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住宅地盤ブログ ☆地盤調査・地盤補強工事・住宅地盤相談☆

住宅建築-軟弱地盤とガレキ

2014年05月26日 | 日記

 軟弱地盤とガレキ

住宅を建築する前に、地盤調査を行います。
建築予定地は、昔、どのような地形だったのか、土地の履歴を
調べると、軟弱な地盤であるのか良好な地盤であるのか
推察できます。たとえば、昔は、桑畑だとか、すぐ近くに
神社があるとか(昔からある神社は地盤が良いところに建てられている
事が多い)、坂を上った高台にあるとかは、地盤の良いところが多いです。

しかし、昔は、沼、水田、水はけの悪い低い土地は、軟弱地盤であると
思われます。

特に、沼地を埋め立てた場合は、ガレキや古タイヤ等を埋めている事も
あります。大量にガレキを埋めた場合などは、地盤調査を行った際に、
ガレキに引っ掛かって、実際は、軟弱であるにも関わらず良いデータ(数値)が
出てしまう場合もありますので、注意が必要です。

 地盤補強工事をしたときに、出てきたガレキの写真です。
こんなのを埋められてたら困りますよね。電柱ガラ?
取り除くのにも、お金がかかります。



大きいガラだ       ※地盤に関するご相談       




住宅建築-地盤補強工事について

2014年05月16日 | 日記

 地盤補強工事について、

 住宅の地盤調査を行い軟弱地盤と判定された場合に、
 地盤補強工事を行う事になりますが、軟弱深度により、
 地盤補強工事の種類も変わってきます。地盤補強工事の
 種類として、

 ・表層地盤改良工法(セメント系固化材使用)

 ・柱状改良工法(セメント系固化材使用)
 
 ・小口径鋼管圧入工法

 などが一般的です。

 最近では、砕石を利用し、締め固める工法もありますが、
 現場の施工管理を適切に行わないと、どの程度、固まっているか
 わかりずらいと思います。最近では、いろいろな工法が出ていますが
 まだ、実績年数が少ない状況です。

 上記の中で、私は、鋼管による工事が一番安心であると思います。
 材料は、JIS規格を受けているSTK400で製品の検査も受けて
 います。これを固い地盤まで、必要本数を圧入させる為、安心です。
 セメント系固化材を使用する工法も有効ですが、どうしても現場で
 つくる為、施工管理が重要となり、いい加減な施工をする会社だと
 固化不良を起こし、建物の不同沈下が起きてしまいます。
 適切に品質管理、施工管理を行えば、大丈夫でしょう。
 
 鋼管圧入工法は、工事金額が高いというイメージが昔からありますが、
 必ずしも高いとは限りません。杭長や杭法数、施工日数から、他の
 改良工事よりも安くなるケースもあります。工事金額が同程度か少し
 だけ高い程度であれば、鋼管圧入工法をお勧めします。

 また、鋼管は錆びるといいますが、研究者によると50年で1㎜程度腐食
 すると言われています。この腐食は、温泉地や薬品工場跡地などの場所
 では、注意が必要ですが、それ以外では、建物の寿命を考えると、
 問題ないと思います。


 下記の写真は、以前に建物を建築する際、地盤が非常に軟弱な場所
 であり、近隣家屋は、傾いている建物もある事から、鋼管を圧入
 しました。それから30年程度経過し、建替えとなった為、解体時に
 以前に圧入した鋼管杭の頭部の蓋を取り除いて確認しました。
 ほとんど、腐食しているようには見えませんでした。
 

 
 

 地盤補強した土地を売りに出す場合、以前に圧入した小口径鋼管は、
 ほとんど抜くことができますが、柱状改良した改良体は、
 抜くことが難しく、掘り起こすとなると金額も高く、現実的には、
 難しいでしょう。
 抜くというよりは、砕く事になると思います。
 いろいろ考えて、地盤補強工法をご検討してください。  


※地盤に関するご相談

住宅の地盤調査で思うこと

2014年05月09日 | 日記
住宅の地盤調査について

戸建住宅の建築に前に、地盤調査をする事が一般的になっています。
地盤調査方法としては、スウェーデン式サウンディング試験が主となっていますが、
私が現場中心に地盤調査をしていた時代と調査金額を比較すると、現在は、
半分程度下がっています。 これは、地盤調査を人力で行っていた頃と違い、
自動化になり、進化した事があげられます。それから、私が他の地盤調査データを
見ると、常に、更地の場合は、5ヶ所調査したら終了となっているケースがあります。
(追加調査なし)

地盤状況の概略判断の為、既存家屋がある場合でも調査する事があります。
既存家屋がある場合は、調査スペースの問題から、調査点数が少なくなる事が
ありますが、更地の現場で、5ヶ所調査した中で、1ヶ所のみ地盤が軟弱だった場合は、
その軟弱地点付近の追加調査を行い、広い範囲で軟弱なのか、部分的範囲なのかどうか、
また、軟弱の深度が深いのか浅いのか、原因は推察できるのかなどを考慮して、
部分的な場合は、その付近のみ検討すればよい場合もありますが、追加調査を行わず、
地盤改良が必要と判断して、報告すると結果的にお客様(建築主)の負担か増加して
しまいます。

追加調査を行う必要があるかどうかを判断するには、当然、地盤に関して知識が
必要となります。常に決められた調査点数をすれば終了ではなく、調査員が
経験と知識を生かして、判断しなければならない場面があります。
また、土質も調査地の地形、ロットに付着してきた土や音、匂いなどから、
経験と知識がある調査員であれば、ほとんど判断できます。この調査員の技術の
差が調査金額に反映されているかどうか。


今後、調査金額だけが、ひとり歩きしない事を希望します。

※地盤に関するご相談