思考の踏み込み

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ルーツ7

2013-12-09 08:42:23 | 
日本語のルーツを知ることは日本人のルーツを知ることになる。

言語の性質は民族の性質と直接関わるものであるからこれは極めて重要なことである。

もし、日本語発生の秘密が解き明かされれば、日本史上初めて我々は日本人というものを自覚することができるかもしれない。

高千穂。


そのことであるいは民族性が変わるかもしれない。それほど言語の影響力は強い。
少なくとも日本人としてのアイディンティティの確立には役立つであろう。

だがなにもアイディンティティがどうこうなどと勿体ぶらなくとも、単純に言語学としてこの研究は面白いと思う。

言語学として完成に近づくにはもうひとつ、明治新漢語などの研究も必要であろう。
だれがどういう経緯で翻訳したのか?
informaithonを "情を報ずる" と役したものなんかは名訳といえるのではないか。

明治新漢語にはこうした面白い訳が多い。一つ一つ研究したら楽しいだろう。
文筆家達が作ったもの、官が作ったもの、詩人たちがつくったもの、様々なケースがあるだろうが、彼らに共通するのは漢学の素養と豊かな詩藻であり、戦後横文字が氾濫したのはそこの違いだろう。

また漢字から平仮名を生み出した文化活動というのも見過ごしがちだが、詳しくせまれば革命的な出来事といっても大袈裟ではない。

だれがなぜどういう意図で平仮名を生み出していったのか、そしていかにして広まったのか?

そして神代文字を捨て漢字を取り入れた事件。
これらの大変革期に比べれば戦後、乱れたと言われている日本語の変化など些細なことに過ぎない。




日本語の研究は言語学者だけでなく、歴史学、考古学、まで及んでこれから進められるべきであろう。


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