ふと夜道でこの曲を聴いてたら自分の中で燻ってる悲しい気持ちにフィットして・・・
いや、本当はそういう理屈じゃなく琴線を揺さぶられて聴いてて泣きそうになりました
物凄く遅いテンポで弾き語り色の強いバラッドなんですけど
異様な情感に満ちてる上に、
歌声から歌詞から伝わって来る震えるような気持ちだったり哀愁が尋常じゃないレベルにまで達していて
結果的に何度聴いても飽きない上にここぞという時に聴いて助けられるような一曲になってました
歌声の水面下から漂ってくるシリアスで繊細な心境に感情移入してしまう、
かなり久々に聴いたんですがこれは物凄いレベルの名曲だなって改めて感じたんです。
かたくなに何を拒んできたのだろう
闇におびえて泣いたのは遠い昔のことなのに
精神的に弱ってる時に聴くと声を震わせるように歌うボーカルと
ひとつひとつ丁寧に音を紡いでいくギターに後押しされて涙線に来ます
子供のころから何も成長していない、どころかより臆病になってる自分自身と重ね合わせて
聴いてるとストレートに切なさを煽られるサビに何度も何度も陶酔してましたね。
この間久々にイヤフォンから聴いた時鳥肌に近い感覚がありました。
そして、最後のこのフレーズ。
まだこの心に光があるのなら
ゆるしあえる日がきっと来る
その時を信じてる
自らに言い聞かせるような歌唱に聴いてて儚くもグッと来ます
展望でも希望でもメッセージでもなく、単なる一個人の切実な祈りにしか聴こえないのが
この曲の最も優れた部分だと個人的には強く感じています。
この部分もちょっと泣きそうになります。
「やわらかい月」は日本人ならではのわびさびと哀愁を兼ね備えたブルース、という感触もあって
その清廉としながらも水面下から憂いが漂ってくるバランスが絶妙だと私は思います
この1カ月ちょくちょく聴いて気持ち助けられたので記しておきたかった。
名曲だと。