全然関係ないけど、3月1日公開の「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の公式サイトを見て「ダイモン占い」なるものをやってみたところ、やっぱり私のダイモンはトラだった。占い大好きな私だけど、何だっていつもネコ科の動物になってしまうのか、それが不思議だ。これなんか生年月日ではなく、質問に答える形式なのに。トラはダサいからやだ。サルかトリがいい。
太田述正氏のとこ経由で、人気メルマガであるらしい北野幸伯氏の「ロシア政治経済ジャーナル」を読んだがなかなかおもしろかった。さすが人気メルマガ。行間をむやみに空けてあるとことや、口語体で体言止めを多用してるとこに、ある種の匂い(えーっと、なんて言ったっけ。ブログが普及する以前のテキスト系サイトとか人気VNI系サイトとかそういうやつ)の匂いがするが、読みやすいことは確かだ。以前、「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」という本を検索した際にこのメルマガがヒットしたので記憶にある。
それにしても行間とり過ぎ。それに、飯田史彦や斉藤一人を推奨してるのってアリですか?なんか船井総研とか自己啓発セミナーとかそっち系の匂いもする・・・・。いやー、嫌いじゃないけど・・・。と思ったら、モロに船井幸雄の本を絶賛してる。こういう系統の人も健在なんですねえ。
このメルマガを読んでいて思い出したが、「アメリカ一極時代終結宣言」って、日曜のサンデープロジェクトで榊原英資さんが同じようなことを言っていた。「これからはアメリカの力が徐々に衰えて中国、ロシアの時代になってくる。」って。ところがドイツ証券の武者さんはそれに真っ向から異議を唱え「今の混乱は一時的なものでアメリカはまだまだ強い。いずれ事態は収拾に向かう」みたいなことを言っていた。榊原さんは要するに、今までのアメリカにくっついていくようなやり方ではもはや通用しなくなってきているのであって、早急にパラダイムシフトしなきゃいかん、という主張のようなのだ。さらに、日本の若者の学力低下は目を覆いたくなるような状況で、エリートの育成が不可欠だということらしい。私は「エリートの育成」なんてもんは、貧乏な発展途上国が乏しい資本を最大限有効に使うためにやるものだと思っていたが、みんな口を揃えて「エリート、エリート」って言うところを見ると、もしかしたら日本はもはや資本を一部に集中させて効率よく使うことでしか生き残りは図れない段階にきているのかもしれないな。
そして、田原さんが本気で怒っていたのは現在の政治状況についてで、与党党首は何を考えているかわからん。最大野党党首もへっぴり腰で頼りない。政治家にリーダーシップがなくて構造改革も進まないから外人投資家が日本を見限って日本株が売り込まれているという恥ずかしい状況だ。
私は先日驚愕したのだけど、韓国の次期大統領李明博氏が「日本に謝罪を求めない」と発言した。すごく頭のいい合理的精神の人だなあ。歴史認識問題でぎくしゃくするよりも経済的に協力することで双方に利益があるのだから今は過去のことは棚上げにしておこうというわけだ。韓国にだってうるさい右翼や左翼はいるだろうに。
これは日本にとっても外交的な膠着状態を脱する好機だと思う。宮台真司が言っていたが、アメリカ的なグローバリゼーションの影響から国を守るためにはアジア諸国との連携が必要不可欠であるが、そのためには個人レベルでの補償も含めて過去の清算をするという決断をしなくてはならなかったのだ。もう安倍元総理みたいな時代遅れ右翼はどっかに引っこんでおとなしくしておいてもらって、前向きで合理的な政治家に積極的な外交をしてもらいたい。
姜尚中×宮台真司「挑発する知」(ちくま文庫)
あと、思い出したが、「日本はアメリカの属国」というのはロシア語の同時通訳者でエッセイストの故米原万理さんが「打ちのめされるようなすごい本」(文芸春秋)の中で書いていた。該当部分を探すのが面倒だと思っていたらネット検索でさっと出てきた。ああ便利だ。
私は「不実な美女か貞淑な醜女か」以来米原さんのファンだったが、つくづく惜しい人をなくしたと思う。
太田述正氏のとこ経由で、人気メルマガであるらしい北野幸伯氏の「ロシア政治経済ジャーナル」を読んだがなかなかおもしろかった。さすが人気メルマガ。行間をむやみに空けてあるとことや、口語体で体言止めを多用してるとこに、ある種の匂い(えーっと、なんて言ったっけ。ブログが普及する以前のテキスト系サイトとか人気VNI系サイトとかそういうやつ)の匂いがするが、読みやすいことは確かだ。以前、「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」という本を検索した際にこのメルマガがヒットしたので記憶にある。
アメリカが分裂している兆候は前からありました。
RPEでも「歴史の終わり」のフランシス・フクヤマさんが、「ブッシュと決別宣言をした!」ことを紹介しました。
面白い本があります。
日本では「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」という名で出ています。
内容は要するに、「イスラエルロビーがアメリカ外交を支配し、そのせいでアメリカは おかしくなった」ということ。
イスラエルがアメリカ最大のロビー集団だなんて、専門家は皆知ってるんです。
(ちなみに2番目は、中国ロビー)
しかし、「ユダヤ陰謀論者」とレッテルをはられるのが怖くて、公言できなかった。
そこで、「イスラエルロビー」について書くのは、一般的に「陰謀論者」といわれるような人ばかりだった。
ところが、この本を書いたのは、世界的権威
~~~~~~~~~~~~
●シカゴ大学教授のミアシャイアーさん
●ハーバード大学教授のウォルトさん
帯には、「『文明の衝突』のハンチントンにならぶ世界最高の知性がタブーに挑む、陰謀説を超える議論の提起」とあります。
それにしても行間とり過ぎ。それに、飯田史彦や斉藤一人を推奨してるのってアリですか?なんか船井総研とか自己啓発セミナーとかそっち系の匂いもする・・・・。いやー、嫌いじゃないけど・・・。と思ったら、モロに船井幸雄の本を絶賛してる。こういう系統の人も健在なんですねえ。
このメルマガを読んでいて思い出したが、「アメリカ一極時代終結宣言」って、日曜のサンデープロジェクトで榊原英資さんが同じようなことを言っていた。「これからはアメリカの力が徐々に衰えて中国、ロシアの時代になってくる。」って。ところがドイツ証券の武者さんはそれに真っ向から異議を唱え「今の混乱は一時的なものでアメリカはまだまだ強い。いずれ事態は収拾に向かう」みたいなことを言っていた。榊原さんは要するに、今までのアメリカにくっついていくようなやり方ではもはや通用しなくなってきているのであって、早急にパラダイムシフトしなきゃいかん、という主張のようなのだ。さらに、日本の若者の学力低下は目を覆いたくなるような状況で、エリートの育成が不可欠だということらしい。私は「エリートの育成」なんてもんは、貧乏な発展途上国が乏しい資本を最大限有効に使うためにやるものだと思っていたが、みんな口を揃えて「エリート、エリート」って言うところを見ると、もしかしたら日本はもはや資本を一部に集中させて効率よく使うことでしか生き残りは図れない段階にきているのかもしれないな。
そして、田原さんが本気で怒っていたのは現在の政治状況についてで、与党党首は何を考えているかわからん。最大野党党首もへっぴり腰で頼りない。政治家にリーダーシップがなくて構造改革も進まないから外人投資家が日本を見限って日本株が売り込まれているという恥ずかしい状況だ。
私は先日驚愕したのだけど、韓国の次期大統領李明博氏が「日本に謝罪を求めない」と発言した。すごく頭のいい合理的精神の人だなあ。歴史認識問題でぎくしゃくするよりも経済的に協力することで双方に利益があるのだから今は過去のことは棚上げにしておこうというわけだ。韓国にだってうるさい右翼や左翼はいるだろうに。
これは日本にとっても外交的な膠着状態を脱する好機だと思う。宮台真司が言っていたが、アメリカ的なグローバリゼーションの影響から国を守るためにはアジア諸国との連携が必要不可欠であるが、そのためには個人レベルでの補償も含めて過去の清算をするという決断をしなくてはならなかったのだ。もう安倍元総理みたいな時代遅れ右翼はどっかに引っこんでおとなしくしておいてもらって、前向きで合理的な政治家に積極的な外交をしてもらいたい。
姜尚中×宮台真司「挑発する知」(ちくま文庫)
周知のように、ネオリベ的なアメリカを含め、どんな国でも、公共事業をおこなうことで、政府が民間企業に発注して市場での影響力を発揮し、経済をウマく回そうとします。財政政策と言います。先進各国で最も重要な公共事業が軍需産業です。でも日本はこれが禁じられています。公共事業の大部分を非軍需的におこなう必要から、土建屋化しやすいのです。
その意味で、先進国間でコンクリートをぶち込む分量を横並びに比較するやり方は公平ではありません。日本が脱土木化してハイテク・ミリタリーで公共事業を回せるようにするには憲法改正が必要です。他方、さっき述べたように対米中立化には重武装化が必須ですが、重武装化とは対地攻撃能力を軸とした反撃能力を意味するから憲法改正が必要です。
重武装化には憲法改正が必要です。それにはアジア周辺諸国の信頼を得なければなりません。そのためには従来の対米従属から離脱する必要があります。それには重武装化が必要です。ここには循環があります。この循環を回せるようにするには、戦後補償についても、従来型の政府間決議を超えて、ありとあらゆる感情の手当をしなければなりません。
安倍晋三や「新しい歴史教科書をつくる会」のような「マスターベーション右翼」とは違って、むしろ戦略的な謝罪や戦略的な保障を通じて重武装化に向けた橋頭堡を築くようにしていくべきでした。そうすれば、国連各国から「アメリカにはへこへこするくせに中国韓国には居丈高の、弱虫国家」と揶揄される現状に陥らずに済んだはずです。
その意味でいえば、実はネオコン的であっても親米である必要はありません。小沢さんには、ネオリベと新保守主義の、非親米的なカップリングを目指していた気配もあります。ところが、ネオリベを取り下げて市民主義的コーポラティズムを持ち出したので、新保守主義による補完が必要なくなった。そういうふうに論理的に考えてみることもできます。
あと、思い出したが、「日本はアメリカの属国」というのはロシア語の同時通訳者でエッセイストの故米原万理さんが「打ちのめされるようなすごい本」(文芸春秋)の中で書いていた。該当部分を探すのが面倒だと思っていたらネット検索でさっと出てきた。ああ便利だ。
同時多発テロ以来、小泉の目つきが完全にイッちやってる。ブレアも同じく(中略)日本はあくまでもアメリカの属領なのだから、属領の知恵「面従腹背」を貫くべしと思うのだが(実際、大多数の国々は世界最強国に表立っては同調しつつ賢明に実行は避けている)小泉は本気だ。危なっかしいたらない。(後略)
私は「不実な美女か貞淑な醜女か」以来米原さんのファンだったが、つくづく惜しい人をなくしたと思う。