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住宅地盤ブログ ☆地盤調査・地盤補強工事・住宅地盤相談☆

地盤保証会社なのか地盤改良会社なのか?

2016年03月01日 | 日記

今年は、暖冬と思っていたら、急に寒くなりましたね。
インフルエンザにかかる人もたくさんいます。
早く、暖かくなってほしいですね。

さて、地盤保証会社なのか地盤改良会社なのかよくわからない
大手の会社がありますね。
中立的な立場で、地盤調査結果を判断するという理由で、
地盤改良工事をしないという保証会社は、理解できまるところも
ありますが、地盤調査から地盤改良工事まで、実際は、一括で引き受けている
会社がありますね。

地盤が良くても悪くても地盤保証料もしくは、地盤改良工事費用の
全部もしくは、一部が入ってくる仕組みを作っていると聞きます。
これで、適切に地盤の判断ができるのでしょうかね?


以前にも記載しましたが、戸建住宅で地盤の判断をする前に
適切な地盤調査が必要であり、ここが不適切だと、いくら
地盤の解析をしても絵に描いた餅ですよね。

戸建住宅の地盤調査は、スウェーデン式サウンディング試験が
主流となっています。もちろん他にも、調査方法がありますが、
地盤の判断をするうえで、評価が難しく、スウェーデン式
サウンディング試験より、研究発表も少なく、普及していません。
ただ、このスウェーデン式サウンディング試験を行うにしても
試験機械の操作のみしか理解していないと、地盤状況がわかりません。

そこで、最近では、この試験を利用して、土質もわかる新たな試験方法が
ありますという営業がされています。しかし、先日、びっくりした事
がありました。
この新試験方法でのデータを確認したら、表層50cm程度が盛土で
粘性土続いて、砂質土で調査深度2.0mで貫入不能となっていました。
しかし、これは、誤りで、全部が盛土地盤です。貫入不能になったのは、
盛土中の礫だと考えます。なぜわかるかといいますと、
台地から低地になっている宅地で、2.5mの擁壁に囲まれているからです。
地盤調査をしていない人でも、わかると思いますが。

新試験方法も良いですが、すべて機械に頼るのではなく、
現場に行っているのですから、事前に地盤状況、地質状況、地形状況などを
調べて、実際に、現地の状況を確認して判断しないと、自然地盤なのか
人工地盤なのかわからなければ、それを基に地盤解析をしても
絵に描いた餅になってしまいますよね。
また、最近は、地盤調査費用が、かなり安くなっています。
地盤の知識をつけずに、機械操作を覚えて、調査が行われ、地盤解析をされて、
地盤が良いですと言われても、心配ですよね。もしかしたら、調査深度の
すべてが盛土だったら・・・
調査費用のみで、安いから依頼するというのは危険だと私は思います。


PS

3月に入りました。
卒業シーズンですね。たくさんの思い出と共に、新たな旅立ちですね。
幸多き旅になりますように!