銚子は全国屈指の水揚げ量を誇る漁港、市中では新鮮な魚を提供する店に事欠かない。
予めチェックしておいた「喜可久寿司」でご自慢の “サンマの押し寿司” は旨い肴だ。
銚子電鉄の終点外川駅の古びた駅舎、ぽつんと赤いポスト、
レトロな車両も留置されていて、映画のセットになりそうだ。
一つ目の犬吠駅は犬吠埼灯台最寄駅になる。
駅舎では地元ヤマサ醤油のタレが染み込んだ「ぬれ煎餅」が大々的に販売されている。
再三メディアにも登場している銚子電鉄の資金難を救う救世主でもあるのだ。
電車はゆっくりと、そしてガタゴトと進んで行く。きっと線路の状態も良くはない。
地元の方も観光客も、この煩いほどの振動を受け止めて、あるいは楽しんでいる。
9つの駅を20分で走り抜けるとJR銚子駅の隅っこを間借りするように緑の老体を横たえる。
たぶん京王線を走っていた老体は、潮風に吹かれて第二の人生を楽しんでいるかの様だ。
<40年前に街で流れたJ-POP>
恋と海とTシャツと / 天地真理 1974