ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

アイスクリーム

2018年04月30日 | 日記
 修士課程の全工程の三分の二も終わったのにもかかわらず、今でももうギブアップしてしまいたい誘惑に駆られることがあります。そんな波が襲ってくる時は憂鬱で暗くて自分がアイスクリームのように溶けてなくなってしまいそうなそんな心元ない気持ちになります。

写真はLibertyのお菓子売り場♡

お天気蟻

2018年04月20日 | 日記
 ここ数日、一気に春を通り越し夏みたいな天気が到来です。緑多いロンドンの街が青々と色付き、人々が一斉にアリの巣から出てきた働き蟻如く、リラックス蟻、レストラン蟻になって公園に寝転がっていたりカフェのテラスで白ワインを飲んでいたりします。図書館からの帰り道、幸せそうにくつろぐ彼らをみて、あーヨーロッパの夏だなあと思います。

春と夏の間の日。

2018年04月19日 | 日記
 ロンドンに住んでいる友人に、ハリーとメーガンの結婚式を見に行きたい、と言ったら、えーあんな混んでいるところ行くの?!と言われてしましました。
 今日は昼頃から大学へ行き、今日こそは言語政策のエッセイに手をつけ始めようと心に決めそして書き始めました。全部で3500words書かなければならならず書き始めの頃はwords数ばかり気かかり、やっと400行ったとか700行ったとかそんなことばかりに目が行きます。そのうちにそろそろプールへ行く時間だと席を立ち、一旦ぜんぶ広げた論文やパソコンやメモ書きや付箋を仕舞い込み、Linguistics の部屋へパソコンと共に引き上げ、それから歩いて1分の大学のプールへ向かいます。
 泳ぎ終われば再び図書館でパソコンとにらめっこの作業です。私は密かに図書館でカチャカチャカチャカチャ一心不乱にパソコンに向かう学生たちをキーボードロボットと揶揄しています。

Photo by Nakko sann

トルコ料理

2018年04月10日 | 日記
 海辺から少し上った丘の上にそのトルコ料理屋はあり、イスラムの国の料理屋なのにビールがおいてあったのが嬉しかったです。さっそくトルコビールを一杯頼むとピリ辛のオリーブと平べったいパンが出て来ました。パンをつけて食べる用のヨーグルトベースの白いソースも来ました。Kebabはだいたいチキンとラムで選べるのですが、せっかくなのでラムのKebabを注文すると大量のサラダもついてきました。サラダはキュウリを細かく刻みトマト、玉ねぎ、紫キャベツが独特のドレッシングとピリッとした胡椒で和えられています。kebabのラム肉も十分な量でガーリックソースをかけて食べます。

 とても満足した気持ちになり青空の下テラス席にいたら、地元の買い物袋を下げた女性から通りすがりに、おいしい?と聞かれたので、とてもおいしいと答えると、高くない?と聞かれたので、ビールを抜かして12ポンド(1800円)と言ったら、今度来てみる!Have a nice day!と言い通り過ぎて行きました。

 食後にはトルココーヒーを注文しました。トルココーヒーはアメリカンコーヒーよりもだいぶ小ぶりでドロドロしています。砂糖を入れる場合は初めからその中に組み込まれています。コーヒーと共に小さな焼き菓子のようなデザートも出てきて質と量と共に大満足の食事でした。しばらく休んだ後、再び海を見に行こうと思いました。

春の海

2018年04月10日 | 日記
 図書館に根詰めて通ったある日、急に海が見たくなりました。常に目の前に迫る文字や紙や予定に追われているせいでしょうか、ふとコピー機から目をあげると蒼茫と広がる果てしない光景が見える気がしました。ロンドンのSt PanctrasからFolkestone Central Stationまで一時間で行けるSunny Sandsへ、雨が続いた中よく晴れた日で冬用のコートが暑いくらいでした。小さな駅で、駅の切符売り場券Informationにここのパンフレットみたなものはないのか尋ねたところないとのことでした。ほんの20分歩くと海が見えてきました。

 海と言えば砂浜と思い込んでいたのですが、このFokestoneの海の砂浜部分は石でできています。白、黄土色、灰色の小中の石が混ざりそれがエメラルド色の海へ通じる前段階として横たわっています。靴にポロポロと砂が入ってくる心配もなく座り心地もよく、寄せては返す波の音に耳を傾ければ徐々に心があらわれていくのを感じました。思いがけず波の音を何時間でも聞いていたい心境になり、一か所にじっとして寒くなると少し歩き移動し、再び座り波の音に耳を傾けることの繰り返しでした。遠くで石を投げ合ったりして遊んでいる中学生くらいの男の子二人の姿が電子機器とは無縁の自然の姿のような気がして好感が持てました。しばらくして空腹を感じ、ここに来るときに見つけたトルコ料理店へ行くことにしました。




весна(ロシア語で春)

2018年04月05日 | 日記
 最近、ようやくロンドンにも学校にも慣れたきたという手ごたえを感じていて、来た当初は自分の居場所じゃないようなそんな気持ちをずっと抱えていました。今朝学校に直行し、ロンドンに初めて春を感じたような気がして陽のあたる場所を選んで腰を落ち着かせました。来た当初、自分の心細さを見透かされることをひたすら恐れ高い椅子の背もたれで囲われたスペースに身を沈めていることがありました。今ようやくいろいろわかってきて自分の中でも落とし前をつけられる物差しも育ち納得もしそして次に進めるような気がしています。

Photo by nakko sann

今日の予定。

2018年04月04日 | 日記
 朝から炒め物を作り腹ごしらえをしたので、本日はこのまままっすぐ図書館へ向かいます。今日の目標は中国語のクラス用のプレゼンを作ること。テーマは日本語と中国語の違いです。合間にLanguage Planning Policyの論文を二つ読み、その他雑事をもろもろ。修士論文のための調べ物もしたいのですがこちらはどれくらい時間を取られるかわからないのでまずは確実に終わっていくものから始めようと思います。昨日はブルーライト遮断用のパソコン眼鏡を忘れたので目がしばしばして痛かったのでこちらも忘れないように!

Photo by nakko sann

枝垂れ桜

2018年04月02日 | 日記
 試験が終わった翌日にパリに発った友達に、よく疲れなかったねと言ったら、パリで疲れてたとのことでした。笑 私も今日からようやく本調子に戻りまずは手始めにBritish Museumでウォーミングアップをしてきました。今から一本、論文読みに取り掛かろうと思います。いちいち宣言しないと取り掛かれないのですね))

Photo by nakko sann

British Museum

2018年04月02日 | 日記
 British Museumへ行ってきました。ここ最近ずっと行きたい、行って広い共有スペースでコーヒーが飲みたいと思い続け今日やっとタイミングが合い行ったものの、Easter Breaksの最後の休日とあり平素よりだいぶ混んでいました。よりによってどうして今日来てしまったのだろうと少し可笑しかったのですがせっかく行けたのでChinaコーナーを早足で見、それから当初の目的通り真ん中に広く創られたカフェスペースで一息つきました。ここは天井から陽光が入ってくるように設計されているので晴れの日は明るくなりすぎ眩しいくらいなのですが、今日みたいに曇りの日は落ち着いて読書ができます。備え付けられた細長いテーブルが乳白色の透けた素材でスタイリッシュでかっこよくきっとこれを任された建築家は建築が好きで好きでたまらない人なんだろうなあとそんなことを思いました。

girls

2018年04月02日 | 日記
 夏の終わりからずっと会えていなかった二人の友人と夕食を共にしました。会った早々、狭い大学構内なのにWhere have you been!?と言い合い、それぞれ政治学と文化人類学を専攻する彼女たちと学校談義に花が咲きました。自分とは違う学部の話を聞くともっと外から学校全体を見渡せて理解が深まります。政治学には国際政治らしく大使をお呼びして皆で夕食会というのがあるらしく、パキスタンからの大使が来たときに隣国で仲が悪いインド出身の生徒がわざとインドの国旗を胸に付けて現れ場の雰囲気があまりよろしくなかったそうです。これぞまさしく政治学そのものだと笑いました。五月の終わりにはニューヨークに行き国連本部をを訪ねるという派手な研修もあるらしいです。

 台湾と中国との関係にも話は及び、台湾人の友達曰く台湾人は台湾を中国の一部とは思っておらず蒋介石が民主主義の台湾を作ったときから中国とは袂を分かち一線を画していると言っていました。最近若者は中国からの脅威を感じているので組み込まれないためにも選挙にも非常に関心があると言っていました。話は『宗家の三姉妹』の映画に流れ、あれはいい映画だったと言い合いました。宗家の令嬢たちがそれぞれ国を動かす重要人物と結婚するのですが、一人は金と、一人は権力と、一人は国家と結婚した…とのお触れです。あんな家に生まれたら大変だったねーとそこはお酒も入っているので最後は全部笑い話に持っていき、今後博士課程に進みたいかという話にもなりました。Shuineは少し働いた後で進みたいと言い、Amyと私はI've done! Amyはもし今度入るなら違う学部を選びたいとまで言っていてそれも皆で笑いました。

 夏の盛りにあんなに希望に燃えていたAmyが春に会って変わり、もうあの時から月日はどんどん流れ、夏に来たばかりだった私たちがもう帰る話をしている、否が応でも過ぎていく月日を逸る気持ちを抱えながら手をこまねいている自分がいて…。どうにかしなくてはと思うのだけど、その仕方がわからず、一歩ずつとは思っても早くしないと手遅れになってしまうと焦る自分がいて…そんなことの繰り返しが頭をいつも回っています。