サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

きい「スカートの中の宇宙」 感想

2014-09-30 | 快楽天(きい)









きいさんの作品大好き過ぎてヤバいです(ちなみに快楽天本誌の感想も同時にUP)。











この漫画は前作「群青」ぶり、2カ月ぶりに載った新作な訳ですが
前作が割ときいさんの中でも新機軸というか切ない青春モノだったので
その反動・・・なのかどうかはファンとしての印象でしかないので分かりませんが
物凄くいじらしくて甘酸っぱい思春期モノに仕上がっております もっと詳しく言えば前々作「布団の中の宇宙」の続編的な作品でもありますね
 あの作品で密かに色気のあるおしりを披露していたかなちゃんの友人の一人である七園さんが主役の物語になっております
個人的にあの娘好きだったのでタイトルとキャラを観た瞬間ちょっと嬉しい気分になりました(笑

そもそも友人の性的なお話或いは体験を覗き見て自身もそういう事を意識してしまう~って方向性は私的にお気に入りなんです
凄く可愛げがある行為だと思ってますし傍から見てるといかにも思春期真っ盛りで微笑ましいですからね
あの友人の娘が主人公ってだけでそういう方向性になるのは即座に判断出来ましたし、
正に「俺得」な作品である事を冒頭からジャッジ出来た稀有な作品の一つでした。あと確かにスカートの中って宇宙ですよね。ホントにね!


また、七園さんは素材は抜群ですが物凄く垢抜けた美人って訳でもなく
どちらかと言えば“地味に可愛い子”って印象なのでそれもあってその題材がよりリアルに感じられるんですよね
確かに可愛いけど男をバンバン惹き付ける程派手ではない、ちょっとウブで割と普通っぽいけど、だからこそ身近な存在に感じられて
よりそのシチュエーションに興奮出来る隙間があるっていうか。美少女美少女し過ぎてないからこそ逆に有り体以上に可愛いって思える印象です。

こう、いかにも年頃の女の子!って感じの部屋とかちょっと幼さの残る下着とかスカートの丈の長さとか
そういう基本的なディティールが凄くしっかりしているので作中観に入り込みやすいですし
ウブで思春期真っ盛りな心情を描く作品に於いて完璧なディティールではないかと
「そういう事」に興味しんしんな七園さんが、
じっくりと色々想起しながら一人で至る一連のシーンは官能的であると同時に中々のリアリティも感じられてとみに素晴らしかったですね
こういうのは女流作家にしか描けない境地なんじゃないかなあ・・・とか個人的に感じてしまいました
また「布団の中の宇宙」で睨んだ通り(前身ブログでの感想)七園さんのおしりはとってもきれいで良かったです
本当自分の好みどストライクのヒロインだなあ、と(笑)。


一人で至ってるところを(結果的に)邪魔されご機嫌ななめの七園さんも子供らしいとこあって可愛かったな
前々作では割と茶化し要員的な意図が大きかったと思うのでこういう面を見られて新鮮でした
近所の男友達が自分の肉親のDVDを勝手に貸した~だとか、
細かい部分ですがそういうリアルっぽいバックボーンがまた読んでて気分が良いというか作中観にのめり込める要因だったりします
ちなみに棚にある雑誌名が「スプラッシュ」だったり「ひとみ」ってタイトルの本があったりそういう部分でもファンとしてニヤけてしまいましたね
いつか過去作のキャラ再び描いたり登場させて欲しいなあ、なんて。


その後は些細な事から二人で至る訳ですが
普段は地味カワでウブな七園さんが一気に「女の顔」を見せる一連のシーンは相当グッと来ましたね
なんかもう前々作で余裕ぶっこいて友人茶化しモードに入ってたとこから考えると信じられない純情さを披露されてました
きいさんは“普段は地味カワなあの娘”の“本当はすんごく可愛い「女の顔」”を引き出すのが最高に上手いですね
スカートの中で冒険する男の子と一気に感じざるを得ない女の子の図式もまた良かったです
また局部の描写が柔らかそうなのも実にイイですね。

そして、ちょっと涙目になって怒りながらコンドームを渡すカットはもうマーべラスとしか言い様がないです
本当に良い表情描きますねえこの方は
先ほどの一人で至っている一連のシーン含めて思春期の女の子の可愛さがめいっぱい詰まってますよ本作には。
髪がほどけて生まれたままの姿で涙目になりながら彼を受け止めているカットもまたヤバいですね
まな板で薄毛っていうのもまた初々しくていいんじゃないですかね

こんなにもディティールに凝ってて素朴さ、純朴さ重視の作風であるのに
こと行為のシーンに関しては実に濃厚に衝動重視で描かれる落差も相変わらず素晴らしかったです
ガンガン出し挿れしている時の迫力と躍動感に満ちた作画もまた魅力的でお世話になれるクオリティだったかと
それにしても七園ちゃん見れば見るほど魅力的な女性に見えてくるのが非常に堪らないですね
ここまで写実性に拘っている作家さんも珍しいので今後も大手を振って支持していきたいと思う
行為最後の愛液が滲み出ている一枚絵もまた生々しくて良かったですね
「・・・ッ(はあと)」っていう独特のイキ台詞もグッド。


オチの「何個入り買ってくるのかな?」って七園さんのドキドキしながら考えているカットもまた
さり気に彼女のむっつりさを表現していてニヤニヤ出来ました
凄く良い初体験だったんじゃないですかね
充足しつつあるその表情が彼女の気持ちを物語っていました。















なんかもー、ほんとに気持ちのいいぐらいウブでドキドキの思春期模様をどストレートに描いてくれてるので
読み手としてきいさんのファンとして夢中になって読んでしまった新作でしたよ。
やっぱ成年漫画はキャラのディティールとバックボーンが重要でそれをきっちり表現してくれる作家さんだと思いました。
手放しで最高です!



快楽天 2014年11月号 感想

2014-09-30 | 快楽天









今月号すごく良かったですね。表紙はLINDAさん。










◆ただれ縁/ひげなむち

うわ~こういうテーマ個人的にものすごく好きです
腐れ縁の悪友達がいつまでもモラトリアムから抜け出せず爛れた性生活を送る漫画
男2人に女1人の関係性なんですが男も女も適当にダラダラ行為を重ねているように見えて
その実根底にちょっとした愛だったり絆的なものが漂ってる“風”なのが実に良かったと思います
漂ってるんじゃなくてあくまで漂ってる風なのがひげなむちさんの作風らしいですし、そこはかとないカタルシスがあったかなと

またハルのあんまり手入れされてない風のだらしない格好とだからこそ余計に官能的に映る乳が良かったです
こういう色々無頓着なキャラの無防備な体って通常以上に助平に見えてくるから不思議なものですね
なんだかギリギリの綱渡りみたいな行為描写(具体的に書くとゴムもつけずに適当にダラダラとやってる姿)のドキドキ感も含めて素敵な作品でした
・・・でもこういう関係も実際楽しそうですよね(オイ)。

学生時代のハルも可愛いなあ。男二人のキャラもいいですね。きっと何だかんだ仲良しな人生を送りそう。



◆かくれんぼしよっ!/いーむす・アキ

いーむす・アキさんはたまにどストライクの少女キャラを描いてくるから堪らないですね
そこはかとない背徳感に田舎の垢抜けてない少女の無垢な可愛さ・・・
そして、だからこそ強く感じられる色気の表現。
思わず唸ってしまうレベルの作品でした
可愛すぎです!

またひっそりと少女と・・・っていうシチュが興奮を煽ってくれます。う~んクオリティ高いなあ。




◆愛ゆえに/宵野コタロー

これは、たっぷりとお世話になれる仕上がりですね
体操の衣装の性的さっぷりに加えて生徒を次々と手籠めにしていく展開が男性自身的にグッと来ます
朝、他の生徒が来る前にねっとりと密室でやっていた琴葉との情事も良かったですけど
その後ひまりから告白されてそのまんま行為に流れ込んだ挙句再び琴葉とも情事を繰り返す節操の無さが成年漫画的に素晴らしかったです
先生の都合の良い台詞回しも面白かったですしある意味本気でみんなを愛したいんだな、って気持ちが腰使いと共に伝わって来ました
にしてもひまりのムッチムチの体操服姿、そして柔らかそうで形も抜群なおっぱいはとみに素晴らしかったですね
先に琴葉相手に性行為をかましてた描写があったからこそドライブ感に近い興奮があったのかと
しかもまた最後に琴葉と再行為って流れも燃えましたし構成力でもってお世話になりたいレベルのクオリティに仕上げている力作ですね。
潮吹き描写の官能や複数の女性と“生で”行為をするっていうドキドキ感もまた良かったかなあ、と。
是非続編で3Pやって欲しいです(笑

二人の性格も良い具合にニヤニヤ出来るものだったのが尚良かったですね。ツンツン&純情っ娘!



◆同窓会/ニイマルユウ

いやこれは切なすぎでしょ。
読み終わってから思わず泣きそうになっちゃったんだけど
多分のん的には初恋の決着を付けるつもりで臨んだだけなんでしょうね
最後の彼女の表情を見せない演出とカードに書かれたメッセージがまたいいですね
恐らくその後泣いたんじゃないかと思うけど・・・
深いなあ。
色々考えちゃうな。
こういうただ単に「正しい」だけじゃない複雑で切実な心境を描けるのが成年漫画の強みだなあ、と再認識。

それにしてものんちゃんはぱっと見、物凄い清楚な出で立ちなのにも関わらず体の方は相当グッと来る艶っぽさを含んでますね
シャツに下着~っていう最高の組み合わせも実に良かったですし、
こういう大人しめで清楚な子が色々助平なボディにアプローチというギャップにめっちゃ燃えます
その上ドキドキのシチュって事もあって正直何度もお世話になりたくなるレベルの行為シーンのクオリティでありました
今ではもう通じ合ってない初恋の相手と涙目で体を重ねながら艶っ気たっぷりのボディで情事に心酔している
そういう切なくもあり、だけど官能的でもあるっていうバランス感覚が秀逸な傑作でした。大好きです。




◆スカートの中の宇宙/きい
 
個別で感想書きました。こちら



◆正妻系義妹/みちきんぐ

この妹かわえええ(笑
なんていうか、余裕ぶっこいてるように見えて実はグラつきやすいバランスが良かったです
あの勘違いの仕方は「姉ログ」のモヤ姉にも負けないレベルの妄想癖具合ですね
最終的に純愛として終わってたのが予想外でとても楽しかったです
まあこんなに可愛い妹がいちゃあねえ。

行為の方は、妹の下着でしごくとか中々刺激的で扇情的でよろしかったです
何気に兄の方の反応も動揺し過ぎで面白いんだよなあ(笑
過去作の紫音さんといいみちきんぐさんの丁寧語キャラって本当にイイですね。「××でごめんなひゃいっ」の由々乃も可愛かったし。



◆ハロウィンの夜に/ぴかお

普段猫耳とか別段興味があるわけじゃないんですが
この娘、絢芽さんの猫耳は本当に似合ってて素晴らしいです
っていうか本当に似合うようなキャラデザに仕上げて来てるのがイイですね
すっごく大人しそうで性的な事苦手そうな絢芽さんの大胆で頑張っちゃってるアプローチの数々が大変よろしかったです
またコスプレパーティの衣装が官能的でありつつ可愛らしさも随所に残っててバランスがいいんですよね
あどけない表情の可愛さ、口元のキュートさにドキドキが伝わって来る作劇と今回もまたすっごく良い作品だったかと

そして相変わらず太めな眉毛が素晴らしいです。オチのちょっと引いてる陸も面白い(笑 



◆待ち人/locon

ああああこれまた切ないよ・・・
凄く余韻たっぷりで胸締め付けられる仕上がりだったんですが
壮太を選んであげてよ!って内心思いつつ結局現状維持で終わるのがまたその切なさを煽ってて実にニクいです
また過去の楽しかった恋慕の記憶のカットを挿入してくるセンスも堪らないものがありますね
いつか本当の意味で結ばれて欲しい、と願わずにはいられない作品でした
男泣きって素敵ですよね。

















今月号はとみに素敵な一冊でした(毎号面白いけどね)
充足感が半端なかったですね 
ちなみに前号の予告のメンツが全員落とさずに集まった貴重な号でもありました
いつも素敵な原稿お疲れ様です。 次号もmoggさんいぬぶろさん参加って事で楽しみです
いぬぶろさんは今月もカラーイラストで参加されてましたが。秋の夜長もこの一冊で乗り切れますね。