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旧syrup16g全曲レビューその8「愛と理非道」

2021-11-12 | 旧syrup16g全曲レビュー








希望は誰かの手だ
俺は持っていない









個人的な事を話すと、
結構・・・
「持ってない」事を気にしちゃうんですよね
似たようなことやってても他人と比べてしょうもない顛末だったりすると、
正直「自分とは?」ってなるじゃないですか
そこで、
自己に対する疑念も浮かんでくるし、
虚無感も覚えるし、
まあ、
上記のような歌詞の気持ちになる訳です。

たまに、
他人から褒められたりする時も、
「でも本当に自分が良い人ならああいう事は起こってない。」って純粋に考えちゃうんです
だからそういう他者からの肯定もぶっちゃけ「そうは思わない。」で済んじゃうんです
なんていうのかなあ
自分が欲しかったものを、
他人があっさり掴んでいる(ように見える)と、
それは「自分が欲しかったものだよ。」とか感じちゃうんですよね
同時に、
もし自分がああだったなら、
もし自分が自分で無かったのなら、
もうちょっと幸福だったのかな・・・・・とも思うけど、
どこかで自分自身を捨てられない自分も居たりもして。
そう考えると、
ものっそい哀愁に満ちた楽曲に仕上がってるんですが、
でもたまには何もポジティブな事を考えずペーソスに浸るのもアリだと思いますよ
なんか結局、無理矢理前向きに誤魔化したりする方がしんどいから。
うん、
そういう意味では、
聴き手をある種救済するような一曲、とも言えるかもしれません
部屋の中で独り孤独に酔い痴れながら聴くのに適している楽曲ですね
完全に音源向けの楽曲なのでライブとかで聴く感じの曲では無いかもですね。
ま、演奏したらきっと嬉しいんでしょうけど笑



この曲は、
バンドサウンドとは一線を画していて、
ほぼほぼ打ち込みの・・・しかも常にトーンダウンしてるような、
非常に静謐としたサウンドデザインになっていてある意味最も聴きやすい曲かもしれません
正直歌詞を除けばただただ耳障りの良い気持ち良いナンバーだとは感じるので、
逆に聴いてると落ち着く曲なのかもしれません
そして、沁みる。。
傷を確認し、
存在を認めて、
ただただその感情に浸る。
そういう音楽の楽しみ方もあるんですよ、という事を伝えたいですね
ちなみにリビドーと掛けてるこのタイトルもまた好きな一曲です
他の曲と比べて兎に角音数少なくサイレントなので、
この曲を初めて聴いた高校生の頃から密かにお気に入りの楽曲でした
メリハリが効いてるというか・・・独特のアレンジも是非楽しんで貰いたい。



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