旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

きょうの常盤食堂「やきめし」

2023-10-11 | Biz-Lunch60分1本勝負

サラダを添えて “やきめし” が登場。敢えてお品書きにこう称するのは老舗の矜持か。
シルバーにナプキンが巻かれているのが、なんだか懐かしい気持ちにさせる。
パラパラな中華のチャーハンに対してしっとりしている。出汁が効いている?玉子を最後に加えるから?
やきめしにしてもカレーライスにしてもボクは蕎麦屋のそれが案外好物なのだ。

ここは宿場町であり、徳川家康の民情視察を兼ねた鷹狩りの際の御殿址がある。
昭和初期まで「二七の市」が立った。大根やら白菜やらを売る農家のお母さんのモニュメントもある。
こんな旧い街の大衆食堂で、タマネギの甘みを噛み締めながら “やきめし” が美味しい。

<40年前に街で流れたJ-POP>
恋 / 石川ひとみ 1983


Biz-Lunch せんや@大塚「あじフライ定食」

2023-07-19 | Biz-Lunch60分1本勝負

電車通りに二坪ばかりの小さな惣菜屋さんがある。店の前には小さな看板に昼の定食の品書きがある。
昼時に列ができているので気になっていた。小さな惣菜売り場の奥、もう一つの引き戸を開けてみる。
カウンター4席、2席と4席の卓が其々ひとつ。落ち着いた小料理屋っぽいお店が隠れていた。

5種類の定食は1,500円単価、おっと今日は散財かなぁと一瞬思ったけど、なになにその価値十分の定食だ。
択んだのは “あじフライ定食”、3つの小鉢と赤だしのシジミの味噌汁が嬉しい。

まずはあったかご飯を4種盛りのお刺身でいただく。プリッと “ホタテ” が美味しい。
二枚の “あじフライ” は、ふっくら肉厚がサクサクの衣に包まれてなかなかの逸品です。
“ナスの揚げ浸し” で箸を休めたら、ご飯を半分だけお代わりする。
たっぷり山葵を溶いた醤油を垂らして小さな “しらす丼” で〆る。

電車通りに美味しい手札を見つけて、今日も収穫の大塚ランチなのだ。

あいつの部屋には男がいる / 吉田拓郎 1983


Biz-Lunch 広州市場@大塚「わんたん」

2023-06-28 | Biz-Lunch60分1本勝負

レンゲが下唇にあたってアチぃ、このコクのある塩味ベースのスープは悪くない。
手包の大ぶりな “わんたん” は、たっぷりの挽肉が詰まって、このもちもちが美味しい。
通はレンゲにすくった “わんたん” に、食べるラー油・塩しょうがダレ・にんにくダレを絡めて食べるらしい。
初めましてのボクは、ただただ塩味ベースを楽しむのみだ。

大塚駅から南大塚通りに入ると、ほどなく「わんたん麺 広州市場」が見えてくる。
昼間っから大きな看板にライトが当たって、真っ赤な扉が否が応でも目を引く。

ホールのお姉さんは見たところ5人のうち4人は彼方の人、扉を押した途端に広州(らしい?)雰囲気を感じる。
もっとも彼女たちが話しているのが広東語か北京語かボクには分からないんだけどね。ごちそうさまでした。

<40年前に街で流れたJ-POP>
青い夏のエピローグ / 堀ちえみ 1983


Biz-Lunch きょうは榕城@旧東海道・品川宿「エビそば」

2023-06-21 | Biz-Lunch60分1本勝負

ゴロっと大きなむき海老を浮かべて “エビそば” が着丼。美味いんだなコレが。
エビが主役の五目そばってところかな、濃ぉい塩味のスープを絡めて中太麺が美味しい。
案外ガテン系のお客さんも多いから、この街の中華はどこも盛りがよく味が濃い。ボクの年代は要注意。

そうそう「登龍」じゃないよ。きょうは「榕城」って品川神社に向かう北馬場参道の町中華。
麺類や定食ものならこの店がお勧め、旨辛の “ミニ麻婆丼” が脇を固めて美味しい嬉しい。
この日も連日の30度超え、ランチ遠征が少し辛くなってきたこの頃なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
渚のライオン / 早見優 1983


Biz-Lunch きょうの登龍@旧東海道・品川宿「麻婆丼」

2023-06-14 | Biz-Lunch60分1本勝負

大盛りどんぶり飯をボウルに伏せたら、惜しげもなく麻婆豆腐をかけて “麻婆丼” が着丼。
差し込むレンゲが埋まってしまうほど、この大盛り、手応えあり。

決して本格中華ではない。唐辛子も花椒も感じない。子どもも喜ぶ家庭の麻婆豆腐が美味しい。
具だくさんの豆腐が不揃いだったり、ひき肉が塊になってたりするのも楽しい嬉しい、呑み人のNo1メニュー。

前に並んでいた3人組は会話の内容からして初見参組、2人は大盛り炒飯を注文していた。
なぜだか最近ブレーク気味、北品川商店街の大盛り中華の「登龍」なのだ。

Gemini / 川島なお美 1983


Biz-Lunch 娘娘(ニャンニャン)@浦和「スタミナラーメン」

2023-06-07 | Biz-Lunch60分1本勝負

熱々の餡かけスープをひと口ふた口、中太の麺をズズッと啜る。もう頭皮に汗を感じる。
醤油味のスープに、ニラ、挽肉、豆板醤を入れた「ピリ辛」の “スタミナラーメン” が美味しい。
酢醤油を付けて小ぶりな餃子を口にを放り込む。ジュわぁっと肉汁が溢れるモチモチがこれまた旨い。

賑やかな街並みが閑静な住宅街に変わるあたり、瀟洒なマンションの1階に暖簾分けの店ができた。
南欧風の洋食屋さんを居抜きした店舗でこのソールフードを食べるのはなんだか勝手が違う。
いずれ豆板醤の匂いが染みついた、あの北浦和の路地裏のような味のある店になるだろうか。

<40年前に街で流れたJ-POP>
エスカレーション / 河合奈保子 1983


Biz-Lunch とんかつ逸業@大塚「ロースカツ」

2023-05-24 | Biz-Lunch60分1本勝負

分厚いカツがからりと揚がって、山盛りのキャベツを添えて目の前に運ばれる。
レモンをギュッと絞ったら、まずは和芥子をつけずにひと口放り込む。
甘みのある肉汁がジュワッと口にひろがって美味。久しぶりに美味しい “とんかつ” に巡り合った。

カウンターに8席、2人掛けと4人掛けのテーブルがひとつづつ。
こじんまりとした専門店のカウンターで大将の動きを眺めている。無駄のない動きと丁寧な所作。
思わずごくりと喉が鳴るような、そんなお店でした。お薦めです。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
探偵物語 / 薬師丸ひろ子 1983


Biz-Lunch きょうの登龍@旧東海道・品川宿「中華丼」

2023-05-17 | Biz-Lunch60分1本勝負

レンゲですくった一口目のイカがアチっと、熱々の餡にはなかなか手こずる。
この日の大盛りは “中華丼”、両手で抱えるようなボウルにたっぷりのご飯と餡に塗れた五目が美味しい。

満腹を抱えて外に出るとなんとこの列、最近の席待ちはちょっと尋常じゃない。
確かに大盛りで評判の中華さんではあるけれど、何かで紹介されたのだろうか。

今週は夏日が続いて、10分少々のランチ遠征にも汗をかく始末だけど
この大盛ワンダーランドにはなぜか足を運んでしまうのだ。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
僕 笑っちゃいます / 風見慎吾 1983


Biz-Lunch 手打ち蕎麦 小倉庵@大塚

2023-05-10 | Biz-Lunch60分1本勝負

大塚駅南口から三業通りに潜り込んで200mほど行くと手打ち蕎麦の店がある。
右に左に緩やかなカーブを描く通りは、旧くからの街道筋かと思いきや、川を暗渠にしたものらしい。
「三業」が「花街」を表すことはずいぶん大人になってから知った。
なるほど、ポツンポツンと在る例えば寿司屋とか鉄板焼きの店とか日本料理屋とか、由緒ありげなのだ。
そしてボクはといえば、紺の暖簾に「きそば」と抜いた粋なそば処で “せいろ” を一枚。
“鳥焼き” か “桜海老のかき揚げ” か、ほんとは蕎麦前にお銚子を2本ほど、粋人を気取りたいところ、
花街の名残を残すこの通りで一枚ズズッと啜ったら午後の仕事に戻ろう。
なにしろ愉しい街のランチ探索なのだ。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
まっ赤な女の子 / 小泉今日子 1983  


Biz-Lunch 洋食GOTOO@大塚「煮込みハンバーグ」

2023-04-26 | Biz-Lunch60分1本勝負

 デミグラスソースをたっぷりと “煮込みハンバーグ”、箸で割った大きめを口に運ぶ。ジュワッと美味しい。
二つ目は半熟目玉焼きの黄身を絡めて、これまたマイルドで美味。
つけ合わせの “カニクリームコロッケ” もなかなかの逸品。とろぉ~りとまさにクリーム、良い仕事している。

週一ペースで東池袋のオフィスに通う機会を得て、馴染みのない街でランチの店を探すのは楽しい。
下町風情の大塚駅南口、オレンジの庇を伸ばして南欧料理の店のような外観、町の洋食屋さんを見つけた。
満腹を抱え、次なる店を物色しながら午後の仕事へと戻る。唸りを上げて電車が追い越していった。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
時をかける少女 / 原田知世 1983


Biz-Lunch きょうの登龍@旧東海道・品川宿「チャーハン」

2023-04-05 | Biz-Lunch60分1本勝負

 4月に異動してきた同僚を伴って北品川までランチ遠征、いつもの大盛ワンダーランドにやってきた。
「この店はチャーハンが絶品」とだけ情報を入れながら約10分歩いてきた。

たぶん40代の彼が「大盛り」を注文することを密かに期待していたのだけれど、そこは思慮深い彼、
辺りを注意深く観察して「チャーハン」をオーダー。悔しいからボクが注文したよ「チャーハン大盛り」を。

『これって何合あるの?』と奥さんに訊ねたら、『分からない、でもちょうど1kgになります』だって。
新潟だか秋田だか、冬の風物詩「かまくら」を少しずつ崩していくように「大盛り」と格闘する。

ほんと美味い一皿だけど、食べ終えて大きく息をつく。さぁ頬に微かに黄砂を感じてオフィスへ戻ろう。
ご馳走さまでした。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
Hey!ミスター・ポリスマン / 石川秀美 1983


Biz-Lunch 広小路「山本屋本店」

2023-02-08 | Biz-Lunch60分1本勝負

 ぐつぐつと音を立てて伊賀焼の土鍋が運ばれてきた。おしぼりで蓋をはぐると八丁味噌の甘い香りが広がる。

こんな凍える日のランチは、温かいもの、いや寧ろ熱々のものが食べたい。
っで名古屋支社の女性に奨められるままに、広小路通りを納屋橋を渡って「山本屋本店」にやって来た。

択んだのは “天ぷら入り味噌煮込うどん”、名古屋だからね。海老の尻尾が土鍋の蓋から覗いていたよ。
コシのある麺を口に運んだら、熱っと唇がびっくり。はふはふ言いながら、額にうっすらと汗が滲む。

香り高い出汁と濃厚なあじ味噌を堪能したら、後半は箸で玉子を割ってマイルドに楽しむ。
忙しい日程にちょっぴり美味しいアクセントを添える「名古屋めし」の Biz-Lunch なのだ。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
春風の誘惑 / 小泉今日子 1983


Biz-Lunch 天神「キッチンしゃもじ」

2021-12-09 | Biz-Lunch60分1本勝負

 玄界灘で朝どれの真サバを博多独特のごま溜り醤油で生のまま食す「博多ごまサバ」が美味しい。
「博多に来たらやっぱりごまサバ!」のキャッチに誘われ、今日のランチは “ごまサバ定食” をいただく。
福岡にこんな郷土料理があるなんて知らなかったなぁ。まだまだ勉強不足の呑み人だ。
酒の肴にも良いだろうけど、すりごまたっぷりのしょうゆだれ、万能ねぎをたっぷりのせて、
ごまの香りと甘じょっぱい味付けをあったかご飯といただく、これまた楽しい博多のBiz-Lunchなのだ。


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<40年前に街で流れたJ-POP>
センチメンタル・ジャーニー / 松本伊代 1981


Biz-Lunch 有楽町「べにづる」

2021-08-18 | Biz-Lunch60分1本勝負

 丼にたっぷり、熱々の “肉どうふ” は、溶き卵をあらかじめかけてマイルドにしていただく。美味しい。
大きめの小鉢にたっぷりの “切り干し大根”、こんな副菜は嬉しいよね。一杯やりたくなってしまう。
実際、カウンターには東北から信越の銘柄が並んでいる。あと九州の焼酎たち。泡盛のボトルもあるな。
棚には不揃いな二合徳利がびっしり、なんとも昭和な居酒屋の昼定食が満足度が高いのだ。

乗り換えの有楽町で地下街(たぶん交通会館の地下だと思う)に迷い込んだランチタイム。
波平さんとマスオさんが落ち合いそうな居酒屋が有楽町辺りにあるんだね。いやぁ発見、発見。
同僚にこんな雰囲気で冷や酒を呷るのが好きな奴がいるから、落ち着いたら誘ってみようか。
まだまだ色んな店が開拓できそうな有楽町、居酒屋のランチが侮れないのだ。


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Being With You / Smokey Robinson 1981
     


Biz-Lunch 天神「鶏の水だき 新三浦」

2021-08-04 | Biz-Lunch60分1本勝負

 “鶏の水だき” 名店が天神の地下街に店を出している。丼のランチメニューもあるしここなら気軽に入れる。
客層はサラリーマン連れより品の良いご婦人おひとり様が多い。今日は天神までお買い物だろうか。
そんなウォッチをしているうちにお目当てが着丼、ボクは “照り焼き玉子丼” をいただきます。
甘辛い濃いめのタレ、皮はパリパリ、肉はジューシー、一切れ味わってから箸で玉子を割ってマイルドに味変。
んっ、なかなかいいぞ。濃厚だけどあっさりの鶏ガラスープ、これがまた照り焼きに合う。美味しい。

福岡に降り立ってからミーティングまで1時間半、ちょっと忙しないかなぁと思っていたけれど、
思いがけず美味しい丼に巡り会って、満足の天神 Biz-Lunch なのだ。


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待ち合わせの交差点 / 長渕剛