旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

稲荷の門前にて味噌カツで一杯 豊川線を完乗!

2019-10-20 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 名鉄・豊川線を乗って呑む。
鉄道の日を記念した「秋の乗り放題パス」で、東海道線を延々6時間揺られて来た。
豊川線の乗車は僅か11分。なんだか無駄なようだけれど、読むべき本の頁は進むのだ。

豊川線を往くとこんな風景に出会える。
祈願成就の御礼として奉納された大小の「お狐さん」はその数はおよそ一千体と云う。

 

豊川稲荷(圓福山妙嚴寺)に強調される「赤」は、なんだか名鉄の車両とイメージが重なる。

 国府駅の4番線には豊川稲荷との間をシャトルする赤い2両編成が停まっていた。
豊川線はここで名鉄本線と分岐して、約7キロの軌道線(路面電車の免許)を往く。

短い路線だけれど、電車は15分間隔で運転するので途中駅で行き違いがある。
終点手前の稲荷口で2度目の交換は、名古屋方面へ直通する急行電車を見送った。 

4駅11分の小さな旅は、豊川稲荷駅の車止めに遮られて、あっけなく終了する。
駅前ロータリーには狐たち、飛んだり跳ねたり、中には化かしのポーズをとる狐も。 

この日、境内では「豊川きつね祭」参道では「ほいとも祭」が開催中で大賑わい。
約400mの参道を搔き分け搔き分け本堂に詣でる。 一千体の「お狐さん」はその奥だ。

 旅の終わりは創業120年の老舗みそかつ屋「豊盛軒」で。店外にはキツネの面が並ぶ。
酒は生駒の "嬉長 純米吟醸 夏限定酒"、やや辛でフルーティーなのど越しだ。
たっぷりの味噌ダレに洋からし、柔らかな肉がカラッと揚がった "味噌カツ" が美味い。
半分を酒のアテに、半分はご飯と赤だしで堪能した、豊川線の旅の〆なのです。

名古屋鉄道・豊川線 国府~豊川稲荷 7.2km 完乗

 

夜明けのマイウェイ / パル 1979



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