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かぐや様は告らせたい 第35話「花火の音は聞こえない 後編」 感想(ヤングジャンプ2017年2号)

2016-12-08 | ヤングジャンプ感想
                                    
                                    君を救いたい。










かぐや様・・・泣かないで。
そんな表情をしてたら、こっちまで悲しくなってしまう。
あなたを救いたい。
あなたを満たしてあげたい・・・!!
冒頭のかぐや様の泣き顔を見ていたら、真面目にそんな事を考えてしまうほど感情移入してしまいました

やはり、設定だとか、リアリティだとかは、表現力豊かな圧倒的な表情一つでぶっ飛んでしまうものなんだな・・・と思いました
いくらモノローグやセリフで着飾っても、本当に「そう思ってるんだなあ。」って表情作画の前では無意味なんだと。
そう今週のかぐや様を読んでいてまじまじと感じてしまいました

だって、冒頭の画像をクリックして見てみて下さいよ。
セリフであれこれ語らせなくても、
表情を見ただけでかぐや様の想いの丈が伝わって来る
このシーンを一切のセリフを差し込まずに、「絵だけで」描き切ったセンスと演出には正直そうとうヤラれました
この子を救ってあげたい、
この子を笑顔にしてあげたい、
この子の力になりたい、
この子を守りたい・・・!!そんな風に、読者の気持ちを揺るがす領域まで辿り着いてしまったのが今週の「かぐや様」であり、
本当にもう現存するラブコメの中でも今トップクラスに面白い・・・!とはっきりと思える、
そのくらい素晴らしい第35話に仕上がってるなあ。って確信出来ましたね。

何より、その泣き顔を見れば、
セリフやモノローグ以上に「どうしてもみんなで見たかった・・・!!」って想いがストレートに伝わってくるのがスゴい。
この漫画を初めて読んだのはミラクルジャンプに載ってた時でしたけど、ここまでの作画表現を感じたことはなかった。
正に週刊に来て大成功って言えるんじゃないでしょうか

もうね、本当に会長の気持ちにシンクロしてしまうというか、
「かぐや様に(みんなと)花火を見せてあげたい・・・!」って気持ちにさせられるんですよね
どちらかと言えばかぐや様の視点で語られる事の多い物語で彼女が主役と言っていいでしょうけど、
かつてここまでかぐや様が「弱い自分」を垣間見せた事はなかった。
その意味でもグッと来たし、
「かぐや様」を代表するような名シーンに仕上がってたなあ、、、と個人的には強く強く想うんです
だから、正直読んで欲しいなあ~って気持ちが強いですね笑 強要は絶対にしたくないけど、
それでもラブコメ好きなら何かしら感じるものあるんじゃないかなあ・・・。
それくらい・・・
それくらい素晴らし過ぎるワンシーンに感じました
セリフを一切使わず、表情だけで想いのすべてを表現する、、、という
また一歩確かな進化を感じさせてくれたエポックメイキングな話数でもあった。と思います
以前、テストで会長に敗れた時のかぐや様の表情もあれはあれで超素晴らしかったけどね(笑)。
ただ、今回はそれとはまた違った、リアルな感情が伝わって来る名作劇になっていたかと。




あんた、イケメン過ぎるよ・・・。王子様だよ。



そして、会長の格好良さも尋常ではなかった
必死に駆けずり回り、情報を駆使して、無茶もして
かぐや様の為に、
かぐや様に花火を見せる為だけに
全力で頑張った
全力で走った
全力で転がった
全力少年を演じ切った・・・そんな会長が兎に角イケメン過ぎて素晴らしかったですね
最近のラブコメヒーローは普通に頼れるイケメン、ナイスガイが増えて来て、如実な進化をこの作品含め感じています
そんな会長が最終的に選んだ解決策は、そう・・・





千葉だ!!(天才的判断)
まさかの千葉オチでした・・・笑
東京でやってないんなら、千葉で見ればいいじゃない!って判断はちょっと意表を突かれたというか、
確かに千葉だとちょっと遅めだから分からなくもないけど、正直嬉しさがありました・・・笑
実際に見て欲しいので、画像は載せませんが、見開きで超気合いの入った美しい花火のシーンがあったんです
そんな、大事な夏休み編の、しかも大切なクライマックスのシーンが、まさかの木更津舞台、、、っていうのが何かイイじゃないですか(笑
東京では観れなかったけど、木更津では観る事が出来た。しかも、アクアラインのトンネルを抜けた先の最高にロマンティックな状況で・・・!!

って事で、かぐや様は最高に可愛かったし、守られるだけじゃなく自分から抜け出して努力もきちんとしてたし、
会長は超が付くほどのイケメン&機転の効かせ方の素晴らしさで正に王子様的側面を存分に見せたし、
仲間の存在も温かく、
逆に切羽詰まった状況だったからこそ、より美しいものに感じられた花火のシーンも最高だった・・・!という
正に完璧だと思えるクオリティで、前回の期待以上のものを見せてくれたなあ、、、と素直に感じました
奇跡は「起こらない」
だけど、自ら能動的に動いて、不貞腐れなければ、きっと「何か」は起こせる
そんな読者の後押しにも感じられた問答無用の神回でした

また、「花火の音は聞こえない」というサブタイトルが後半でも通じる、
前半とはまた違った意味合いで(会長にドキドキし過ぎて)聞こえない、、、という
そういう巧さが光る、前半も後半も同じタイトルなのに全く読み心地が違うお話に仕上げるセンスもまた凄いですね
赤坂アカさんのラブコメ作家としての才能は本物で、誰もが認めざるを得ない話数にまで仕上がっていたでしょう
これでニヤニヤしなけりゃ、ラブコメ好きじゃねえ! 
実に最高な35話でございました。大満足!!








こんだけのお話を描いたんだから、
2017年度は漫画だけの単独表紙飾って欲しいなあ~。
回を増すごとに夢中になっている自分がいるので、もっともっとかぐや様のプッシュにも力を入れたい気持ちにもなって来ました。
かぐや様も、会長も、健気で純朴で、捻くれてるけどその実素直で(笑)美しくてとても素敵です
今「間違いない作品」の一つでしょう。こんな風に滅茶苦茶に大絶賛したくなるくらい今週の内容はお見事でした。大好きです。




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