぞ

数年前、「ハートネットTV」の前身番組にあたる「ハートをつなごう」へ、ゲイであることをオープンにして実名で出演された1人の男性(中村さん)。
彼はあの放送の後、オランダへ渡り、パートナーを見つけ、今年の10月に挙式に至ったようで、今回の放送はそれについてのドキュメンタリーという内容です。

東京や大阪のような大都会ならばともかく、田舎(彼の場合は離島)の閉鎖的なコミュニティの中で、ゲイであることをオープンに生きるということは、相当に苦難の道であったようです(僕は、《 想像通り 》と思ってしまいました…。誠に残念なことですけれど)。
結果的に、中村さんは日本で自分の居場所を見つけることが出来ず、オランダへと渡ったわけです。
その辺りの経緯も、今回の番組ではしっかりと描かれています。

オランダは、世界で初めて、同性婚を認めた国。セクシャルマイノリティに関しては最先進国といってもいいと思うし、日本と比べれば息苦しさは断然少ないのかなあと感じました。

そんな国でも、かつては同性愛は「障害」や「病気」や「異常」や「変態」などと見なされるものだったんですけどね。その辺りのことは、中村さんのパートナーの男性(中村さんより35歳年上で、現在70歳の方)が語っていました。

同性婚が認められるようになって10年以上が経過した今でも、例えばイスラム教徒の方など、同性愛に否定的な方はいらっしゃるようで、その様子もしっかりとカメラで捉えていました。
そのシーンは、中村さんが通っている語学学校でのものでした。

中村さん 「僕は10月2日に結婚します。相手は紳士。男性なんだ」
(イスラム圏から来た)男性 「男と男!? それは良くない。普通は男と女だ。そして子どもが出来る。男と男は病的だよ」
(語学学校の)先生 「あなたが反対する理由を聞かせてください」
男性 「イスラム教の神は…」
先生 「アラー?」
男性 「そう。アラー。アラーも禁じています。男と女が結婚して子どもを作る。そして世界が継続するのだと」
先生 「わたしには息子がいます。もう15年間も男性とパートナーとして一緒に住んでいます。彼らはとても幸せです。同じ屋根の下に暮らしていて、彼らは病気ではありません」
男性 「でも、しかし…」


敬虔なイスラム教徒やキリスト教徒の方の場合、この男性のような考えを持った方が多いように思います。
そして、宗教のことが絡むと、理解して貰うのはむつかしいと僕は考えています。特に、一神教の場合には。
少しだけ宗教と同性愛のことについて、僕の個人的な考えを書いておくことにします。
僕自身は有神論者で、神を信じている立場です。なおかつ、同性愛者です。世の中にはそういう人間もいます。いや、いて当然なのです。
そして、神の前に立ったとき、異性愛者だろうと同性愛者だろうと同じなんだと僕は信じています。神は等しく愛を注いでいると思います。そこに分け隔てなど全くないと思っています。
そして、子孫繁栄と言うことに関して。同性愛者はいつの時代にも、どこの国にも、必ずある一定の割合で存在しています。それでも、人類は増殖を続けているのです。これはもうれっきとした《 実験結果 》です。同性愛者が自分に正直に生きたとしても、人類は増え続けると、僕は思っています。なぜなら、同性愛者は、人口の数パーセントしかいないからです。
ただ、宗教とか信仰といったものは、結局は個人の心の問題なので、理屈だけでは如何ともしがたい部分があると思っています。ホントは、そういう部分も含めて乗り越えて、互いを認め合い、共存・共生できるようにしていきたいんだけど、でも相当難易度は高いと思います。

さて、番組の最後は、今回の2人の結婚式のことと、そのことを日本の放送局がドキュメンタリーとして放送することを取り上げた、オランダの新聞の引用でした。なかなか印象的な文面でしたので、引用しておきます。

日本では2人が「ゲイ」であることが問題になる。オランダで問題になることがあるとすれば、それは2人の「年齢の差」だろう

番組の公式サイト には、中村さんご本人が書かれた記事へのリンク等も張られています。興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

今回、良質なドキュメンタリー番組が放送されたことを、1人のゲイとして、嬉しく思います。

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国際反ホモフォビアの日

2012-05-17 23:21:30 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
今日、5月17日は、IDAHO = 国際反ホモフォビアの日 でした。
ホモフォビアとは、日本語で言えば同性愛嫌悪、つまりは同性愛者をいわれなく差別したり嫌悪したりすることです。
そういうことは、やめましょうという日なのですね。

なぜ5月17日なのかというと、同性愛がWHOの精神疾患のリストから削除されたのが、1991年5月17日だからです。

同性愛者は、性的指向が異性に向かわず同性に向かっているだけ。一言で言えばただそれだけのこと。
それ以外の部分については、何にも違わないのだけど、その1点が違うだけで訳もなく避けられたり嘲笑されたりしてしまうというのは悲しいことです。

僕も同性愛者の1人ですが、《 左利き 》や《 色覚が多数派と異なる人 》と同じような感じで、ごく自然に、何の気兼ねもなく社会に存在できるような時代がきたらとは思っています。
僕が生きてる間にそうなるかはわかりませんが。


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オバマ大統領が同性婚支持表明

2012-05-10 22:56:06 | ゲイ(同性愛)のことIII (ニュースとか)
アメリカのオバマ大統領が同性婚支持を表明したニュースが今日は流れていましたね。

オバマ大統領、同性婚支持-再選にらみ初めて表明(ウォール・ストリート・ジャーナル)

【ワシントン】オバマ米大統領は9日、ABCテレビのインタビューで、これまでの方針を転換して同性婚への支持を表明した。11月の大統領選挙をわずか 半年後に控える中で賛否の分かれる同性婚問題に対する留保姿勢を変えたもので、政治的な意味合いの大きいスタンスを選択した形だ。
バイデン副大統領やその他数人の上級顧問が最近、同性婚に支持を表明。この結果、オバマ大統領も明確な立場を示すよう強い圧力を受けていた。オバマ大統領は「個人的見解」として、同性愛者同士が結婚する権利を持つべきだと考えていると述べた。同大統領は、数年間にわたって友人や家族と話し合ったり、軍の同性愛者や、同性カップルで子育てをしているスタッフのことを考えたりして、こういう考えに至ったと説明した。 
オバマ大統領はABCテレビ番組「グッド・モーニング・アメリカ」でキャスターのロビン・ロバーツ氏の質問に対し、「わたしはこの問題で進化してきた。米国のゲイやレズビアンが公平かつ平等に扱われるべきだとの考えは常に変わらなかった」と述べた。その上で「ある時点で結論に到達した。それは個人的な見解で、同性愛者が結婚可能であるべきだと考えていると公に認めることが重要だという結論だ」と話した。 
オバマ大統領は2008年の大統領選挙当時、同性婚には反対だが、シビル・ユニオン(同性間のカップルに適用される婚姻に類似した関係)は支持するという立場を取った。2010年の秋には、同性婚に対する自分の考えが「進化しつつある」と述べ、同性婚支持へ傾いていると解釈されていた。その後、立場が変化したかという質問を幾度となく受けていたが、そのたびに回答を避け、その他の同性愛者の権利擁護の実績を強調していた。 
オバマ大統領は「これまで同性婚の支持をためらっていたのは、シビル・ユニオンで十分だろうと考えていたことも一因だった」と述べ、「わたしはまた、『結婚』という言葉が多くの人々にとって極めて強い伝統や宗教的信念などを想起させることに神経質になっていた」と語った。 
同大統領がこのような政治的に慎重な立場を持続できなくなったのは、ここ数日間のことだ。それは、バイデン副大統領やその他のオバマ政権幹部が同性婚支持の立場を示したことが少なからず影響した。 
同政権高官によると、オバマ大統領は今年に入り、9月の民主党全国大会より前に同性婚の支持を表明したいと意を決していたが、バイデン副大統領の発言やその反響を受けて表明の時期が早まった。ホワイトハウスは、オバマ大統領がテレビのインタビューで同性婚支持を表明することを8日午前に決めたという。 
大統領の同性婚支持表明に先立ち、秋の民主党全国大会の主催州であるノースカロライナ州の有権者は8日の州民投票で、結婚は男女間に限るとした同州憲法改正を圧倒的多数で承認したばかり。 
世論調査では、同性婚に対する見方は他のどんな社会問題よりも急速にシフトしているものの、同性婚の禁止を採用している州は約30州ある。 
このためオバマ大統領の同性婚支持表明は、今年の大統領選挙に潜在的なリスクになり得ると同時に、恩恵をもたらす可能性もある。 
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニューズが3月に実施した世論調査によると、同性婚を支持する米国人の比率は49%と、09年の41%から上昇した。反対と回答した比率は40%程度だった。 
アフリカ系米国人(黒人)の同性婚支持率はこれまで比較的低かったが、変わりつつある。WSJの3月の世論調査によると、黒人の同性婚支持率は09年の32%から50%にまで上昇した。オバマ大統領の再選に向けた選挙活動でカギを握るのは黒人だ。 
また同大統領の同性婚支持表明は若い有権者を活気づける可能性がある。若い有権者は大差で同性婚を支持しており、WSJの調査によれば、18~34歳の同性婚支持率は57%に達する。ABCテレビのロバーツ氏はインタビュー後のリポートで、同大統領が同性婚支持表明にあたり、娘のマリアさんとサーシャさんから影響を受けたと話していたことを明らかにした。 
しかしオバマ大統領の立場は、共和党の大統領候補指名を確実にしているミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事の立場と真っ向から対立する。ロムニー氏は結婚は男女間に限るべきだと述べており、今週改めてその立場を強調した。シビル・ユニオンにも反対の立場で、結婚を男女間に限ると限定するよう憲法を修正することを支持している。


アメリカの現職大統領が、同性婚支持を公に表明するのは史上初めてのことであるとのこと。
1人の同性愛者として、この件については嬉しい気持ちです。

異性愛者が自然に愛するように、同性愛者は自然に同性を愛するのです。
人間は、本当に心から愛せる、この人のために生きたいしこの人と一緒になら死んだっていい(ちょっと大げさですが)と思える相手とパートナーを組むのが幸せだと思います。
その相手が異性であるか同性であるかで扱いが全然違うというのは、やはりおかしいと感じます。
異性愛者であろうと、同性愛者であろうと、自然にあるがままに暮らしていける世の中がいつか訪れたらいいなあと思います。
同性愛者であることが、《 下戸 》であることや、《 左利き 》であることなどと同じように、普通に何の気兼ねもなく言える世の中になったらと思います。

危惧するのは、政治利用されるだけされて終わって、何も残らないケース。
あるいは、変な側面ばかりが強調されて却って状況が悪くなってしまうケースも心配です(ただでさえ誤解や偏見はたくさんあるのですから)。
マスメディアの良識が問われるようにも感じます。

どうか、物事がいい方向へ向かいますように。

PS : この件と付随して大事件(?)が起こりました。それはまた別記事で


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