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楽しいだけの日。/透明人間の骨 第二十話「その日、一日。」 感想(ジャンプ+)

2018-02-27 | 荻野純











今週は、面白かったです
以前も書いた気がするけど、ここまで「色々あったから」こそ、
こういう何気ない普通の毎日、みんなで遊ぶ日常がとっても尊いものに見えてくる・・・
そう考えると、ある意味構成の妙というか、過程を含めて荻野さん独自の演出の元で映えてるお話なんですよね
これ最初からこうだったなら特に感慨深さも無かったと思うんですけど、敢えて、物語の後半で、
散々苦悩した後に「これ」が来るから余計に感動するし純粋に「良かったねえ。」って思えるし、
なんだか楽しそうにしてるみんなの相様を見るだけでこっちも嬉しくなって来るんですよね
それはある種、
残酷な演出って言えば残酷な演出なんですけど、
それもまたこの作品らしいのかなあ。なんて思ったりもします。


もっと違う生き方を選んでたら、
もっと正しい道を歩んでたら・・・
正々堂々と「ただの女子高生」として遊べたのかな、楽しめたのかな。。という、
花の後悔の情念が炸裂するオチもまたある種の切なさが深々と感じられてとても良かったです
喜びと悲しみは表裏一体・・・
自身が選んだ道だけど、
だからこそ、
自身を責めてしまうそんな気持ちを含めて(個人的に)「よく分かる」お話だったと思います
それは、ある意味花がずっと追い求めて来た贖罪、、、“自身への罰”にも値するので、
本懐っちゃあ本懐だとも思うんですけど、それでも、まだ十代の若い子には酷でもあるわな。。

ただ、
花があの時違う道を選んでたとしても、
それはそれでまた違う類の後悔が生まれてた気もするんですよね
例えば、もしあのまま母親が自死してしまっていたとしたら?
まったく罪の無い女性が暴力で自殺してしまってた訳で、
それはそれで後悔の残る顛末だったのかもしれない。

何が言いたいかと言えば、
一見間違った道を選んで来た様に思えても、それもまた一つの側面でしかなくて、
頑張って生き抜いていけばまた違った角度から見れるようになるかもしれない・・・という事です
一生消えない後悔も、今の自分の未来に向かう原動力の火種でしかない、、、とは思う
だから、最後まで自分は花の「未来」を応援し続けます
最終話まであと少しですが、
最後は彼女の笑顔が思いきり見れます様に。。


個人的に、荻野作品の魅力の一つだと確信している、心に残るような素敵な笑顔を、ね。






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