旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

観音埼灯台とよこすか海軍カレーと戦艦三笠と 京急本線を完乗!

2017-09-16 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

京急本線の始発駅・泉岳寺、発車時刻の4分前、側線から赤い8両編成が入線してきた。
07:09発の特急浦賀行きは、残念ながらロングシートの車両。こりゃブリーフケースの一番搾りはお預けだ。 

早朝の品川駅。なぜ早いかと云えば、京急本線を直通する特急は平日の朝の2本だけだからだ。
今朝は「ヨコスカ1日満喫きっぷ」を求めて浦賀をめざす。

赤い8両編成は京急本線を1時間と少々で浦賀まで走り抜ける。フェニックスの駅前広場は南国の風景だ。

観音埼灯台は日本最古の洋式灯台、ここが開国の歴史舞台であったことを物語っている。
狭い航路帯をタンカーが行き交い、無数に遊ぶ釣舟が浦賀水道に遊んでいる。
すこし視線を上げると君津のコンビナート、富津岬、鋸山、館山湾、房総半島が手にとれる。意外と近いのだ。  

灯台に上って冷えたビールを呷る。噴き出した汗が乾いた海風に吹かれてひとごこちだ。
時間は秋の雲にあわせてゆっくりと流れている。

観音崎京急ホテルの「SPASSO 」は、東京湾に臨んだアジアンテイストのシーサイドリゾート。
潮の香りと海からの風をうけて浸かる展望露天風呂でリフレッシュ、至福です。 

ひと汗流したら "FREEZING HIGHBALL" これはなかなかいける。冷涼感と爽快感がたまらない。
「レストラン浜木綿」の "よこすか海軍カレー" は、バナナとパイナップルが深みのある味わいを醸し出す一皿。
戦時中、南洋に展開した水兵さんはこんなカレーを食べたのだろうか。 

京急本線は金沢八景を過ぎて三浦半島に入るとトンネルが連続する。小さな谷ごとに駅が設けられている。

帰りはそんな駅のひとつ汐入に途中下車して「どぶ板通り」を歩く。バーでは非番の海兵が飲んでいるね。
バー、アパレルショップ、スカジャンの店、ミリタリーショップなど、横須賀を凝縮した街だ。 

残念ながら「横須賀ビール」は休業、どぶ板通りの延長線上を東に向かうと三笠公園で東京湾にぶつかる。
ここに東郷元帥と「戦艦三笠」に出会う。青空に旭日旗が映える。帰ったら「坂の上の雲」を捲ってみよう。

京浜急行電鉄本線 泉岳寺~浦賀 56.7km 完乗 

横須賀ストーリー / 山口百恵



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (呑み人)
2023-10-01 15:59:55
ウォーク更家 様、こんにちは。
なるほど、都心に近いリゾートホテルは
そんな需要もあるのですね。
ある意味、ご夫妻の思い出のホテルですね。
コメントありがとうございます。
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Unknown (呑み人)
2023-10-01 15:54:55
まつなる様、こんにちは。
実際のところは、品川で買った一番搾りを
浦賀行きがオールロングシートで開けられなかった。
ってところでしょうか。
それでも海を眺めて、爽快なビールでした。
コメントありがとうございます。
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懐かしいホテル (ウォーク更家)
2023-10-01 07:10:09
定年退職直前に、会社が、観音崎京急ホテルで、退職後の暮らし方の研修を夫婦同伴でやってくれました。
このときは大企業は恵まれているなと思いました。
懐かしいホテルです。
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Unknown (まつなる)
2023-09-30 23:16:12
灯台に上がってビールとは!!
そういう楽しみ方があるとは気づきませんでした。360°の景色、海岸線、最高の肴ですね!!
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