思考の踏み込み

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ねこ6

2014-03-09 07:25:46 | 
ネコの不思議さはそのフォルムにもある。

普通どの生物も幼体、つまり赤ちゃんの頃は異様に可愛いものである。
それは保護を必要として産まれて来る以上は当然なものである。

成体になるほどにその可愛いらしさはやがて逞しさや大人っぽさへと変わっていくものだ。

ところがネコに限ってはどうもこの幼体から成体への変化が、全体のサイズ以外には少なくしか起きないのではないかと思う。



そして比率的に顔に占める目の大きさという点も他動物にはない特徴だろう。目の大きさは普通、幼体ほど大きいから、大きな目は見るものの母性なり父性を刺激し易いものだからだ。



フォルムばかりではない。
その性質も幼体期から大きく変化しはしない。彼らは人間に撫でられることで "退行" しているといわれる。
つまり母親に舐めてもらっていた感覚へのタイムスリップである。
(本来のどを鳴らす行為も母ネコに対してだけみせるものであり、またその範囲より大きい音は安全上出さない。)

人の人生でも "憧憬" にこそ真の幸せがあるとかいわれたりするが、ネコたちは人に "飼われる" ことで常にその憧憬の中に暮らしているのかもしれない。

要するに "イエネコ" たちは子供のままであり、母ネコを除けばよほどの老ネコかノラでなければ、赤ん坊の頃と大差ない。
(家族や社会を形成しないのもその原因だろう。特にオスネコなどは父親としての役割などなんにもない。)

それでいてトラをそのまま縮小したかのような高い身体能力と哺乳類の中でも高いとされる知能を持っているのだ。

ねこ達の魅力はあの小さな身体にこの極端なギャップが内包されているところにこそあるのではないだろうか?

箱好きも同じらしい…

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