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【ネタばれ有り】「さよならの朝に約束の花をかざろう」 感想

2018-02-26 | アニメ感想
                          
                           観て来ました。











昨日、ブログ友達の紅茶さんに誘われてこの映画を観て来ました
ぶっちゃけた話映画どころか今年に入って新作のアニメーションを観るの自体が初めて(!)だったので、
なんか色々とフレッシュな気持ち、ついでに言えば「誰かと一緒に映画を観る。」という行為自体が物凄い久々でした
相当な長い年月、「映画は1人で観るもの」という固定観念・・・っちゅーか、妥協?(笑)の元で生きて来た気がする
まず最初にそういう体験を思い出せるきっかけを作ってくれた紅茶さんに感謝なのです
紅茶さんのブログ「戌年生の猫舌猫手」もどうぞよろしくです(宣伝)。


*この先、ネタバレ全開注意!





















あのー、
率直に書けば、
泣ける/泣けない、で、言えばですね、
泣けると思います
泣けると思うっていうか、
自分は正直最後の方号泣を堪えるので必死だった、ってだけなんですけど・・・笑
なんか大入りだったし隣に紅茶さんいるしで「あの花」みたいに家で号泣するのとは訳が違う、
ここで嗚咽漏らすみたいに泣いちゃったら無茶苦茶恥ずかしいだろうな・・・と考えて、
結構頑張って堪えてたんですけど。。笑
でもまあ、無理でしたね。


なんで泣けたのか。。
って言えば、
そもそも泣くのって理屈とかではなく本能的なアレだから
泣いた理由をいちいち探すのも無粋なような気はするんですが、
うーん、やっぱり、エリアルが「最期まで生きた」からでしょうね

結局、おじいちゃんおばあちゃんが亡くなるシーンっていうのは、
残された側・・・つまりは孫だったり若い人だったりの気持ちに感情移入するのが殆どだとは思うんですが、
本作の場合、母親が自分が育てた子供の最期を看取ってるわけで・・・それも、病死でも戦死でもない、
正真正銘生まれてすぐの赤ちゃんの時から育て見守り、おじいちゃんになって大往生するその時を一緒に過ごす・・・という
ある意味新鮮過ぎるクライマックスだった訳ですが、あの、エリアルの手を握って感慨深くその生涯を想う。。っていう、
それだけで泣きそうになってしまったくらい感動的なラストシーンだったと思います。


映画の内容は、
正直見た目が完全なファンタジーだったんで、
頭の中では予め「感動」とか「泣ける」とかそういうフィルター?がなくてですね、
あの岡田さんがファンタジーやるのか~、なんか新境地の冒険ものなのかねえ。みたいな・・・
はっきり言って「あの花」的な切なさだとか生々しさ、キュンと来る感じ、、、みたいな要素は全く気にせず、
ただただ「ファンタジーなのかあ。」みたいな、脳死した状態で観始めてたんで(笑
ファンタジーと言いつつ現実的な要素を容赦なくぶち込んで来る作劇に度肝抜かれましたね

勿論、ドラゴンは出て来るし殺陣のシーンもあるし、一応ファンタジーっちゃあファンタジーだとは思うんですが
その一方で切ない恋模様、すれ違い、生々しい感情の吐露、残酷な設定・・・などなど
容赦なく「岡田節」のようなものが噴出してくる見応えのあるものになっていて、
特に中盤のエリアルが育ての母親を母親として見れなくなる一連のシーンは
いかにもTHE岡田磨里って感じで相当面白かったです

お話としてもきちんと因果応報が決まってるし、
ちゃんとエリアルを見守って来ただけの「何か」が残ったオチも素晴らしかったと思うし、
何より「岡田さんが描くファンタジー」としてきちんと記名性が備わってたのが一番良かったと思います
ぶっちゃけ序盤あたりは「王道な感じのファンタジーだなあ」って感覚で観てたんですが、
途中からどんどん岡田さんだからこそのファンタジーとしてしっかりと“らしさ”を放ち始めるんですよね
そういう・・・
ファンタジーの世界の人間も現実を生きてるんだ!っていう、
おとぎ話に思えて現実に通じる要素も多々ある、、、そういう個性的な作風/演出が兎角面白い一作でした
また、序盤に出て来た伏線が最後の方にどんどん繋がっていく点が線になっていく感覚もめっちゃ良かったと思います










ただ、なんでしょうね、
「泣いてしまう」とか「生々しい」とか、「妙な現実感」とか「ドラマティックなファンタジー」とか、
この作品を形容する言葉は結構ポンポンと浮かんで来たりもするんですけど、
一番適切な言葉で形容するならきっと“成長”なんだと思います
わがままで、無邪気で、自分勝手で、でも真剣で、思いつめて、葛藤して来た息子のエリアルが、
最終的には立派な父親になって、命を繋いで、最後は手厚く看護されてこの世を去って行く・・・
それを見守る母親のマキアも、何も出来ない少女から、息子をしっかりと支える女性へ、
そして最期の時を笑顔で見守る(息子の前では)“泣かない”一人前の母親として役割を全うした、、、と考えると、
この作品は様々な登場人物の“成長”を群像劇風に描く、実は新境地の様に見えて岡田さんが最も得意とする、
そんなフォーマットでのある意味これまででも最大に「らしい」傑作なのかもしれません
まあ、切ないまま終わってしまった某キャラクターもいたりしますが、
そんな複雑な想いもまた「らしい」、のかも。
兎角、胸に残る作品だったと思います。色々な意味合いで。





終わった後は紅茶さんと二人で飲み、
映画の事を語り合ったり他様々な事を色々お話したり、
兎角楽しい時間でした 紅茶さんが誘ってくれたおかげで、
涙を流せる映画に出会えた・・・と考えると、
本当感謝感激ですね
ありがとうございました

これをきっかけに、新作アニメもちゃんとチェックしたいなー、
久々に映画もしっかり観たいな~。って気分になりました。
また、何か観に行ったら感想も。ちなみに背景/作画も超美麗で素晴らしかったです!!





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