読書と追憶

主に読んだ本の備忘録です。

デジャヴといえば

2008-09-07 23:59:18 | 日記
 最近、娘がまた猫を拾ってきた。真っ白で先住猫ピーの小さかった頃にそっくりだ。なぜ白ネコばかり落ちているのだろうか。これぞほんとのダブルホワイト。
 もっとも、今ではピーの方はすっかり貫禄がついて、外をほっつき歩いてばかりいるから毛色もまだらになっていて、とてもホワイトとは言い難い。困ったのはピーが新入りを敵対視して、家に入らなくなってしまったことだ。ああ、キャッピーの二の舞か・・・。餌も「キトン」に「アダルト」に「ペーハーコントロール」と買い分けて、いろいろ気を使わなくてはならない。
 夜中に猛スピードで子猫が走りまわるのとか、襖や障子がバリバリにされるのとか、パソコンの前で邪魔されるのとか、犬が猫エサを盗み食いして猫がやつれるのとか、いろいろとすでに解決済みと思っていたことがまた最初からやり直しになのでデジャヴを感じて眩暈がしてくる。


 もひとつデジャヴといえば、福田総理の辞任表明であるらしい。ニュースのキャスターがデジャブを感じると言っていた。
 だけど私は全然そうは思わない。安倍さんは安倍さん。福田さんは福田さんだ。第一みんな「辞めろ、辞めろ」と大合唱してたじゃないか。「辞めてくれてありがとう」と感謝するのが筋というものだ。9月2日の朝日新聞社会面に「また放り投げ退陣」「生活不安置き去り」と、バカでかい見出しが出ている下の方に「困った人の心に明るさ」と、小見出しがあったから「ああ、やっぱり喜んでる人、いるじゃないの」と思ったら、それは亡くなったペシャワール会の伊藤さんのことであった。
 私としては、自民党が「死に体」のまま解散総選挙に追い込まれて民主党圧勝というのが理想的なパターンだと思っていたから福田総理にはできるだけ延命してほしかった。麻生さん→ポピュリズム的人気→自民党持ち直しというパターンが一番いけない。だけども民主党圧勝→スキャンダル噴出、政策の失敗、海外の信用低下、株価低迷→「やっぱり自民党しかないのか」みたいな最悪のパターンも十分ありうるので何がよいのか悪いのかいま一つわからない。きっと映画の「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」みたいに「塞翁が馬」なのだろう。

 公明党の「定額減税」については、
 「過去の地域振興券ってやつを提案したのも公明党じゃありませんでしたっけ。あれって景気対策に効果ありましたっけ?私の周囲の主婦たちは『くれるというならもらっておくけども、みみっちいったらありゃしない』とたいへん馬鹿にしていました。世紀の愚策って言った人もいたんじゃありませんか?私はあのとき、『こんな愚策を提案したのは公明党だったってちゃんと記憶しておこう。二度としないように』と思ったのです。」
と言いたい。これこそがデジャヴじゃないか!
 まあ、くれるというものならもらっておくけども、そのぶん政府と政治家というものへの不信感が増すだけで、使ったりしない。今個人ができることは「住宅ローンの圧縮」「家計の固定費を減らすこと」「食品の値上がり分を節約によってカバーすること」「旅行をしない。できるだけ車に乗らない。遠出しないこと」だ。だから減税してくれても貯金するか住宅ローンの繰り上げ返済に回す。(ローン圧縮のために借り換えた金融機関が、今年から1万円単位、手数料無料で何度でも繰り上げ返済ができるようになったのだ。)
 公明党の支持者は、そんなことも考えられないようなバカばっかりなのか!あくまで減税を主張するならちゃんと後で効果を検証しろよ。そして、失敗したときには責任を取れよ!

 いろいろ考えてもわからないことばかりで、「きっと、もうあれもこれもできるという状況じゃなくなったんだろうな」と思う。たとえばうちの家だったら、今一番大事なのは子供の学費を確保しておくことで、そのために貯蓄していくとしたら車の買い替えや旅行や造園や家電製品の買い替えは控えなくてはならなくなる。10年前の試算ではあれもこれもできたはずなのだけど少し計算が狂ってきたのだ。きっと国の財政も、あれもこれもと欲張ってできる状況ではないんだろう。だったら何を一番優先し、何を後回しにするのか、優先順位をつけて「このままでは日本の将来はこうなる。だからこのような方向に戦略を変えなくてはいけない。そのために今これをしなくてはならない。」と国民にはっきりと説明してほしい。政治家は。選挙を控えてうやむやにするのではなくて、「歳入の確保のため、消費税を上げます。しかし、生活に困窮するような人たちのためにこのような対策をとります。」と、一度ちゃんと説明してみればいい。それでヒステリックに「消費税反対!」とかつての社会党みたいなことを言う人はバカなのでほうっておけばいいと思う。

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