読書と追憶

主に読んだ本の備忘録です。

自民党のホームページって・・・

2008-04-22 22:27:04 | Weblog
 先日、Yahoo!みんなの政治に辿り着いて、民主党議員のホームページをふむふむと見た後福田総理の公式サイトを見ようとしたら消えていた。そういえば停止したとニュースで言っていた気がする。それで自民党のサイトを見たところ、びっくりした。
「政策パンフレット」のところだ。
「あきれた社会保険庁の実態」
はっきり見えてきました。わたしたちの「敵」の姿が。

 わたしたちの「敵」の姿がはっきり見えてきました。いまこそ、混み合う受付で私たちを無視した、自分たちのことしか考えない組織に、メスを入れるときです。

 わあ!「敵はこいつだ!」とフィンガーポインティングして袋叩きにすることでみんなの不満を解消するってバカのすることだと思っていた。「悪いのは公務員」なんて政権与党が言うことか?いや、政治家が言うことか?「悪いのは日教組だ!」ってTVタックルでときどきハマコーが咆えるのはバカだからと思っていたけど、「悪いのは公務員」「組合」「日教組」「だから世の中がめちゃめちゃになった」なんて言って自民党支持者は納得するのだろうか。「あきれた教育現場の実態」って、なんて稚拙な文章だろう。「日教組=民主党」って違うと思うが。「教育格差を広げる日教組=民主党」って頭の中どうなってるの?『日教組による、良心的校長への常軌を逸した「いじめ」。』ああ、こんなふうに日教組批判のネタとして石川先生が使われるなんてなあ。そうじゃないんだが。「あきれた官公労の実態」大阪市職員の「とどまることを知らない職員への厚遇ぶり」?「健康保険組合への事業主負担分」とかって普通じゃないですか?

 これに対して、大阪市の職員が加入する7つの労働組合で作る、「大阪市労働組合連合会(大阪市労連)」は、「労使交渉の結果、市側の責任で制度確立・運用されてきたものであり、適法な交渉に基づくものだ」と反論、これらの待遇の正当性を訴えています。

 って、ふつうじゃないですか?何十年にも及ぶ組合の待遇改善要求に沿って出来た制度で、バブル崩壊後は民間給与や待遇面が悪化してきたから今過剰に厚遇されてるように見えるだけで。「こういうご時世だから歳出削減のために公務員給与もカットが必要だ。」と説得して実行すればいいだけの話で、民主党がどうこうって何でもかんでも陰謀みたいにえげつない理論で反民主党キャンペーンに結びつけるのって、・・・・この下品さは・・・・そうだ、2ちゃんねるだな。いやー、最近はワイドショーもやってるけど。
 「イラク人道復興支援Q&A(その1)」って中身違ってるよ!

 自民党がここまでなりふりかまわず恥ずかしいキャンペーンをしていたなんて知らなかった。ここまでアホだったのか。いやー、自民党支持者がすごく右翼化しているように思っていたけどまるで右翼の街宣車並だ。こんな強引で単純なネガティブキャンペーンに溜飲を下げたり納得したりするのか。国民は?

 今起こってることは、戦後自民党主導で作り上げてきた社会のシステムが、世界情勢や社会構造の変化によっていろんな分野でうまく回らなくなってきているってことだ。「世界に類を見ない少子高齢化社会の到来で医療費の国庫負担が増大し続けて、このままでは医療保険制度が破綻をきたしてしまうので、今まで比較的優遇されてきた高齢者にも応分の負担を負ってもらいますよ。将来世代の負担を少しでも軽くするために」とかっていうのならいいのだ。「悪いのは組合の怠慢とその背後にいる民主党だ!」ってなにさ、それ。へー、組合に入っていない管理職とかは悪くないの?社会保険庁のシステムがうまくいっていないことにずっと何も気づかなかったんだ~。システムの末端にいる人が全部悪いの~?組合の陰謀で隠ぺいされてたんだ~。民主党の議員に教えてもらってよかったねー。

 「悪いのはビン・ラディン!」とか「悪の枢軸」とか言うよりも数段恥ずかしいと思う。

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