旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

単車でGO!俄かライダーの北海道周遊 「風を感じて」

2011-08-26 | にいがた単身赴任始末記

 石狩川に流れ落ちる落差100mの名瀑「流星の滝」と「銀河の滝」。
柱状節理が屏風のような「大函」、層雲峡の渓谷美を堪能した後は、石北峠を越える。

 近頃、匂いで旅先や季節を感じることが少なくなった。
車はエアコンを効かせて走るし、列車も窓の開かないものが多いからね。
樹木や夏草、水辺、水田、牧舎や鶏舎の匂い、潮のかおり。
峠を越えたりカーブを曲がるだけで変化する空気、“風を感じて” 走る単車の醍醐味だ。

 留辺蘂で北見国道を左に折れて国道242号へ。
眼前に広がったサロマ湖はとにかく大きい。海と隔てる全長20kmの砂嘴もはるか遠くだ。
道の駅サロマ湖の先にある北勝水産で、人気のある「ホタテバーガー」を食べた。
これは旨かった。レタスとトマトの上に揚げたてのホタテを4つ、お奨めです。

 サロマ湖から見る夕陽はとてもキレイだそうだが、それまで待つ訳にもいかない。
なにしろ西から不穏な雨雲が迫るのでオホーツクラインを東に急ぐ。
能取湖・網走湖岸を抜け、女満別のメルヘンの丘を眺めて網走市内へ。
郊外の天都山に旧網走刑務所の建物を移築した「博物館網走監獄」を訪ねる。

 網走監獄を足早に見学すると、今日の目的地斜里に向けて国道244号に入る。
いよいよオホーツク海を間近に、と思った矢先、とうとう捕まったゲリラ豪雨。
昨日に引き続き大粒の雨に叩きつけられ、いつの間にか “雨を感じて”。
原生花園をあきらめて、急ぎ逃げ込んだ知床斜里駅のホテルまで、層雲峡からは240km。
明日は知床半島を走る。

風を感じて / 浜田省吾 


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