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サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

永遠のライバル。/アクタージュ act-age scene106「勝負」

2020-03-23 | アクタージュ







ここ最近のアクタージュは上手い具合に軌道修正出来てると思う
一応注釈を付けておくと、羅刹女編は終始素晴らしい出来だと感じている
けれど、いつの間にか夜凪ちゃんの才能が大きくなり過ぎて誰にも手を付けられなかったのもまた事実
だけど、今回千世子がプライドと尊敬と技術によって真っ向から夜凪ちゃんを負かしてくれた
そこから・・・
もう一度、
夜凪ちゃんにかつてのような対抗心が生まれた、、、のが今作に於いてかなり大きいと思う
人は「こいつには敵わない。」という存在にいつだって成長させてもらえるものだと感じてます
なので夜凪ちゃんが悔しさを覚えるのも天使のやり方にスッと得心出来たのも、
原作のマツキさんの絶妙な構成が光ってるよなあ。。と深々と感じますね。







持論ですが、
以前ジャンプには「みどりのマキバオー」という漫画があって・・・
今でも大好きで読んでるんですが、やっぱりあの漫画の構図に通ずるものがあるな、って
今週分を読んでても思ってしまいました
マキバオーはライバルのカスケードに中々勝てなかった
何度も何度も挑んでも跳ね返されその度に努力して足掻いてきた
アクタージュもまた、巻数が10巻を越えてもライバルである千世子に勝てそうで勝てない状況が続いている
今回だって夜凪ちゃんは才能任せではなく身を削って努力しても最後は打ち負かされてしまった
本当の意味合いでエンターテインメントを演じお客さんを喜ばせてるのは千世子の方だ

つまり、
「頑張っても頑張っても容易には越えられない圧倒的な存在」を追い駆け続けている、という点で似てると思う
でも、ミスチルの歌じゃないけど、高ければ高い壁の方が登った時気持ちが良い・・・のもまた事実
中々勝てないからこそ、挑み甲斐があるし、ライバルをきちっと尊重させてる感じで格好良い。
少なくとも、ちょっと前は千世子の方が応援したくなってたのに、
今回土俵際の粘りで押し切られてしまって、
また景ちゃん頑張れ・・・!!
って想いにさせられてるのが物語として秀逸だと思うんですよね。







いよいよもって、
千世子は夜凪ちゃんにとって「永遠のライバル」になった
千世子に憧れ、千世子を追い駆け、千世子にいつか勝ちたい。
自分もあんな女優になりたい――――――
羅刹女も最後に来て、
デスアイランド編の最後のような主人公に燃える要素が追加されて益々素晴らしくなったと思う

千世子もまた、
一生女優で勝負する腹が決まったし、
夜凪ちゃんを恐れるのではなく、
歓迎し、
いつまでも輝き続ける事を「決めた」記念碑的な話数に仕上がっています
そんな二人の相様というか、関係性の美しさと尊さが際立っていた、何故か読んでて泣きそうになる話数でした
いつか夜凪ちゃんが"本当の意味で”千世子を越えられた時は正直泣いちゃいそうだなー、と思う(笑
でもそれぐらい踏ん張り続けて「高い壁」になってくれてる千世子に感謝もしたくなりました。


やはり、主人公を応援したくなるのが少年漫画、ですから!