Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

戦争末期の満州で女性たちにより自殺に追い込まれた男性

2022-08-16 16:48:25 | 男性差別 I (概観・総論・横断的内容)
まず、新聞記事をご紹介します。 

満州からの避難列車、日本人女性たちから責められた日本人男性…自殺に追い込まれるのを見た
読売新聞 2022/08/15 17:41  

1932年に現在の中国東北部に建国され、多くの日本人が移り住んだ満州国。小学生の頃に現地で暮らし、終戦の前後にソ連軍の侵攻から逃れて鳥取県米子市に引き揚げた安本明功さん(88)(米子市)にとっても、忘れられない季節になった。広島、長崎への原爆投下や沖縄戦と同様、多くの命が失われた満州侵攻について「より多くの人が知り、後世に語り継いでほしい」と感じている。(東大貴)
安本さんは米子市の小学生だった44年春、戦局の悪化に伴う米軍の攻撃に備えて、満州の観測所長だった父・清三さんの後を追い、西部のアルシャンに移り住んだ。家族4人で観測所に併設された家で暮らしたが、食べるのに精いっぱいだった日本での生活とは一変。現地の手伝いの人が靴を磨き、登校の際には荷物を持ってくれた。「不自由のない暮らしだった」
ところが、45年8月上旬のある日、観測所そばでソ連軍の攻撃とみられる爆撃があった。「6日午前10時頃」と記憶している。翌日、仕事を続けなければいけない父を残して、家族で着の身着のまま列車に飛び乗った。ソ連軍によって壊滅状態となった街を抜け、10日余りかけて現在の韓国・釜山にたどり着いた。そこから少し横に傾いた古くて大きな船に乗り、島根県中部の江津(ごうつ)市へ。鉄道を乗り継いで8月22日、米子に戻った。
一方、アルシャンに残った父は観測所の機密文書を燃やすなどしていたが、ソ連軍に捕らえられた。その父は終戦から2年余りたった頃、ぼろぼろの服とやせこけた姿で米子に帰ってきた。突然のことでぼう然としていると「(自分がいない間は)金がないのに学校行けたか」と聞かれた。亡くなったと思っていた父が戻ったうれしさに、その日は一人布団にくるまって泣いた。 
2年間のことは語らなかったが、ソ連で強制労働をさせられたのだろう。体は弱っていた。土木作業などの職を得たが、体がもたず仕事は長続きしなかった。一家の生活は苦しかったという。
ロシアに侵略されるウクライナの惨状を見るたびに、77年前の記憶が重なり胸が痛む。

満州では戦争末期、成人男性はほとんど軍に召集されていた。
「満州から列車で避難する際、紛れ込んでいた日本人の成人男性が同じ日本人の女性たちから責められ、自殺に追い込まれるのを見た。現地では民間人の多くが犠牲になった」 と安本さん。

「今の若い世代で満州で何があったかを知る人は少ないと思う。無実の人を犠牲にし、不幸に陥れる歴史を繰り返してはならない」 
悲惨な戦争を知る者として、語り継ぐ大切さをかみしめている。


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引用はこれで終わりです。
「満州から列車で避難する際、紛れ込んでいた日本人の成人男性が同じ日本人の女性たちから責められ、自殺に追い込まれるのを見た」
というところ、聞き捨てなりません。 

平時の今と戦時下の当時を単純に比較はできないのかもしれませんが、こんなことがまかり通って良いのかと、憤りと悲しみが止まりません。 
国のために戦うこと(武器を持って敵軍と対峙し、殺戮を行うこと)を国家権力によって強いられることの100%ない "特権" を享受している女性が、そのことを意識もせずに、その "特権" の上に胡坐をかいたままで、男性の心身を蹂躙しています。
私はどうしても許せません。

そして今、ウクライナの地では同じようなことが起こっているのではないでしょうか?  
遠く離れた日本からでは真実はわかりませんが、そんな気がしてなりません。 
(注:ロシアによる軍事侵攻以後、ウクライナでは成人男性の出国が禁じられている。国民皆兵ということである) 

国外避難できたとしても、いばらの道であることは事実でしょう。 
しかし、女性には「ア.国のために戦う  イ.国外へ逃亡する」という選択肢が開かれている(どちらも苦難の道だとしても)のに対して、男性には「国のために戦う」という以外の選択が許されていない というのは、差別以外の何ものでもありません。許されざることです。 
保守系の人たちがこういうことを推し進めてくるのは、論理的整合性がとれているともいえますが、リベラルも全く問題視せず、むしろなんだかんだと詭弁を弄して増長するありさま。狂っていると思います。

まともなリベラル(?)がたくさん出てきてほしいものです。

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