サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ずっと真夜中でいいのに。「本格中華喫茶・愛のペガサス~羅武の香辛龍~」@Kアリーナ横浜 24.5.5

2024-05-12 | LIVE












先週の日曜日、Kアリーナ横浜でずっと真夜中でいいのに。のライブを観ました。












ずっと真夜中でいいのに。のライブを観るのは昨年末の東京ガーデンシアター以来5か月ぶり、
そして昨年建ったばかりのKアリーナ横浜に来るのは7か月ぶりの事でした
ずとまよのライブ、
去年「行きたいな~」と思って応募してたら全然当選しなくて、
追加公演があって辛うじて行けた...という感じだったので
「こりゃ行きたいと思って行けるミュージシャンでもねえな。」と察して
遂にずとまよプレミアムに加入してしまった(ファンクラブの様なもの)
が、しかし、
それでも初日は外れてたので
どんだけ倍率高いんだよ(笑)とずとまよ人気の高さを今回も思い知りました
秋からは早くも新ツアーの告知出されてますけど、
プレミアム先行で申し込んでもかなりドキドキ感ありますね笑

ただ、
人気の高さも頷けます
ずとまよのライブっていうのは
❝ずとまよのライブ❞ってのを呼称にしていいぐらい独特なもの
凝ったセットに
個性的過ぎる演出の数々、
ミュージシャンの人数もめちゃくちゃ多いし、
正直、
観ながら「これチケットの分だけ採算取れてんのかな?」って心配になってしまった
チケット代は大体9000円付近だと思うんですが、ライブ観てるとそれで足りんのかな?とか
逆に言えばこのチケット代が「安い」と思えるくらいに複雑で絢爛豪華な演出に満ち満ちていて・・・
ある種
夢の様な空間ですし、
少女少年の頃のワクワクがそこには詰まってる様な気がして、
本当ずっと真夜中でいいのに。のライブでしか観れない音やものばかりが存在しているので。
そういう意味では今回も圧倒されたと同時に益々ずとまよの世界に惹き込まれてしまった、
そんな❝神髄❞を魅せた公演に仕上がってたと思います。では、以下。















電子チケット。
ぶっちゃけ、電子チケットのが管理自体は楽だったりする。。



Kアリーナ横浜はみなとみらい線新高島駅を出てすぐのトコにある
真横にアンパンマンミュージアムがあるのである種分かりやすい場所にあります
この日は午前中~昼過ぎまで生まれ故郷の戸塚区を散策してたので
物販は既にTシャツ類やタオル等代表的なグッズはほぼ売り切れだった
会場入りすると、
昨年のSOPHIAでここに来た時は俗に言う豆粒席で(それでも楽しかったけどね)
今回はもっと近いLEVEL3の比較的前の方だったのでそこはプレミアムの恩恵を感じた
中央+のステージに来た時ははっきしと見えたし。フード被ってたけど。

一曲目は、
まっすぐな歌声が美しく響き渡る「袖のキルト」
東京ガーデンシアターで既に"生歌でも良い。"っていうのは確認済なので、
安心して楽しむ事が出来た
っていうか、
むしろ生歌のがより上手さを感じるくらい。
そう言えば、一番最初の始まりは二胡の弾き語りだったんだけど、
それも中華街に近いこの場所で聴くには雰囲気たっぷりで良かったなぁ、と思う。
 そこから、
ゴリゴリのビート感で攻め立てる「こんなこと騒動」
不穏なロックンロールが音響抜群のKアリーナに大いに響き渡る
ずとまよは音源で聴いててもベースの主張が激しいグループですけど、
ライブで聴くとギター以上にベースが暴れていてそのブリッブリのサウンドも非常に気持ち良かった。
更に、アグレッシヴに鳴り響く「低血ボルト」と初っ端からアゲアゲのセトリに興奮
よりダンサブルに進化したアンサンブルに完全に陶酔してました。
 まるで氷みたいな、
凍てつく様な電子音のフレーズも美しかった
「消えてしまいそうです」
去年個人的年間アルバムランキング同率首位にした「沈香学」からの生で聴いた事ない曲が多く、
そういう意味でもホクホク気分でした
サビでは、
切ないけどポップでもあるメロディに澄んで且つ色気もある声が乗っかって
ずとまよ流AOR~とも言うべき世界観が構築されてた様にも思いました
その世界観に陶酔しつつ・・・
ここで一息MC
「本格中華喫茶・愛のペガサス~羅武の香辛龍~にいらっしゃいませ!」
「来てくれてありがとうございます」
「私もすっごいすっごい楽しみにしてたんだよ・・・!」
というエモい言葉が並べられる。
そんなACAねさんの葛藤を素直に曲にしている「花一匁」がここで放たれた
音源よりも強気に感じられる歌声で、
サビでは加えて艶っぽさも感じられるボーカリゼイションで2万人以上を酔わせていく
その歌ってる内容にもグッと来たし、
音源では囁いてる「花一匁」の部分を「はないちもんめ!」と叫ぶ様に歌ってたのもアツかった
そこから、
「なりたい自分と なれない自分」という内省的な歌詞に胸打たれる「脳裏上のクラッカー」に続く
「いいよ いいよって言わせないでよ」の部分の歌唱もストレートにエモかった
ラストには、
スキャットも聴かせてくれて抜群の盛り上がりで中盤へ進んでゆきました。


「違う曲にしようよ」時折ラップの様な歌い方もしながら、
織り重なる感じのサビにしゃもじによるクラップも楽しかった
(説明すると、ずとまよのライブではみんなしゃもじを打ち鳴らすのだ)。
ここで、
バラッドタイム
まずは悲痛なバラッド「Ham」を披露
アコギのサウンドと切々と歌われるボーカルの重なりが儚くも美しい一曲
その歌声にちょっと泣きそうになりながらも、
繊細な心情の吐露に大いに酔い痴れた
更に、
「Blues in the Closet」という新曲も演奏してくれました
「臆病な会話が天才」
「大人になったら美味しく食べれるから」
というACAね節が効いた歌詞もとても良かった
この曲では雲のレーザーが飛び出し、その幻想的な演出も魔法みたいで観ていて素晴らしい気分でした。
 ここで日替わりメニューのコーナー
去年の東京ガーデンシアターの時と同じく、
観客の拍手の数で3つの内から一つを決めるパターンだったんだけど、
自分は麺類好きなので担々麵に拍手したらこの日も準優勝止まりで一番はアジフライだった
正直、
2回続けて負けたのでちょっとショックでしたね笑
でも、寸劇の演出も加えられた「ハゼ馳せる果てまで」もドラマティックで良かったです
サビメロの美しさに惹かれてました。
「泥まみれでも 信じさせてよ
 異なる自分を愛していたいの」
って歌詞が非常にエモーショナルでグッと来ました。


ここで、
驚愕の演出の数々が訪れる。
ACAねさんが羽根の付いたバイクで空から登場(!!)。
コンサートで宙を飛ぶ演出があるのはTVのニュース番組とかでよく見るけど、
実際に自分が行くライブでは滅多に見ないのでとっても新鮮だった
中央のステージに辿り着くと、
更に驚愕した
ステージの上に噴水が出現し(!!!)、
水が流れる側で「マリンブルーの庭園」をしとやかに歌唱
その光景も綺麗だったんですが素朴なメロディラインも心地良くてgoodでした
続いて「君がいて水になる」を神秘的な雰囲気の中堂々と響かせる
演出だけではなく、パフォーマンスもしっかりしてるのがずとまよの良いトコロ
そう言えば、このコーナーの時でっかいさくらんぼのモニュメントの上で歌っていて
それもまた「すげぇなあ。」と思いながら見てましたね
あらゆる意味で凝っている。。
 ここで、
「チャーハン作るのすけ。」とACAねさんが宣言し、
実際にステージの上でチャーハンを作り始めました
この時、
何が起こってるのか?という気分で観てましたが(笑
実に手際よく冷静にチャーハンを仕上げながら「機械油」を熱唱
ヒップホップの要素やセクシーなダンスも刺激的なアッパーチューンに仕上がってました
「誰かに気づいてもらいたい」という切実な言葉も盛り込んでいる辺りはずとまよだなあ。と思いつつ、
「チャ~シュ~メ~ン!」って言葉がゆるやかに伸び伸びと響いた「幻の五香粉」へと繋がっていく
アジアン歌謡とでも言うべきその作中観に思った以上にノリノリにさせられながら中盤は終了。


そしてライブは、クライマックスに向かっていく。
ステージ上の龍のオブジェが動き、
火花も散る中で
「マイノリティ脈絡」が勢いたっぷりに鳴らされていく
より激しさを増すドラミングと「一方的を貫くなら」と力強さを増すACAねのボーカリゼイション
この曲の時は特にノリノリで歌唱していてその場の盛り上がりも半端ではなかった
駆け抜ける様なスピード感に無性に魅せられながら・・・
代表曲の一つである「秒針を噛む」へ
あのイントロのフレーズが鳴らされただけでも心が昂る名曲
「「本当」を知らないまま 進むのさ」ってフレーズは生で聴くと異様に刺さる感じがある
「分かり合う〇 一つもなくても」等聴いていて切ない気分にもさせられつつ、
ペーソスと共に響き渡る解放的なメロディラインにも心酔してました。
生き物みたいなベースにも凄味を感じつつ、
途中で観客を巻き込んでの合唱があったり、
最後の部分ではACAねさんの絶唱が聴けたり.....
哀しみさえ快楽に変える様な音楽の魔法っぷりを実感する最高のパフォーマンスでした。
 いつもの剣ではなく、
今度はビームサーベルを手にして(!)
「やぁ(嫌)」と告げ披露されたキラーチューン「残機」
この曲は以前生で聴いた時も良かったんだけど、今回はそれ以上。
アリーナクラスの会場で聴くと、サビのスケール感が物凄かったですね
個人的に、
ライブハウスも勿論大好物なんですが
アリーナとかドームはそれはそれでそこでしか生まれ得ない感動があるもんだと思う
この曲の「もう意外と辛いのに」とか「戦わないと撫でてもらえない」ってフレーズは
日常を生き抜く我々そのものであり、そんな日常に於けるバトルソングとして響いてる気がした
そういう意味では沁みる様な他の曲とは違って奮い立たせられるような・・・
そんな効能があった様にも感じていましたね
盛大な狼煙にも思える、
会心の一撃でした。

MCで、
「(今日は)火が強すぎる!アチアチです!!」とACAねさん
ここで本格的にファンになるきっかけの一曲「綺羅キラー」が投下された
思い入れの強い楽曲なのでタイトルコールの時に歓声上げてしまった笑
ライブでは、
ラップの部分でオリジナルのポエトリーが入るのでその意味でも大好きな楽曲
このまま定番化しますように.....と祈りも込めつつ、
この日はカリラップ氏が登場!し、
爆盛り上げでライブを彩っていました
個人的に、ライブだとアウトロの部分の管楽器の勢いに魅せられるからそこも大好き
生歌唱での「乗りこなす必要もないし」ってフレーズには勇気付けられる。
は~大満足だわぁ~...とウットリしつつ
今回も「お世話になってます」の部分で一礼し演奏がストップする演出に唸らされた「あいつら全員同窓会」
そしてACAねさんの「踊れい!」の扇動にもテンション上がった「正義」にて本編は終了
「近づいて遠のいて わかり合ってみたんだ」そのフレーズが印象的な中、
葛藤と共に踊り続けるずとまよのサウンドが終わりを告げた。
 ・・・が、
アンコールも敢行!!
うにぐりの着ぐるみが2体も登場し一緒に踊った「ミラーチューン」
それまでの格好良い系の衣装とは違ってウェイトレス姿に着替えたACAね
そのポップなフィーリングそのものな優しくも力強い作中観に沸かせられながら、
扇風琴によるソロも披露したり非常にノリノリな雰囲気でもあった
最後に観客席に向かって「BAN!」と呟くお茶目な部分も。
「最近作った曲」と、
もう一つ新曲として「嘘じゃない」を披露
この曲も性急なサビメロに2回繰り返される「嘘じゃない」のフレーズが象徴的で
小気味良く聴ける好感触のロックナンバーでした ライブウケも良かった。
ACAねさんのアコギサウンドにブイブイいわせるリズム隊、
歌詞も面白くて
「偏見うざい」とか
「私のヒビ」とか
「炊き立てのご飯が贅沢な出来事」とか、
この曲もずとまよ節に溢れていた様な気がしました
すごく格好良い曲だったので正式なリリースにも期待したい・・・!


MCで
「信じても報われない
 疑うのもしんどい」
「自分の中に溜め込まずに(そんな気持ちを込めた曲を)沢山リリースしたい」
「お返事くれたりコメントくれたり(自分の)糧になってて
 そのパワーで辛いものも良いスパイスになってる。」
「だからいつも感謝です」
「甘いだけじゃない日々で
 こうして一緒に踊れる
 そんな時間はとても尊い」
等、
正確では全然無いんですがそういうニュアンスの発言をされていました
 そこから、
正真正銘最後の曲だった「暗く黒く」で締め
攻撃的なロックナンバーで途中スピードアップしたり
バンドメンバーそれぞれのソロパートがあったり、
ACAねさんは扇風琴のソロがあったり
それがキマってたり、
全員で爆走のアンサンブルを表現したり紙吹雪は舞ったり・・・と
兎に角オーラスに相応しい破格のパフォーマンスだった。
そして、
歌と歌詞が良かった
「冷え切った視界で 今日を燃やしてく」
「君に出会って 赦されてく」
「決して奪われない」
「疑う必要はない 信じてる必要もない」
・・・等々
聴いていて感覚に訴えかけるフレーズの応酬に気付きを得た様な感覚もあった
特に最後の疑う必要も信じてる必要もない~ってフレーズは会場のスケール、雰囲気、熱量も相俟って
ただただ無垢にフラットに還れる様な感覚があってとんでもなく素晴らしい曲に感じました

東京ガーデンシアターの時とはセトリもオーラスの曲もガラリと変わってたんですが、
それでも観客を覚醒感の中で帰す事が出来るその力量に感服致しました
 ずとまよにとって、
最大規模のキャパでの公演だったみたいなんですが
それがとっても似合ってもいたし、空間をモノに出来ていた見事な公演でしたね
素晴らしい❝ずとまよのライブ❞でした
ありがとうございました!
















1.袖のキルト
2.こんなこと騒動
3.低血ボルト
4.消えてしまいそうです
5.花一匁
6.脳裏上のクラッカー
7.違う曲にしようよ
8.Ham
9.Blues in the Closet
10.ハゼ馳せる果てまで
11.マリンブルーの庭園
12.君がいて水になる
13.機械油
14.幻の五香粉(スパイシーズ)
15.マイノリティ脈絡
16.秒針を噛む
17.残機
18.綺羅キラー
19.あいつら全員同窓会
20.正義

21.ミラーチューン
22.嘘じゃない
23.暗く黒く












上2枚は来場者全員に配られたステッカー、
下はプレミアム会員限定のもの。






という訳で、
羅武ペガのKアリーナ二日目のレポでした。
セトリは東京ガーデンシアターの時と全然違っていたので、
結構毎回幅広く選曲してくれるっぽいですね
今回初めて聴けた曲も多かったし、
また聴けて嬉しい曲も多かったし、
定番曲っぽい「お勉強しといてよ」とか「勘冴えて悔しいわ」は無かったんですけど、
逆に言えば無くてもあの盛り上がりと満足感を貰えた~ってのはスゴいですね
今回初めて生で聴けた名曲群に浸りつつ、これからもドシドシずとまよのライブに参加したいです
取り敢えずチケ運もっと上がりますように・・・・・笑
仕事もっと頑張って徳上げようかな。

んで、
ずとまよの今後の活動としては
アニメ映画の主題歌「嘘じゃない」を手掛け、
先述の通り秋には全国ホールツアー、来年には初のアリーナツアー・・・と
またガンガン攻めていくっぽいんでずとまよ沼初級者としてはなるだけついてゆきたいです
ライブに関して言えば今回でまだ2回目なんでね、もっと頑張ってチケット入手してね、
もっともっと独特で温かいこの空間に浸りたい~と想っています。
千葉にも計3回来るんで千葉では絶対観たいな!
黄金週間最後の思い出には、
相応しい夜でした。



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