Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

書籍・映画の紹介(同性愛やセクマイ関係)

2013-03-04 12:17:53 | ご案内
同性愛( = ホモセクシャル,ゲイ / レズビアン )や セクシャルマイノリティ( = 性的少数者,LGBT )のことについて知ってみたいという方のために、僕がおススメする書籍や映画を紹介します。

■ 一般論を述べた本
ここでは、一般論を概説的に述べた本を中心に紹介します。教科書的な本を求められている方にはおススメです

・ プロブレムQ&A 同性愛って何?―わかりあうことから共に生きるために(伊藤悟 他著,緑風出版)
プロブレムQ&A 同性愛って何?―わかりあうことから共に生きるために
伊藤 悟,大江 千束,小川 葉子,石川 大我,簗瀬 竜太,大月 純子,新井 敏之
緑風出版

同性愛についてありがちな疑問や誤解について、Q&A形式で述べた本です。
一般論として同性愛について知りたい方はこの本をおすすめします。あらゆる疑問が解決することでしょう。
著者は基本的に同性愛者(ゲイ / レズビアン)の当事者たちです。

・ セクシュアルマイノリティ 第3版(セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク編著,明石書店)
セクシュアルマイノリティ第3版
ロニー アレキサンダー,池田 久美子,岡部 芳広,木村 一紀,黒岩 龍太郎,高取 昌二,土肥 いつき,宮崎 留美子
明石書店

高等学校や大学等で教員をしているセクシャルマイノリティの当事者たちが、わかりやすく平易で明快な記述を心がけて、インターセックス,トランスジェンダー,同性愛について概説した書籍です。
扱っている分野は幅広いですが、内容はしっかりしています。教科書のような感じで理解を深めることができるでしょう。
文字も大きく、記述も平易なので、高校生以上であれば十分理解できます。

・ 「性別が、ない!」人たちとのつきあい方 ~実はあなたにも当てはまる20の性別パターンガイド~(新井祥著,ぶんか社)
「性別が、ない!」人たちとのつきあい方 ~実はあなたにも当てはまる20の性別パターンガイド~
新井祥
ぶんか社

この本では、トランスジェンダー や 無性愛(ア・セクシャル) などについて、漫画なども交えながらわかりやすく描かれています(《 真性ゲイ 》と《 真性レズビアン 》についてはほとんど言及はありません)。
ゲイやレズビアン以外のさまざまなセクシャルマイノリティについて知ってみたい方はぜひご一読ください。

・ 虹色の貧困(竜超著,彩流社)
虹色の貧困―L・G・B・Tサバイバル!レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」
竜超
彩流社

この本は主にセクシャルマイノリティの当事者におススメしたい本です。当事者には一度は読んでほしい本だなあと個人的に思っております。ほかの本ではなかなか触れていない(触れられない?)ことがいろいろと書いてある本です。
もちろん、当事者でない方が読んでもよいと思います。とくに貧困問題に関心のある方は、示唆を受けられるかもしれません。

■ 特定の人物等にスポットを当てた本(ドキュメンタリー等)
ここでは、特定の人物等にスポットが当たっているドキュメンタリーのような本を中心に紹介します。具体的なイメージをつかみたい方にはおススメです

・ ボクの彼氏はどこにいる?(石川大我著,講談社文庫)
ボクの彼氏はどこにいる? (講談社文庫)
石川大我
講談社

真性ゲイの当事者である、石川大我さんが、ご自身の生い立ちをつづられた本です。
あくまでも石川さんという1人の人物のことを(ご自身が)書いた本なので、一般論ではありません。
リアルな1人の人物を描いているので、実感はわきやすいかもしれません。
現状において、ゲイの少年あるいは青年がどのようなことを感じながら成長していくのかを知るための1つの手がかりになるでしょう。
(文庫版と単行本版がありますが、文庫本で加筆された分があるので、これから読まれる方には文庫版をお勧めします)

・ カミングアウト・レターズ(砂川秀樹 + RYOJI 著,太郎次郎社)
カミングアウト・レターズ
砂川秀樹 + RYOJI
太郎次郎社エディタス

ゲイやレズビアンの当事者と、カミングアウトを受けた家族や教師との間の往復書簡集です。双方の気持ちがとても伝わってきます。
いろいろな人に読んでほしい本ですが、特にこれからカミングアウトを考えておられる方にはぜひ読んでいただきたい、そんな本です。

・ 男ふたり暮らし(伊藤悟著,太郎次郎社)
男ふたり暮らし―ぼくのゲイ・プライド宣言
伊藤悟
太郎次郎社


・ 男と男の恋愛ノート(簗瀬竜太 + 伊藤悟著,太郎次郎社)
ゲイ・カップル 男と男の恋愛ノート―恋と暮らしと仕事のパートナーシップ
簗瀬竜太 + 伊藤悟
太郎次郎社


これら2冊は、伊藤さんと簗瀬さんのゲイカップルが同居生活をした経験を記したドキュメンタリです。
『男ふたり暮らし』は主に伊藤さんの視点から、『男と男の恋愛ノート』は主に簗瀬さんの視点から語られます。

■ 同性愛を描いた映画
ここでは同性愛を主題として扱った映画を紹介します。映像という形でより鮮明なイメージをやわらかく与えてくれると思います

・ ハッシュ! (橋口亮輔監督)
ハッシュ! [DVD]
橋口亮輔監督作品
Happinet(SB)(D)


・ 渚のシンドバッド (橋口亮輔監督)
渚のシンドバッド [DVD]
橋口亮輔監督作品
東宝


『ハッシュ!』と『渚のシンドバッド』は、ともに橋口亮輔監督の作品です。橋口監督ご自身は真性ゲイの当事者であり、公にカミングアウトして活動されています。
『渚のシンドバッド』は1995年に公開された作品で、高校2年生のゲイの男の子が主人公です。主人公はクラスメイトの男の子に恋をしてしまうのですが、相手の男の子は異性愛者だからその恋は叶うものではなく…。とても切ないですが、甘酸っぱい青春を感じさせてくれる良作だと思います。問題提起もふんだんに含んでいます。
『ハッシュ!』は2001年に公開された作品で、30歳のゲイのカップルと、同年代の女性のお話です。切なさが強く表れていた『渚のシンドバッド』と比べると明るくさわやかなタッチの作品に仕上がっています。それでいて、さらに深い作品になっているとも思います。たいへんおススメの映画です。この作品については、僕の書いた紹介記事 もありますので、あわせてご覧ください。

・ トーチソング・トリロジー (ポール・ボガート監督)
トーチソング・トリロジー [DVD]
ポール・ボガート監督作品
IMAGICA TV


『トーチソング・トリロジー』は、やや古いアメリカの映画です。クライマックスの部分、ゲイの主人公・アーノルドとその母親のやりとりがあるのですが、そこが最高にいいです。いろいろな論点を提示してくれます。
また、同性愛嫌悪や憎悪犯罪(ヘイトクライム)についても如実に描かれています。作品中では、主人公の最愛の恋人が、憎悪犯罪によって命を奪われてしまいます。

・ あしたのパスタはアルデンテ
あしたのパスタはアルデンテ [DVD]
クリエーター情報なし
オンリー・ハーツ



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