思考の踏み込み

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謙信

2013-11-25 08:29:01 | 
上杉謙信という人物はいったいどう捉えたらいいだろうか?



歴史上の人物をみるとき、自分の癖として歴史の流れといかに関わったかに重点をおいてみる。

そうすることでその人物がいかに成立していったかが理解しやすくなるからだ。
歴史上の人物でなくてもその時代時代の背景から飛躍して生きているものなど基本的にはいないと思う。

まして歴史に名を残すような人物ならなおさらであろう。
時代が育てた英雄、時代の要求が生み出した救世主、あるいは明確な"意思"をもって歴史を変えようと挑んだ革命児、、、

様々な人物がいるが大抵はそれなりに理解できる。

この点、日本史において最も不可解な存在は空海であるが、それは密教のルーツを辿り、不空という人物とのつながりを知ることで今は多少納得できている。

では謙信はどうであろうか?
彼の歴史上での位置づけをまとめてしまえば、ざっと次のようなものであろか ー

"一地方の武将で、戦が強く、義に厚く、私利私欲で動かず、酒と詩を愛し、天下の夢を目前にして死に至った英雄…"

天下を謙信が志していたかどうかはともかく、だいたいこの通りであろう。

彼の歴史上の役割りは戦国時代という、日本史史上極めて鮮やかで熱い時代、しかしまた一方で、未成熟で土臭く、野卑さや、血みどろな醜さも併せ持つこの時代に 、唯一、澄み切った美しさを ー 純白の雪のような ー 強さと鋭さを備えた美しさを与えた、
ということにあるといえる。








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