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住宅建築の軟弱地盤対策 - いろいろあるけど・・・その2

2015年10月19日 | 日記
住宅建築の軟弱地盤対策 - いろいろあるけど・・・その2

 前回、同じタイトルで記載しましたが、住宅の地盤改良工法は、
 一般的に、下記の方法があります。

 ・表層地盤改良工法(セメント系固化材使用)

 ・柱状地盤改良工法(セメント系固化材使用)
 
 ・小口径鋼管圧入工法

 他にも、いろいろな工法が出ていますが、上記の工法にくらべて、
 まだ、実績年数が少ない状況だと思います。

 この中で、価格の面で安価にできるセメント系固化材を使用した柱状地盤改良が一番多く
 利用されていると思います。この工法は、セメント系固化材に水を加え現地土と混ぜ合わせて
 柱状の改良体をつくり、建物を支える工法です。また、表層地盤改良は、名前の通り表層部分が
 軟弱で、その下部は、安定している地盤であることが必要です。

 「柱状地盤改良や表層地盤改良は、現地でつくる工法なので、施工管理が非常に重要です。
 混ぜ合わせ方しだいで、強度が変わってきますので、きちんと管理しながら施工する必要があります。」と
 記載しましたが、この現場でつくる改良工事の件で、最近、住宅等の地盤改良を行っている大手の上場会社の
 ホームページを見ていたら、特別損失の発生のお知らせが記載されていました。
 
 原因は、詳しくわからないが、固化不良による地盤の瑕疵補修工事に2億円の特別損失を計上していた。
 2億円もの瑕疵補修とは、ビックリですよね。よほど大きい工事でないと、こんなに損失しませんよね。

 柱状改良等は、比較的安く工事費を抑えられる為、多用されていますが、固化不良を起こす危険性があり、
 土質により、固化材料の種類や配合量を適切に考えないと、改良工事をした意味がなくなりますよね。
 
 私は、小口径鋼管による工事が一番安心であると思います。
 現場で、つくるのではなく材料は、JIS規格を受けているSTK400で
 製品の検査も受けています。これを固い地盤まで、必要本数を圧入させる為、安全です。
  
 工事金額が同程度か少しだけ高い程度であれば、ぜひ鋼管圧入工法をお勧めしますね。
  
 どんな工法をするにしても、事前の地盤調査を適切に行わないと、固い層の深度がどの位置にあるのか
 わかりませんので、まず、経験と知識(資格者)を持った調査員による地盤調査が重要ですね。
 
 
 


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