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住宅地盤ブログ ☆地盤調査・地盤補強工事・住宅地盤相談☆

地盤調査方法は同じでも、中身が違う

2017年02月24日 | 日記

風が強い日が続きましたね。春一番が吹きましたが、気温の差が大きく体調管理に気をつけないと
風邪をひきます。また、乾燥していることもあり、火事のニュースが目立ちますね。

さて、最近、他社の地盤調査から地盤補強の見積もり作成をするケースが多くなりました。
住宅建築に伴う地盤調査法は、スウェーデン式サウンディング試験方法がほとんどですが、
他社の地盤調査データをみると、地盤が軟弱であるにもかかわらず、軟弱なところから
少し地盤の強度が出始めたら、試験を終了しているデータを見るようになりました。
とくに、分譲地の地盤調査データに多く見られます。分譲地の場合は、まとまって、
調査が出来る為、調査費用も安くなっているから、すぐに調査終了にしているのかは、
わかりませんが、この様な地盤データをみて、どのように地盤対策をしたらよいのか困りますよね。
軟弱な地盤だから、固い層まで杭を圧入するにしても、地盤改良するにしても、
どの深度まで地盤補強すれぱ良いのか不明となってしまいます。

地盤調査員は、特別な理由がなければ、地盤が軟弱と判断できる場合は、
どのような地盤改良方法があり、調査地では、どのような地盤補強が選択できるのかぐらいは、
知識をつけて調査しないと調査不足になるという事を理解しなければならないと思います。

いくら地盤調査機械が進化しても、調査する人がどの程度まで測定するか、軟弱なところが
一部であれば、その付近の追加調査を実施するかどうかを決定しますので、地盤に関しての
知識を付ける事が必要であり、社内で教育するとか社外の講習会に行くとかして、勉強する事が
大切です。また、調査機械の自動化により、作業が昔より、楽になってもその機械を使うのは、
人間だという事を理解して、知識をつける事が重要となり、地盤調査費が同じでも、
調査員のレベルの差が、はっきり出てしまう結果となります。