ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ストライキ

2018年03月30日 | 日記
 私の最近の関心事であるロンドン大学全体のストライキのことなのですが、どうやら更なる決行が決まったらしいです。春休みを越え、三学期の第一週目にも決行がきまったということでその後はまた随時連絡がくることになっています。二学期の終わりの最後の決行日には“painful day”という学園長直々から全生徒にメールが来るという事態に発展し、この日は本来ストライキのルールとしてしてはいけない学校のエントランス前に人間のチェーンを作り是が非でも生徒及び教職員を中に入れさせないという暴力に訴える行使がありました。中には建物内部で放火をした人もいたそうです。この辺の悶着の動画もあっという間に廻り私も見たのですが、建物内部に入ろうとする人と入れまいとする人の真剣勝負でした。
 
 初めは興味津々にこの様子を見守っていた私ですが、さすがに三週間目にもなるとやり過ぎ感が否めなく、それでも主張を通そうとする教師側及びそれを支持する学生ユニオンに驚きです。学生ユニオンの内部は内部で、あの人間の盾を作ってしまったことに対し反省し解散するかしないかの真剣議論も巻き起こったそうですが、その割には三学期の決行もきまったということなので解散しないのですね)
 
 

ミュージカル

2018年03月30日 | 日記
 以前ヨハンにロンドンを案内してもらっているときに、ミュージカルが好きだと言ったら、自分はミュージカルはまったく好きじゃないから見たいなら一人で見て、と言われました。今回、オペラ座の怪人が面白かったと言ったら、自分は前回見た“Lion King”がぜんぜん面白くなかったという返答でした。Lion Kingを見たと報告を受けたとき、すごく面白かった、と言っていたのはフレンチガールとデートで見たから面白かったという意味だったのですね))言ってることが違って可笑しかったです:)

オペラ座の怪人

2018年03月30日 | 日記
 昨夜は“オペラ座の怪人”を観てきました。前回ロンドンに来た時にバルコニー席からひとりで観た記憶が鮮明に残っていて妖しく浮かび上がる白い衣装をまとったクリスティーナがとても美しかったのを覚えています。それ以来ずっと観たいと思い続けていたのですが、劇場まで足を運ぶ心の余裕が浮かび上がらずゆっくり休んだ昨日の午後急に思い立ち劇場行きを決めました。久しぶりにアイライナーを描き、紅を差し、一張羅をまといお洒落をして劇場へ向かいました。

 前回同様、クリスティーナの白いドレスが漆黒の舞台に妖しく浮かび上がり、その周りを古風な衣装をまとったバレリーナやピエロや貴婦人が踊り舞い、怪人のいる地下壕をゆっくりクリスティーナを乗せた船が動く様子が幻想的でした。改めて怪人の一挙手一投足に着目してみるとけっこうな乱暴者だしクリスティーナのこともかなり粗く扱い、“美女と野獣”の野獣のような優しい心の持ち主というわけでもなく、とても一緒に生活を共にしていけないような嫌な奴だったんですね))最後にクリスティーナが怪人にした熱烈な口付けにはどんな意味が込められていたのでしょう。怪人の自分への気持ちを理解している彼女が、怪人のことはちっとも好きじゃないけど婚約者救出のために堪忍してキスを与え、どうか後生だから私のできる限りのことをしたつもりだからあなたも私の頼みを聞いてというような気持ちでしょうか。

 幕間に恒例のひとり酒宴をしました。“オペラ座の怪人”なので白より赤という気がして赤ワインを飲みました。帰りにお腹が空いてピザを食べました。夜、劇場の帰りにひとりで食べる高カロリーのピッツアはなんとも誘惑の罠に自分からかかって行ったような甘美な気持ちにさせてくれました。