ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ロシアの名前の愛称

2014年11月29日 | 日記
 ロシア語で可愛いなと思うものの一つに、名前の愛称があります。
愛称とは、正式名を短くしたものです。

 アレクセイだとアリョーシャだし、セルゲイだとセリョージャ、ビクトルはビーチャ、パーヴェルはパーシャで、あまり正式名だと好きとは言えないピョートルも愛称にするとペーチャと可愛くなります。

 女の子だとアナスタシアはナスチャで、エカテリーナはカーチャ、クセーニャはクスーシャ、マリアはマーシャです。

 『チアトル・チアトル』の劇場で、『Географ Глобус Пропил』というペルミの地理の冴えない先生が生徒たちと繰り広げるドラマに、ビクトルを好きな女の子が「ビーチャ、ビーチャ」と肩を揺らしながらビーチャに近づく場面がありました。ロシア語の「チャ」の発音は日本語のchaのそれではなく、もっとソフトなtjaという発音です。それがなんとも舌っ足らずのように響いて可愛いのです。
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ラーラ

2014年11月21日 | 日記
劇は7時から始まります。6時半過ぎ、小屋でビクトルの迎えを待っていました。タクシーでわざわざ迎えに来るというので、「バスで行けるから劇場で待ち合わせしよう」というとビクトルは「迎えにいくから」と言うので待っていました。45分過ぎになっても来ないので、バスで劇場に行けば遅刻しなかったのにと一抹の不満を抱きながら「ビーチャ、今どこにいるの?もう遅刻じゃん」と電話すると「今仕事が終わってタクシーで向かっている」との返事でした。

途中から入ったので、誰が誰かわかりませんでしたが、それも劇が始まるうちにわかってきて、ラーラとジバゴはそれぞれのちに旦那さんと奥さんになるパーシャとトーニャに恋をするのに夢中です。やがて結婚し、子供が生まれます。その模様を舞台の右と左で繰り広げ、それぞれのカップルの歌が交差し、観客はそれを同時に見る形になっていて非常に面白かったです。戦争が始まり、ジバゴとパーシャは家族に別れを告げ旅立ちます。

その後、ラーラとジバゴが再会し、お互いに抱いた恋心をストレートに交じ合わせられるはずもなく、近づきたいけど近づけないような心の戸惑いが切ないメロディーと共に表現されていて胸を打ちました。

私はこの物語をラーラとジバゴの恋の物語として捉え、そこに心を置いたのに対し、ビクトルは、ロシア国民たちが町での戦闘を回避するため田舎に疎開したそこでの模様に胸を打たれたと言いました。それを聞き、日本人の私から見る遠い異国のロシアでの恋物語と、ロシア人のビクトルが見るロシアの現状を目の当たりにする見方は違うのだなと思いました。

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ドクトル・ジバゴ

2014年11月21日 | 日記
1週間の仕事の終わった金曜日、ビクトルと劇場へ行きました。
今日行く劇場は、『チアトル・チアトル』と言って、そのままロシア語で「劇場」という言葉を2回繰り返しているものです。この『チアトル・チアトル』も私の好きな劇場の一つで、ペルミの数ある劇場の中でも最も質のいい4つの劇場のうちの一つです。そしてこの劇場は別名『ドラマ・チアトル』というミュージカルやドラマ劇が主です。

私は今までここで10回以上『緋色の帆』を観、『アンナ・カレーニナ』『8人の女たち』『Географ Глобус Пропил』というペルミの地理の先生が主人公になった物語と、あともう一つは『У нас все хорошо』という英語だと「Everything is all right」というまったくオーライトじゃない劇を見て途中で出てしまいました。
ハズレもありましたが、俳優たちの歌のうまさ、質の高さは言うまでもなく本場ロシアの芸術が1000円前後というバレエよりも安い値段で堪能できます。

そして、この日はロシアにいてこそ観るべき『ドクトル・ジバゴ』を観に行きました。昔、映画で観たジバゴとラーラの物語の背景の街がペルミの中心街のあの通りに似ているなと思ったことがありましたが、作者であるパステルナークはこの物語の架空都市をペルミの街を頭に年頭に描いたそうです。
大きなパステル調の雪に埋もれた建物、その中を制服を着た軍隊が行進して…。お互い家庭を持っているラーラとジバゴは再会して…。
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中央アジア料理

2014年11月14日 | 日記
 このブログにロシア料理を褒める言葉が書けてよかったと思います。
 今までさんざんロシア料理の悪口を書いてきた私ですが、2年ロシアに住んだ後で、ペルミの街に2店のレストラン、大学の食堂に一店、好きなお店を見つけました。
 
 その3店舗のうちの一つである中央アジア料理の『スフラ』というレストランに行きました。中での大のお気に入りは、『ダルマ』というブドウの皮に牛の挽肉が入った白いソースをつけて食べる料理です。お肉の味付けにコクがあり、白いソースをつけると味がひきしまって一口大のダルマは次々にお口に入ってきます。これは今までに日本でもヨーロッパでも食べたことのないまさしく中央アジアの料理の味です。
 そしてもう一つはハチャプリというチーズピザの中央アジアバージョンです。生地はパイ生地を選べることもでき私はこちらが好みです。

 中央アジアは、ワインも美味しく、グルジアワイン、アゼルバイジャンワインが有名です。中でも私が大好きなグルジアワインがあり、初めて飲んだその瞬間はあまりの見事な絶妙のワインの味のハーモニーに舌を巻きました。初め、ワインの極上な味を舌で一度味わい、その後もう一回別の味が口の中に襲来し一度目の味と溶け合って二度楽しめるのです。
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ロシア語講座

2014年11月10日 | 日記
 今月から大学のロシア語講座へ通い始めました。
前からロシア語を習いたいという気持ちがあったのと、あと自分の生徒たちが日本語を一生懸命勉強しているのに、先生のロシア語が一向に上達しないというのは何とも体裁が悪く肩身の狭い思いをするからです。なので週3日、一回3時間の授業を毎朝45分かけて大学に通い始めました。教室の中の内訳は、韓国人一人、中国人一人、トルコ人一人と日本人の私というアジアです。中国人の子たちはもうすでにお父さんもお母さんもペルミに移住しているという移民たちです。
 
 午前10時からの授業を受けて急いで授業に帰り、夜に宿題という日々はけっこう疲れるのですが、仕事だけではなくちゃんとロシア語に通える時間がとれるペルミの生活は幸せだなとも思うのです。
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劇場三昧

2014年11月08日 | 日記
 今週も週に3日、劇場に通うという何とも贅沢な日々を過ごしました。
日曜日にパイプ・オルガンコンサートへ行き、祭日の火曜日にロミオとジュリエットのバレエを観に行き、金曜日にバレエ『ジゼル』を観に行きました。

 『ロミオとジュリエット』は前年から思いを募らせ、けれど仕事の都合で行くことができずに、けれどもペルミならそのうち見れるさとかなりの高い確率の希望を抱き、その高い確率の希望がやってきたということです。あの独特の迫力迫る舞踏会の曲が流れるたびに、心に細やかな荒波が流れるようで熱くなりました。衣装も、『マニュフェセント』でアンジーが演じた魔女のシンボルであるツノカブトのような暗を感じさせるもので迫力満点でした。

 そして最後に、儚い踊りの好きな村娘の『ジゼル』。これは私が初めてロシアの地を踏んだモスクワで、初めて見る本場のロシアンバレエに感激し、毎晩通い詰め『白鳥の湖』『眠れる森の美女』を観劇し、けれどとうとう『ジゼル』は観れず仕舞いだったという思い入れの深い演目です。前にも一度このペルミで見たので、今回は2回目となります。今思い出しても詳細は忘れてしまっているのに、観劇中に「本当に幸せ」と思った気持ちは覚えています。

 そしてふと何かしてる最中にときどき禁断症状のように、バレエが観たい、という気持ちになるのです。
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オルガンコンサート

2014年11月02日 | 日記
 11月2日、ビクトルとオルガンコンサートへ行きました。
ペルミは大きなオルガンコンサート・ホールがあることも有名で、前から一度行きたいと思っていた場所なのでとても楽しみでした。
 ビクトルがタクシーで小屋まで迎えにきてくれ、私も雪の中、ヒールを履き、久しぶりにおしゃれをしてでかけました。

 タクシーの運転手は、イタリア人のイメージごとく陽気な雪の街のタクシー運転手で「娘が中国語を習いたいんだ」と話していました。

 オルガンコンサート堂はぎらぎら蛍光灯が光っていて雰囲気にかなり欠けました。
少し遅れて会場に入ったビクトルと私は一番後ろの席に座り、演奏を聞きました。
初めてパイプオルガンを聞くと言ったビクトルは、sounds weird といい、私は中高キリスト教の学校に通っていたので毎朝の礼拝を思い出し懐かしい気持ちになりました。

 けれど次々に心臓をえぐるようなanxiousな曲が続き、それはまるでハリウッド映画の何か危険が迫っているような人を不安にさせる曲調なのでした。
ビクトルも同じことを思っていたしらく、「変な選曲だよね。わざわざスペインからゲスト指揮者も呼んだのに。中の一曲だけ、明るい曲調のチャイコフスキーはよかったね」と言い合いました。

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